「ジャンクガレッジ」【東大宮】 - 続・ＲＯＣＫ‘Ｎ’ＲＯＬＬ退屈男

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　◎「ラーメン」七〇〇円＋「子豚増し」一五〇円

　…昨日は富岡、安中と言う僻地を廻り、最後の群馬県巡りと相成る。
　　晩は「和匠喜酒かもん」で錆落としをし、二十三時には早々に帰宅する。
　　今日から三連休の為、ゆっくりと心身共に休養しようと、目覚ましを掛けずに眠る。
　　朝の七時半に携帯電話の電子メールの着信音で叩き起こされると言う事故も有ったが、
　　二度寝をし、気付けば十一時二〇分。
　　いやはや、寝過ぎた…。
　　雨戸の外からは、雨が降る音が聞こえ、此れでは溜まりに溜まった洗濯物が片付かない。
　　週に一度、週末にしか洗濯が出来ない独り者にとっては、週末の雨降りは死活問題だ。
　　此の時点で、全ての予定が狂い、一気に全てが面倒臭く、如何でも良くなる。
　　自分が思い描いていた予定が狂わされると、もう駄目…。
　　取り敢えず風呂に入り、何をする訳でもなく、只、ぼんやりと過ごす。
　　時刻は疾うに正午を廻っていると言うのに…。
　　昼御飯を如何しようか考えても、どれも此れも一長一短で、決め手に欠け、
　　考える事が鬱陶しくなり、此の儘、昼御飯を遣り過ごそうかとさえ考える。
　　時刻は十三時をとっくに過ぎる。
　　然し、余りの空腹に我慢が出来ず、渋々、身支度を整え、毎度の此方へ出掛けてみる…。
　　店に着くと、何てこったい、九人も待ってやがる。
　　自動車をしっかりと前向き駐車で停め、券売機で食券を購入し、行列の最後尾に並ぶ。
　　選りに選って、目の前は木っ端アベックだ…。
　　駄目な時は何を遣っても駄目だ。
　　頼むから、禁煙の様に、禁アベック店を設けて欲しい…。
　　嗚呼、苛苛する。
　　十五分程で店内に通され、木っ端アベックの隣りに座らされ、据わりが悪い。
　　程無くしてトッピングを訊かれる段に成り、何時も通り「全増しで！」としっかり御願いする。
　　此の上、大蒜の入れ忘れでもされた日にゃ、小父さんはグレてしまいそうだ。
　　拾ったバイクで走り出し、夜の校舎の窓硝子を拭いて回ろう。
　　如何せん、バイクを盗む勇気も、窓硝子を割る勇気も有りゃしない…。
　　第一、バイクの免許が無い。
　　閑話休題。
　　待ちに待ったラーメンが目の前に登場し、きちんと大蒜の存在も視認する。
　　最早、此の程度の量は、坂戸の「麺や唯桜」を体験したと成れば、屁でもない。
　　さて、食べ始めようと思った矢先、隣りの木っ端アベックが、トッピングは無しで発注し乍ら、
　　「あっ、脂入れて貰って良いっスカ？」と、「最初に言えよ！」と心の中で突っ込んでみる。
　　嫌だ嫌だ、自分のラーメンに専念しよう…。
　　先ずは蓮華でスープを啜り、少しとろみの有る、濃厚、濃密な味わいに舌を撃ち抜かれる。
　　毎度の事だが、刺激的、衝撃的な味が此の日の最初の食事と成り、胃袋も喜んでいる。
　　野菜には卓上のラーメンダレをたっぷりと、ドレッシング感覚で浴びせ掛ける。
　　シャキシャキ、バリバリと、週に一度の野菜補給とばかりに食べ進める。
　　麺を奥から箸で穿り出し、其の重みに耐える様に、箸で手繰り、犬喰いの様に喰らい付く。
　　ワッシワッシと貪り付き、ボキボキ、モソモソ、モキモキと言った類の食感が実に心地好い。
　　此の麺は此方でしか啜れない代物だ。
　　今日の豚は分厚く切られており、其れこそ食べ出は十分過ぎる程に有る。
　　後半、件の隣りのアベックはと言えば、雌の胃袋の限界が来たのか、啜っていたラーメンを、
　　混ぜ蕎麦を啜っていた雄が、助け舟とばかりに啜り始める。
　　すると、「大蒜、入ってなくねぇ？」との声に、「だって、トッピング無しって言ったべ！」と、
　　心の中で突っ込み、更に雄は「【増し】なのに入ってないの可笑しくねぇ？入れ忘れじゃねん？」と、
　　完全に店側に非を擦り付け、「何も言わなきゃ、端から大蒜は入っていないんだよ！」と、
　　又しても心で叫び、脇で繰り広げられている夫婦漫才の予行演習を尻目に店を出る。
　　ラーメンは物凄く美味しいのだが、ルール通りに前向き駐車しない人間や、
　　食べ始めてから「チーズ入れて呉れ」とか、横暴な客の不道徳に目が行ってしまって如何も…。

～御負け～
　昨日出掛けた上信電鉄西富岡駅で見付けた、物凄い直接的な恐ろしい看板…。
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