続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺や 唯桜」【坂戸】

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◆「麺や 唯桜」【坂戸】

 ◎「ラーメン(小)」六五〇円+「ぶた」一五〇円

 …昨日、静岡の一泊二日の出張から帰還し、今日は埼玉県内を巡る。
  昨日迄、気紛れで羽織った背広の上っ張りが矢張り鬱陶しく、
  未だ季節は真夏であると改めて実感し、今日は羽織らずに出掛ける。
  少し汗ばむだけで、苛苛する位に不快感に襲われるので、少し肌寒い位が丁度良い。
  今日は若手と同行の為、仕事量が軽減され、進捗良く進むので助かる。
  十三時過ぎに坂戸での仕事を終え、次の大宮へと向かう前に先ずは昼御飯。
  「今度は彼処に行ってみよう」と何の気無しに目星を付けていたのが此方だが、
  善く善く調べてみると、此方が何と「二郎」系と言うから、昨晩から気も漫ろ…。
  何でも、「ジャンクガレッジ」の姉妹店「ドン・キタモト」の出身の店主と言うから期待大だ。
  店に入り、先ずは券売機と対峙する。
  初めて訪れるので、小手調べに「ラーメン(小)」と、「ぶた」の釦を押し、食券購入。
  席に着くと程無くして、無料トッピングを訊かれる段に成る。
  恐らくは店主の奥様と思しき方で、何処と無く日本語が拙い感じがするのは良いが、
  腹がポッコリと出ており、まさか、僕ではないので食べすぎと言う訳では有るまい…。
  野菜、大蒜、脂、辛目が有り、取り敢えず、「全増しで」と御願いしてみる。
  すると、通常、全てが入っているとの事で、野菜増しにすると、総重量一キログラムに成ると言う。
  其の写真が貼り出されているが、まあ、何とか大丈夫だろうと、全増しで御願いする。
  すると、「野菜の取り皿です」と、ラーメン丼が一つ運ばれて来る。
  直前に成って、怖気付いてみる…。
  厨房内の様子が丸見えの造りの為、調理過程が具に見えるので、つい気に成ってしまう。
  そうこうしている内に麺も茹で上がり、丼にスープが注がれ、麺が投入され、具が盛られる。
  問題の野菜だ。
  店主がどんどん、惜し気も無く萌やしとキャベツの山を築き上げて行く。
  次第に見ている此方も、食べ切るか如何かが不安に成り、「否、そんなには…」と声を出してしまう…。
  そして、運ばれて来たのが此の巨大な、チョモランマ級のラーメン!
  写真で見るより、目の前にした方が明らかに迫力が有り、本気で心配に成る…。
  背広のズボンのバンドを緩め、釦を外し、さて、戦だ。
  先ずは蓮華を手に取り、スープから啜ろうにも、正直、スープが見えない…。
  此れは悠長に味わっていたら、絶対に返り討ちに遭うと思い、此の際、味わうのは止す。
  一心不乱に、先ずは此の高く聳え立つ野菜の山から遣っ付けねばならない。
  箸でガバッと、萌やしとキャベツを摘み、顎が外れんばかりに口を開け、
  思いっ切り野菜を頬張り、休む事無く食べ進めるしか無いと判断する。
  シャキシャキ、バリバリと音を立て、狂った様に食べ始める。
  辛目にしているので、ラーメンダレがドレッシング代わりに掛けられているので味がする。
  途中、麺が食べたくなり、取り皿用の丼に野菜を除け、麺に取り掛かる。
  麺は「菅野製麺所」と言う所の物らしく、太麺で縮れが効いている。
  然し、何と無く、市販の生ラーメンの様な風味が感じられ、安っぽい印象は否めない。
  ツルツル感が有り、矢張り、「ジャンクガレッジ」に慣れてしまうと、
  ゴワゴワとしたボソボソ感の有る麺が妙に心地好く、旨く感じられる。
  麺が減った所へ、取り皿用の丼に除けて置いた野菜を再び移し、野菜を食べ進める。
  大蒜はたっぷり入っており、刺激的な味わい。
  脂も、牛脂の様な物が載っている。
  豚は味付けは薄めだが、柔らかさが有り、中々悪くない。
  其れにしても、野菜が多い。
  二〇〇グラム有ると言う麺の印象は殆ど無く、萌やしを食べに来たかの様…。
  形振り構わず、只管に食べ続けた甲斐も有り、何とか全て食べ切る。
  殆どが野菜の為、思ったよりは苦戦を強いられずに済む。
  只でさえ出っ張った腹が余計に膨らみ、腹を揺らし乍ら、大宮への移動を開始する…。