続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ」【東大宮】

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◆「ジャンクガレッジ」【東大宮


 ◎「ラーメン」七〇〇円+「子豚増し」一五〇円

 …昨日。
  毎朝毎朝、暑さで目が覚め、身体はベトベトに汗ばんでいると言うのが頗る不快!
  暑い事で、何も良い事は生まれない。
  寧ろ、精神的にも悪く、ストレスの種である事は言う迄も無い。
  如何してこんな季節が存在するのか、もう訳が分からない。
  こんな季節が有るから、餓鬼も学校に行かず、街中をウロウロしているのだ。
  聞く話に因ると、今では学校は空調設備が整っていると言うではないか。
  そんな涼しい環境が税金で整えられているのだから、学校に行って勉強すれば良いのに。
  だから、レディオ体操にも行かない様な、ゆとり教育の弊害の塊の様な良くない産物が出来上がるのだ…。
  まあ、愚痴は兎も角、其れだけ暑いと言う事で御勘弁。
  前の晩の呑み疲れか、毎晩の熱帯夜の所為での寝不足からか、目覚めれば十一時前。
  風呂に入り、洗濯物を遣っ付け、そろそろ昼御飯の心配をするが、
  如何せん此の暑さで、外へ出ようにも躊躇いが有り、涼しい室内から出たくない。
  とは言え、野暮用も有って、外へ出ない訳には行かない。
  こんな逡巡を一時間近くしている内に、時計の針は十三時を示している。
  大き目の厚手のタオルを持ち、意を決して、此方で一汗流そうと腹を括る…。
  久し振りに大蒜補給も大事だし。
  店に着くと、此の暑さと言うのに、店頭には一〇人程の待ちが発生している。
  何てこったい…。
  項垂れ気分で駐車場に自動車を駐車し、券売機で何時もの食券を購入し、
  糞暑い店外の行列に並ぶと、丁度、行列の一団が店内に入った様で、先客は二名のみ。
  此れならば許容範囲内だと安堵していると、続々と後続集団が形成され、あっと言う間に一〇人強。
  然も、漏れ無く木っ端アベックも紛れ込んでいると言うから、暑さが募る…。
  十五分近く屋外で光合成をした後、漸く、店内に通される。
  決して、涼しいとは言えず、汗っかきがラーメンを啜る環境としては良くは無い…。
  幾ら、此の暑さだからと言っても、此方で「まぜそば」を啜る様な真似はしない。
  勿論、旨い事は確かだが、此のラーメンを食べた後の満足感の比ではない。
  と言う事で、此方では大汗をかく事を覚悟してでもラーメンを頂く様にする。
  おっと、トッピングを訊かれる段に成り、何時も通り、男らしく「全増しで!」と御願いする。
  此処最近は大蒜も入れ忘れられなくなったので安心しているが、
  生まれ乍らにして、先天的な「大蒜入れ忘れられ顔」の様なので、注意が必要だ…。
  そうこうしている内に、「まぜそば」を発注した連中よりも先にラーメンが出て来るから良い。
  「御先に!」とばかりに、カウンター上から安っぽいプラスティック製の蓮華と、
  卓上の滑り易く啜り難い箸を手に取り、ラーメンと言う名の運動競技に取り掛かる。
  先ずは、茶濁したスープを一口啜ると、三週間振りに味わうスープは、
  相変わらずドロッと濃厚、濃密で、胃袋にズシリと来る感じで、非常に力強い味わい。
  鼻っ柱を拳骨で殴られ、脳味噌がちょいと揺れる様な衝撃的な味で旨い。
  野菜には、例によって卓上のラーメンダレをドレッシング感覚でジャブジャブ浴びせ掛ける。
  シャキシャキとクタクタの中間の茹で加減で、生っぽくないのが良い。
  野菜の上にトロリと掛けられた背脂は、トロットロで、脂臭味も無く、具の一つとして頂ける。
  そして、丼の奥底の方から、麺を拙い箸使いで穿り出す様にして引っ張り上げる。
  中の方は熱熱で、スープが冷める心配は全く無い。
  此れを犬喰いの様に、箸で少し手繰り、歯で喰らい付く様にして、
  後は首を持ち上げ、啜り乍ら引っ張り上げる。
  極太の縄の様な太さの逞しい麺は、ボソボソ、ボキボキ、モッチモチと言う擬音が似合う。
  「浅草開化楼」製の特注麺は、食べ応え満点で、此の強靭な腰が良い。
  フニャフニャの麺は、病院食の様でいけない…。
  「子豚増し」にした豚は、野菜の山の斜面にへばり付く様にして三枚盛られている。
  バラ肉を巻いた物で、外側の脂身の部位は、プルンプルンしたグラビアアイドルの様。
  水着姿で縄跳びをするかの様な感じで、脂身の甘味も有り、何とも言えない旨さ。
  そして、内側の赤身の部位は、しっかりとした噛み応えが有りつつ、吃驚する柔らかさで、
  噛めば簡単にホロッと解れる食感が堪らなく、麦酒の摘みで頂きたい程。
  刻み大蒜も辛味が程好く、体内にしっかりと備蓄され、無駄に栄養を摂ってみる。
  結構な量の大蒜が入っているが、帰宅途中で雪隠に駆け込む様な事は最近は無い。
  ラーメンを食べ終われば、すっかり風呂上がりの見苦しい中年の姿と成るが、
  此方では形振り構わず、一心不乱に狂った様にラーメンと向き合わねば成らない。
  御蔭で、持って行ったミッキーのタオルも汗塗れだ。
  あっ、念の為、ミッキーと言っても、「吉野」じゃない方のミッキーで…。
  
ジャンクガレッジ [ ラーメン ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市見沼区東大宮4丁目47-4
営業時間、定休日:
最寄り駅: 東大宮
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※2010年8月1日時点の情報です。
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