◆「おにおん」【静岡】
◎「Ａ（野菜たっぷりカレーライス 若鶏のから揚げ付）」七五〇円
…静岡の一泊二日の出張も二日目にして最終日。
前回の様に、四泊五日と言うのは長過ぎ、一泊か二泊程度が楽だ…。
朝はゆっくりと八時半に起き、風呂に入り、時間的な余裕も有って助かる。
其の分、九時迄の朝食は摂らず、其の分、睡眠に充てたが…。
仕事に出向けば、馬車馬の如く労働し、蒸し暑さで汗が引っ切り無しに噴出する有様。
気紛れに背広の上っ張りを羽織って来たのが明らかに裏目で、季節は未だ真夏と言うのを失念していた…。
煩雑な仕事の合間を何とか見付け、十三時過ぎに昼御飯を摂りに出掛ける。
先々週、二日連続で出掛けた此方を訪れる事にする。
其の際は日替わりメニューと思しき「チーズ入りデミグラスソースのオムライス」と、
「デミグラス煮込みのハンバーグと若鶏からあげ」を頂いたが、
二日共、メニュー内容は同じで変わらなかった。
そして、今日訪れてみると、此れ又、メニューは全く同じで、昼時は固定メニューなのか…。
店内に客は誰も居らず、中に入っても何の応答も無く、厨房内を覗くと店主が携帯電話を弄っており、
「未だ大丈夫ですか？」と訊いて漸く僕の存在を確認して呉れると言う状況に心許無さが有る。
そして、前回が「Ｃ」、前々回が「Ｂ」だったので、必然的に「Ａ」を頼むのが常だ。
然し、選りに選って「野菜たっぷりカレーライス」と言うのが如何も引っ掛かる。
とは言え、此の月末の押し迫った時期なので、最も安い「Ａ」を発注せざるを得ない。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、苦渋の選択で野菜を摂取する事にする…。
出て来たカレーライスは、此れ又、彩りが豊かで、緑黄色野菜祭りの様相を呈している。
大丈夫かしらと不安に成ってみる。
匙を手に取り、先ずは野菜を弾いて、カレールウと白米を掬って頬張ってみる。
洋食屋らしく、デミグラスソースにも似た味わいで、次第にカレーの香辛料の味わいが伝わって来る。
辛さは強くなく、欧風と言うより、独特な感じがする。
そして、問題の野菜はと言えば、隠元、人参、玉葱、舞茸、湿地が此れでもかと盛られている。
まあ、茸は良い。
其れより何より、信号機の様な色をした野菜が妙に毒々しい。
正直、鼻で呼吸をしない様に、飲み込む様に野菜を処分し、生きる気力を失いそうになる…。
其れにしても、野菜の味を消すにはルウの量が少な過ぎる。
福神漬けに何とか助けられた様なものだ。
そして、野菜を遣っ付けた御褒美にと、最後に取って置いたのが唐揚げ。
表面はカリッと香ばしく揚がり、噛めば中からは溢れんばかりの肉汁。
味付けは強くはないが、野菜の後だけに、異様に旨く感じられる。
好きな物は最後に取って置くと言う、貧乏人に有り勝ちな行為だが、今回は其れが吉と出る。
野菜の味を、最後に唐揚げの味に転換出来るのだから…。
前回の様に、四泊五日と言うのは長過ぎ、一泊か二泊程度が楽だ…。
朝はゆっくりと八時半に起き、風呂に入り、時間的な余裕も有って助かる。
其の分、九時迄の朝食は摂らず、其の分、睡眠に充てたが…。
仕事に出向けば、馬車馬の如く労働し、蒸し暑さで汗が引っ切り無しに噴出する有様。
気紛れに背広の上っ張りを羽織って来たのが明らかに裏目で、季節は未だ真夏と言うのを失念していた…。
煩雑な仕事の合間を何とか見付け、十三時過ぎに昼御飯を摂りに出掛ける。
先々週、二日連続で出掛けた此方を訪れる事にする。
其の際は日替わりメニューと思しき「チーズ入りデミグラスソースのオムライス」と、
「デミグラス煮込みのハンバーグと若鶏からあげ」を頂いたが、
二日共、メニュー内容は同じで変わらなかった。
そして、今日訪れてみると、此れ又、メニューは全く同じで、昼時は固定メニューなのか…。
店内に客は誰も居らず、中に入っても何の応答も無く、厨房内を覗くと店主が携帯電話を弄っており、
「未だ大丈夫ですか？」と訊いて漸く僕の存在を確認して呉れると言う状況に心許無さが有る。
そして、前回が「Ｃ」、前々回が「Ｂ」だったので、必然的に「Ａ」を頼むのが常だ。
然し、選りに選って「野菜たっぷりカレーライス」と言うのが如何も引っ掛かる。
とは言え、此の月末の押し迫った時期なので、最も安い「Ａ」を発注せざるを得ない。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、苦渋の選択で野菜を摂取する事にする…。
出て来たカレーライスは、此れ又、彩りが豊かで、緑黄色野菜祭りの様相を呈している。
大丈夫かしらと不安に成ってみる。
匙を手に取り、先ずは野菜を弾いて、カレールウと白米を掬って頬張ってみる。
洋食屋らしく、デミグラスソースにも似た味わいで、次第にカレーの香辛料の味わいが伝わって来る。
辛さは強くなく、欧風と言うより、独特な感じがする。
そして、問題の野菜はと言えば、隠元、人参、玉葱、舞茸、湿地が此れでもかと盛られている。
まあ、茸は良い。
其れより何より、信号機の様な色をした野菜が妙に毒々しい。
正直、鼻で呼吸をしない様に、飲み込む様に野菜を処分し、生きる気力を失いそうになる…。
其れにしても、野菜の味を消すにはルウの量が少な過ぎる。
福神漬けに何とか助けられた様なものだ。
そして、野菜を遣っ付けた御褒美にと、最後に取って置いたのが唐揚げ。
表面はカリッと香ばしく揚がり、噛めば中からは溢れんばかりの肉汁。
味付けは強くはないが、野菜の後だけに、異様に旨く感じられる。
好きな物は最後に取って置くと言う、貧乏人に有り勝ちな行為だが、今回は其れが吉と出る。
野菜の味を、最後に唐揚げの味に転換出来るのだから…。
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※2010年9月28日時点の情報です。
ID:0004763654
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