…昨晩。
日中は、念願である三崎で鮪を喰らう旅に出、城ヶ島、油壺を灼熱の中、観光する。
陽に焼けて疲労し、十七時半前の京浜急行線の快特に乗車し、三崎口駅を後にする。
品川駅に着くと十八時半を廻っており、そろそろ、昼間の瓶麦酒も抜け、
喉の渇き解消し、疲労を癒す手段を考えねばならない。
折角、滅多に来ない品川駅に降り立ち、且つ、数年来の念願を果たす旅に出た序、
もう一つの念願も果たそうと、「アトレ」の中に在る此方を恐る恐る訪れてみる。
此方は、紐育に本店が在る牡蠣バーの世界二号店で、牡蠣フェチとしては、
何年も前から気に成っており、今回、遂に大願成就する…。
小洒落た雰囲気で、店内は仄暗く、僕の様な低所得層は入店を断られるかと思いきや、
意外にも歓迎の様で、何とか席に案内して貰える…。
日中は、念願である三崎で鮪を喰らう旅に出、城ヶ島、油壺を灼熱の中、観光する。
陽に焼けて疲労し、十七時半前の京浜急行線の快特に乗車し、三崎口駅を後にする。
品川駅に着くと十八時半を廻っており、そろそろ、昼間の瓶麦酒も抜け、
喉の渇き解消し、疲労を癒す手段を考えねばならない。
折角、滅多に来ない品川駅に降り立ち、且つ、数年来の念願を果たす旅に出た序、
もう一つの念願も果たそうと、「アトレ」の中に在る此方を恐る恐る訪れてみる。
此方は、紐育に本店が在る牡蠣バーの世界二号店で、牡蠣フェチとしては、
何年も前から気に成っており、今回、遂に大願成就する…。
小洒落た雰囲気で、店内は仄暗く、僕の様な低所得層は入店を断られるかと思いきや、
意外にも歓迎の様で、何とか席に案内して貰える…。
◎「キリン一番搾り」六九〇円
…席に着き、先ずは飲み物の発注をと催促される。
催事で葡萄酒を格安販売していると言うが、僕には目が飛び出そうな額…。
まあ尤も、麦酒以外は呑まないから良いのだが…。
と言う事で、ハイネケンやらの伴天連の国の麦酒は差し置いて、国産を発注。
矢張り、国産が一番落ち着くナァ~。
歩き疲れ、日焼け疲れを癒すべく、ジョッキではなく大き目のコップを持ち、
グイッと肌理細かい泡と黄金色のプリン体を呷る。
其れにしても、メニューの金額含め、高級感漂う雰囲気に、如何も据わりが悪い…。
…席に着き、先ずは飲み物の発注をと催促される。
催事で葡萄酒を格安販売していると言うが、僕には目が飛び出そうな額…。
まあ尤も、麦酒以外は呑まないから良いのだが…。
と言う事で、ハイネケンやらの伴天連の国の麦酒は差し置いて、国産を発注。
矢張り、国産が一番落ち着くナァ~。
歩き疲れ、日焼け疲れを癒すべく、ジョッキではなく大き目のコップを持ち、
グイッと肌理細かい泡と黄金色のプリン体を呷る。
其れにしても、メニューの金額含め、高級感漂う雰囲気に、如何も据わりが悪い…。
◎「クマモト」五五〇円
◎「オイスターベイ」四七〇円
◎「厚岸丸がき」五三〇円
…何は無くとも、此方に来たからには生牡蠣を頂かねばと思い、メニューを眺める。
舌を噛みそうな横文字ばかりで参ってしまう…。
「オイスタープラッター」と言う、御薦めの生牡蠣八個の盛り合わせとも思ったが、
如何せん、生来の貧乏症なので、単品で頼まざるを得ないのが悔しい…。
此の日の入荷の中から、適当に馴染みの有りそうな物を三品発注する。
先ずは、写真中央の「オイスターベイ」から。
生牡蠣メニューの中では最も安価で、其の名も「牡蠣浜」ならば旨いだろうと思い。
産地は米利堅は華盛頓州だと言う。
此れに、ケチャップとタバスコを合わせたタレを掛けて頂いてみる。
すると、牡蠣の新鮮さは勿論だが、プリッとした弾力で、味が実に濃い。
海の牛乳たる所以を遺憾無く発揮し、初っ端から喜ばせて呉れる。
お次は写真右の「クマモト」。
「クマモト」と言っても、産地は此方も米利堅の華盛頓州と言う。
随分と丸っこく、見た目は常節の様な形をしており、随分と小さい。
小振りで、先程の「オイスターベイ」には及ばないが、クリーミーな味わい。
一九四六年に熊本県八代市から輸入され、養殖が始められたらしい。
そして、最後は写真左の「厚岸丸がき」。
昨年七月の釧路出張の際に頂いた厚岸産の焼き牡蠣を思い出してしまう。
味は、日本の物と言うだけ有り、良く知っている牡蠣の味。
ホッとする感じだが、個人的には「オイスターベイ」が一番旨く感じられる…。
◎「カキフライ タルタルソース添え」六五〇円
…生牡蠣も良いが、此の夏の時期、牡蠣フライを頂く機会も少ないので、
有らゆる牡蠣の調理法で頂きたいので発注してみる。
同じ牡蠣フライでも、紐育式と日本式が有る様なので、外人離れした僕は日本式で…。
素揚げに近い形の紐育式とは異なり、しっかりとパン粉を塗して揚げた物。
此れに檸檬を搾り、タルタルソースを付け、一口で頬張る。
表面はカリッとサクッと香ばしく、軽く揚がっているので凭れる心配は無い。
そして、中からは火が通ったプリップリの牡蠣が、汁と一緒に飛び出して来る。
牡蠣の肝のほろ苦さも良く、酒の摘みとしての牡蠣フライも良い。
◎「ガーリックトースト」四〇〇円
…炭水化物を片手に酒を呑む事を全く厭わないので、大蒜麺麭を頂いてみる。
大蒜とバターを伊太利亜辺りの緑の葉っぱを炒めた物を麺麭に塗っただけの物だが、
此れがまあ、旨いったら有りゃしない。
麺麭の耳がカリカリして固さが有るのだが、中はふっくらと柔らかく、
大蒜バターが染み込んでいて、僕の浅い大蒜麺麭史上、一番旨いだろう。
まあ、そうそう大蒜麺麭を頂いた事も無いのだが…。
◎「ジャンボシュリンプカクテル」一〇〇〇円
…隣りの客は良く海老喰う客で、見ていたら食べたくなってしまって発注。
こんな小洒落た盛り付けの海老、食べた事無いし…。
コップに力無く引っ掛けられた海老を手に取ると、ズシリと重さが伝わる。
そう、一本二五〇円の海老…。
此れを、先程の生牡蠣と同じ、ケチャップとタバスコを合わせたタレで頂く。
噛むと、歯が減り込む様な強力な弾力で、プリップリどころの騒ぎではなく、
ブリブリ、ブリンブリンと言う擬音が合う位で、ロブスター並みの歯応え。
此の海老の弾力、食感は実に心地好く、プリン体フェチを何時の日も喜ばせて呉れる…。
◎「オイスターロックフェラー」一七〇〇円
…牡蠣フライとは別に、火の通った牡蠣をもう一つ発注。
何でも、紐育の本店では一番人気が有るらしく、紐育人気取りで頂いてみる。
要は、結婚式の料理で出て来そうな、牡蠣のグラタンの様な物。
牡蠣の身の下に菠薐草が敷いてあるとかで、匙で掬って食べるように促される。
店員の言い付けを守り、素直に不器用にも匙で掬ってみる。
こう言う素直な性格は伸ばして遣りたい…。
上に載ったチーズの香りが香ばしく、掬った匙を一口で頬張る。
此れ又、ホワイトソースのクリーミーで円やかなコクが、牡蠣の其れと相俟って、
何とも優しい味わいがし、チーズの存在感もしっかりと有る。
グラタンの類も個人的には非常に好きだ。
◎「クラムチャウダー ニューイングランドスタイル」七五〇円
…〆は、流石に牡蠣ラーメンは無い様なので、汁物で甘んじる。
クラムチャウダーと言うテレレの汁物が有り、昼間、城ヶ島で蛤を食べ損ねたので此れで補う。
何でも、クリーム味の新英蘭式と、赤茄子味の曼城式が有ると言うので、新英蘭式で発注。
匙で掬って頂くと、学校給食を思い出し、懐かしささえ感じる。
蛤とじゃが芋の組み合わせのこうした汁物を頂く機会はとんと減ったので、
偶にはこう言う物も良いと感じ、牡蠣祭りの幕を下ろす…。