…昨晩。
東京駅発十四時〇三分の夢の超特急「ひかり四七五号」に乗車し、静岡に降り立つ。
其処から静岡市内で仕事を熟し、雨降りだと言うのに、瀧の様な汗を噴出させる。
気紛れで着て来た背広の上っ張りなんぞ、来て居られやしない…。
十八時半に業務を終え、静岡駅近くに宛がわれた宿へと転がり込む。
東京で降っていた雨は、静岡に来ると止んでいたが、日も暮れた辺りから降り始める。
今回、静岡の担当を変わる事に成り、静岡に来る事も、来月で最後だろうと思い、
残り少ない静岡の夜を堪能するべく、何時もの此方へと訪れる…。
東京駅発十四時〇三分の夢の超特急「ひかり四七五号」に乗車し、静岡に降り立つ。
其処から静岡市内で仕事を熟し、雨降りだと言うのに、瀧の様な汗を噴出させる。
気紛れで着て来た背広の上っ張りなんぞ、来て居られやしない…。
十八時半に業務を終え、静岡駅近くに宛がわれた宿へと転がり込む。
東京で降っていた雨は、静岡に来ると止んでいたが、日も暮れた辺りから降り始める。
今回、静岡の担当を変わる事に成り、静岡に来る事も、来月で最後だろうと思い、
残り少ない静岡の夜を堪能するべく、何時もの此方へと訪れる…。
◎「サントリー・ザ・プレミアムモルツ」四八〇円
…店に入ると、すっかり顔を覚えられてしまったのか、「毎度如何も!」と迎えられる。
カウンター席の一番奥に腰掛け、独り、ひっそりと酒を呷る事にする。
少し甘味の有る高級な麦酒は余り好きではないが、四八〇円で頂けるのならば安い方だ。
心身共に疲労したので、疲れを癒すのには丁度良かろう。
毎度御馴染みの御通しの柿の種をボリボリ頬張りつつ、一杯目を味わう…。
…店に入ると、すっかり顔を覚えられてしまったのか、「毎度如何も!」と迎えられる。
カウンター席の一番奥に腰掛け、独り、ひっそりと酒を呷る事にする。
少し甘味の有る高級な麦酒は余り好きではないが、四八〇円で頂けるのならば安い方だ。
心身共に疲労したので、疲れを癒すのには丁度良かろう。
毎度御馴染みの御通しの柿の種をボリボリ頬張りつつ、一杯目を味わう…。
◎「たまご」九〇円*二個
◎「大根」九〇円
◎「ウインナー」九〇円
◎「鶏かわ」一四〇円
◎「牛すじ」一二〇円
…静岡に来たら、と言うより、此方を好んで訪れているのは、此の御田が有るからだ。
静岡名物の此のロイクーで、魚粉の振り掛けが掛かっている御田が好きだ…。
先ずは、初めて発注してみたウィンナーから。
「シャウエッセン」等の様な、一流メーカーの高級ウィンナーの様な感じとは一線を画している。
齧ると、表面の皮がパリッと良い音をさせるのだが、中の肉が随分とフニャリとしている。
然し、九〇円なのだから仕方無いが、値段に相応しい味は十分に感じられる。
お次は大根を。
御田に於いて大根は欠かせず、野菜嫌いの僕でも必ずと言って良い程に発注する。
真っ黒に汁気を吸い、其れを齧れば、口内が一気に煮汁の津波に襲われるかの様だ。
鶏皮はプルンプルンの食感で、此れ又、煮汁を吸って柔らかく蕩けそうに成っている。
脂の甘味も感じられ、決して執拗さは無く、程好いコッテリ感。
牛筋はと言えば、此れもプルンとして、ゼラチン質の部位はネットリとした旨さが有る。
此の手の痛風系食材は堪らない魅力が有り、其れで居て、見て見ぬ振りが出来ないのだよ、僕ぁ…。
そして、板東英二に食べさせたいのが此の玉子。
此れは本当に絶品!
しっかりと味が中迄染み込み、ボソボソと噎せそうに成るのを堪えつつ頬張るのが良い。
何とも言えない、此の旨さ、何と表現をして良いのか、僕の文才では無理だ…。
◎「半熟たまご」一二〇円*二個
…今月の初旬に会社の方々を引き連れて大勢で出掛けた折りは、他の集団が十五個も発注しやがり、
其の煽りを喰って、折角、半熟玉子の御田の旨い店が在ると、息巻いて案内したにも拘らず、
顔に泥を塗られ、とんだ赤っ恥を掻かされので、仕返しに発注。
此れ又、如何して玉子はこうも人を幸せにするのだろうと唸ってしまう逸品。
一気に齧ると、中の黄身が洪水の様に溢れ出すと言う失態を前回演じたので、今回は慎重に行く。
玉子の頭の部分を少しだけ齧って穴を開け、其処から黄身をチュウチュウ吸う戦法に出る。
此れが見事に的中し、黄身を零すどころか、しっかりとネットリ濃厚なトロットロを余す事無く、
十分に堪能する事が出来、前回の仇は討ったであろう…。
◎「ハイボール」二八〇円
…飲み物の此方の売りがハイボール。
通常の一.七倍の強炭酸を使用すると言いシュワシュワ感は明らかに強い。
二八〇円と言う価格設定も魅力的で、貧乏人には有り難い一杯…。
顔も覚えられてしまった所為か、店長と思しき方から話し掛けられ、会話を交わす。
静岡と言う街は雨が降ると、店は暇に成る様で、駅を越えて南北の往来が無くなり、
駅の中の雨に濡れずに行ける店で済まそうとする傾向が顕著だと言う。
其の土地土地の御国柄が有る様だ…。
…飲み物の此方の売りがハイボール。
通常の一.七倍の強炭酸を使用すると言いシュワシュワ感は明らかに強い。
二八〇円と言う価格設定も魅力的で、貧乏人には有り難い一杯…。
顔も覚えられてしまった所為か、店長と思しき方から話し掛けられ、会話を交わす。
静岡と言う街は雨が降ると、店は暇に成る様で、駅を越えて南北の往来が無くなり、
駅の中の雨に濡れずに行ける店で済まそうとする傾向が顕著だと言う。
其の土地土地の御国柄が有る様だ…。
◎「豚バラ」一四〇円
◎「豚ロース」一八〇円
◎「豚しそ」一四〇円
◎「ジャガイモ」一二〇円
…お次は串揚げの中から、豚肉を中心に発注してみる。
先ずは、佐野名物の芋フライ串を想像して発注したじゃが芋の串揚げ。
想像していた食感と味とは少しの開きが有ったが、此の僕が野菜を摂取したと言う事実は大きい。
と言っても、栄養素的には炭水化物だが…。
豚バラは脂身がジュワッと溢れ出す感じで、豚肉の良さが味わえる。
一方の豚ロースは、少し値が張るだけあって少し高級感が何処と無く漂う。
豚カツのロースの様な趣きも有り、此れも脂身の旨さが有る。
豚カツでロースではなくヒレを頼むのは馬鹿だと言う持論が有るだけに、余計にそう思う。
豚肉に紫蘇を巻いた「豚しそ」は、紫蘇の風味が馨しく、最高の組み合わせ。
葱トロに沢庵、ハムにチーズ、パラガスに豚肉に匹敵する相性の良さだ。
◎「ネギたっぷりチキンラーメン」二八〇円
…ハイボールも五杯を呷り、すっかり気分良く酩酊した所で、そろそろ〆に向かう。
近くのテーブル席でチキンラーメンを発注しているのを見掛け、気に成ってしまう。
そう言えば、人生でチキンラーメンを頂いた記憶が皆無だ。
有ったとしても、一回や二回であろう思い、思い切って発注してみる。
別皿で大盛りの葱が出され、其れを投入し、麺を解してから啜る。
スープの味はと言えば、まあ、如何にもインスタントと言った味だ。
麺は縮れの強いフライ麺で、安っぽい味わいが、呑んだ後には良いのかも知れない。
何でも、他店に無い物を置こうと始めた此のチキンラーメンだが、
メニューに載せた最初の月は、三八〇食が出たと言うから、昔からの根強い人気が有るのだろう…。
すっかり酩酊し、麦酒一杯、ハイボール五杯を呷り、一リットルの水を購入してとぼとぼ帰る…。