続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「三丁目 にしや食堂」【日進】


 …気が狂いそうな灼熱地獄の中、既にタオルは繊維としての機能を失い、水分を吸わなくなっており、
  黒いシャツを着ていたならば、自然に塩が精製され、専売公社時代なら逮捕されている程…。
  館林では三十八.九度を記録したとかで、此の国、否、此の星は如何かしている。
  其の内、日本の上を赤道が通る日が来るだろう…。
  そんな訳の分からない暑さの中、重たい鞄を提げ、綱島、川崎を廻り、
  すっかり陽に焼け、腕は浅黒く変色している…。
  京浜東北線高崎線を乗り継ぎ、宮原駅にやっとの思いで戻って来る。
  今日は此方で冷たい麦酒を呑まずには居られず、閉店時間三〇分前に何とか転がり込む…。

 ◎「生ビール(中)」五〇〇円
 …テーブル席を確保し、厨房を覗き込み、女将さんに「ルービー!」と発注。
  勿論、チンカチンカに冷えた冷やっこいルービー…。
  真っ白に凍ったジョッキを手にし、グイッと暑さを呑み干す様にして呷る。
  シャリシャリとした黄金色のプリン体がシャーベットと成って、
  食道を勢い良く転げ落ち、胃袋にストンと収まる。
  嗚呼、旨い!
  此の一杯の為に、今日一日労働したと言っても過言ではない。

イメージ 1
 ◎「とりもも肉のカリカリ焼き定食」七〇〇円
 …此の暑さなので、食事は何にしようかと熟慮を重ねる。
  「冷汁セット」に惹かれるが、「トマトカレー」にも食指が動く。
  昼間にハヤシライスを頂いたにも拘らず…。
  「牛スジ煮込み定食」も良いが、きっと熱いだろうなと思い回避。
  結局、行き着く先は御決まりの「とりもも肉のカリカリ焼き定食」で、
  原点回帰と言うか、初心に帰って、此れを摘みに麦酒を遣る。
  実に六月六日以来、約一ヶ月半振りに頂く。
  相変わらず、皿から食み出そうな程に豪快で、魅惑的なのは変わらない。
  今宵は調理人が娘さんではない為、マヨネーズが添えられておらず、
  厚かましいのを承知で催促し、心置き無く、安心して頂く。
  表面はカリカリとして、名前通りの香ばしさで、高々一ヶ月半振りにも拘らず、
  何だか豪い年月が経過した様にさえ感じられ、感慨深い…。
  鶏腿肉はジューシーで、パサパサ感とは無縁の旨さ。
  黒胡椒のピリッとした辛さが爽やかで、暑さを増幅させる事は無い。
  然し、御飯が炊き立てらしく、其の所為で汗が止め処無く滴り落ちる。
  マヨネーズを塗して頂くと、コッテリ感が増し、腕白中年には堪らない濃度。
  麦酒の摘みとして、御飯のおかずとして頂き、此れならば夏バテもしまい。
  今夜も熱帯夜なのが鬱陶しい…。
  
にしや食堂 [ その他 ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市北区日進町3丁目225
営業時間、定休日:
最寄り駅: 日進(埼玉県)
Yahoo!グルメでこの店舗のクチコミを見る

※2010年7月21日時点の情報です。
ID:0000302098


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/taakun_latitude88north/20010101/20010101000000.gif