続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン 北郎」【センター北】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「ラーメン 北郎」【センター北】


 ◎「汁ナシ油あえソバ(中)」七七〇円

 …昨日。
  九月に成ったと言えども、一体、何なんだ、此の暑さは。
  遣り場の無い怒りさえ覚え、拭えども拭えども噴き出して来る汗が一層苛立たせる。
  朝、家を出て駅へと向かう道中で、既に風呂上がりの様にびっしょりと濡れ、
  満員電車に押し合い圧し合いで揉みくちゃに成り乍ら、センター北へと出掛ける。
  仕事をする前にクタクタで、身体中はベトベト…。
  暑さは士気を喪失させ、全ての気力を殺ぎ落とす。
  汗さえかかなければ、暑くても平気だろう。
  此の暑い最中に、外を走っている人を見ると、頭が可笑しいんじゃなかろうかと気の毒に成る…。
  こちとら、ジッとしているだけで大量の汗を噴き出し、汗達磨に成っていると言うのに。
  此の日も此の日で、発狂したくなるのを抑えつつ、煩雑な仕事を熟す。
  暑さで皆、如何かしてしまっているよ、全く…。
  十三時半を過ぎ、好い加減、腹も空き、昼御飯を摂りに灼熱地獄へと飛び出す。
  センター北と言えば、毎度の此方を訪れる。
  定休日に勝ち合う事が多く、七月九日以来、約二ヶ月振りの訪店と成る。
  店内は其処其処混み合っているが、空席は有り、安心して食券を購入する。
  過去に数度此方を訪れているが、ずっとラーメンしか頂いた事が無いので、
  今回初めて「汁ナシ油あえソバ」を頂いてみようと、「中」の釦を押し、席に着く。
  「ジャンクガレッジ」でも「まぜそば」が主力商品だが、何よりラーメンの方が旨く、
  満足度が高いので、「まぜそば」は滅多に頂かないが、此方に於いては、
  ラーメンの味も「ジャンクガレッジ」には遠く及ばないので、偶には浮気しても良かろう…。
  此の「汁ナシ油あえソバ」は野菜増しが出来ない為、野菜の量は訊かれない。
  只、只管、出来上がりを待つのみ。
  一〇分程で、通常のラーメンの丼よりも大きい、専用の丼らしき器がドンと遣って来る。
  ラーメン以上にジャンクな見た目で、腕白中年の心が擽られる。
  カウンター上に置かれた刻み大蒜を匙で掬って投入し、箸で混ぜる作業をしてから啜る。
  丼の底に沈殿しているタレは、茶褐色、否、黒褐色をしており濃厚。
  味も濃い目、辛目で、血圧も一気に上昇する様な感じで、中々に良い。
  麺は太目の平打ち麺で、モソモソした感じは有るが、ラーメンで頂く時の様なゴワゴワした感じは無い。
  寧ろ、ムチムチ、プニプニした感じで、モッチリとした弾力が感じられる。
  茹で立ての物を直ぐに丼に投入しているので、麺は熱熱の状態が保たれている。
  そして、「油あえソバ」と謳う通り、大量の背脂がゴロゴロと入っているのが嬉しい。
  プルプルとして、変な嫌味は無く、麺と絡めて一緒に頂ける。
  野菜も盛りは控え目で、萌やしとキャベツがシャキシャキ。
  此方の独特の物と言えば、松崎しげる色をした、ビート板の様な食感の豚。
  大分、此の味、食感にも慣れ、美味しく頂ける様に成って来ている。
  パサパサ感、スカスカ感は否めないが、其のゴロッとした大きさに免じて許す。
  久し振りの「二郎」の亜流に、最高の満足度は得られないものの、或る程度は納得してみる…。