続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「いわき海鮮寿司 おのざき」【小名浜】


 …土曜日。
  つい此の間、マッカーサーが来たと思ったら、もう十一月だ。
  天気も良く、絶好の行楽日和との予報を受け、予てより行きたかった袋田の滝へと出掛ける。
  大渋滞を懸念し、朝は七時前に出発し、東北自動車道岩槻インターチェンジから乗り、
  東京外環自動車道に乗り換え、草加インターチェンジを過ぎた辺りから渋滞に巻き込まれる。
  表示では、「柏まで45分」と成っており、早くも苛立ちが募る…。
  三郷料金所を過ぎ、流山インターチェンジを過ぎた辺りから、急に流れが良くなり、
  柏インターチェンジを過ぎれば何の事は無い、至って順調に走行出来る。
  拍子抜けをしてしまい、此の分では随分と早く着いてしまう。
  彼是と調べた結果、袋田の滝は十七時から照明を当て、夜の部の興行も行っていると言い、
  其れならば無理に混雑している昼間に行く必要も無くなり、急遽、いわき迄足を伸ばす事にする。
  其の昔、仕事でいわきを担当していた事が有るので、幾らかは土地勘が有る。
  一〇時半には小名浜港に到着し、水族館を見物し、旨そうな魚を物色してみる。
  正午を過ぎ、空腹感を感じたので、隣接している「いわき ららミュウ」と言う施設に行く。
  水産物を売る店が軒を連ねていたり、食事が出来る店が入居しており、
  いわきを訪れた際は必ず立ち寄り、此方の回転寿司店で昼御飯を摂っていた。
  海産物を扱う会社が営む回転寿司店なので、地魚が頂け、非常に気に入っていたので、再訪は嬉しい…。

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 ◎「めひかり」一九〇円
 …先ずは、いわきに来たら、頂かずには帰れない目光を頂く。
  普通は目光は唐揚げで頂くのが専らだが、こうして生で頂けるのは地元ならでは。
  味はと言えば、非常に淡白で、あっさりとした味わい。
  白身で、小さい魚なので、物足りなさは否めないが、地の物を頂く事が重要だ。

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 ◎「どんこ」一九〇円
 …此方も、いわきを代表する魚と言って良い鈍甲。
  てっきり、海の魚だと思い込んでいたが、淡水魚らしい。
  此れも淡白な味わいの白身の魚で、特徴的な味は無いが旨い。
  其の土地の物を頂く事を常としているので、こう言う珍しい物は非常に愉しい。

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 ◎「生ホッケ」二五〇円
 …ほっけも先ず、生で頂く機会は少ないと言えよう。
  此方と、日進に在った時分の「和彩楽酒 かもん」で頂いた事が有るか無いか程度。
  鮎女魚科の魚とあって、綺麗な白身をしており、此れ又、至って淡白。
  然し、白身には旨さが凝縮されており、何だか味わい深い。

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 ◎「寒ヌキさより」三八〇円
 …更に白身を続け、細魚が有るではないか。
  然も、頭に「寒ヌキ」と言う見慣れない枕詞が着いている。
  身が小さく、酢飯が隠れていないのが心許無いが、味はちゃんと細魚の味だ。
  「鮨処 いっしん」の物の様には行かないが、其れなりに旨い。

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 ◎「メイプルサーモン」四九〇円
 …此れ又、見慣れない名前の鮭が有る。
  折角なので、普段は鮭は余り頂かないが、頂いておこう。
  期待を抱かせる名前と、其の価格設定なので、さぞや美味しく、蕩ける鮭と思いきや、
  意外にもさっぱりとし、身も薄く、見掛け倒しの感は否めない…。

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 ◎「トリ貝」二五〇円
 …白身を堪能した後は、貝も頂いておきたい所。
  北寄貝、つぶ貝、帆立貝、赤貝等が有り、貝類が豊富に取り揃えられている中から、
  生の鳥貝のあの旨さを期待して発注すると、事も有ろうか湯通しされた物…。
  生のクニュッとした歯触りとは異なり、護謨の様な感じで、旨いのだだ残念。

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 ◎「純生さんま」一九〇円
 …海産物を売る店先に、発砲スチロールの箱にびっしりと詰まった秋刀魚を見、
  矢張り、頂かずには居られない衝動に駆られて発注。
  「鮨処 いっしん」の様な細やかな下処理はされておらず、小骨がざらつくも、
  脂の載った秋刀魚のコクの有る旨さが拡がり、一定の満足は得られる。

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 ◎「本まぐろネギトロ」三八〇円
 …寿司屋に来ると、葱トロの味も堪能しておきたい。
  此方の鮪は本鮪を謳っているが、生鮪か如何かは不明だ…。
  軍艦の上にこんもりと盛られた本鮪の剥き身は、口に入れると蕩ける様。
  新たに発注したのに、先程、目の前を通り過ぎて行った物と良く似ているのが気掛かり…。

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 ◎「いわしクジラ」三八〇円
 …珍しい所で、鯨が有ると言うので頂いてみる。
  給食に鯨肉が出た世代ではないので、馴染みが薄く、寧ろ、憧れの様な物が有る。
  見た目は馬刺しの様で、実際に頂いてみると、脂の載りは少なく、さっぱりしている。
  其れこそ、馬刺しの赤身の様で、身の厚味ももう少し欲しい…。

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 ◎「本まぐろ中トロ」三八〇円
 …矢張り、本鮪を謳っているので、脂の程好い中トロの部位に惹かれる。
  頬張ると、口内の温度で溶け出す様な脂は執拗さは無い。
  トローッと舌の上で蕩け、鮪の旨味が拡がる。
  ネットリとした赤身も旨いが、偶には脂の載った中トロも宜しかろう。

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 ◎「特上生うに」四九〇円
 …そして〆は、プリン体の王様、雲丹で終了。
  以前は、「特上生うに」の更に上に、「特々上生うに」と言うのが有ったが、今は無い様だ。
  綺麗な橙色をした雲丹は、正に宝石の様な美しさ。
  口に入れると甘く蕩け、明礬の苦味は然程感じられず、雲丹の旨さを堪能出来る。

 他にも「赤ムツ」、「黒ムツ」、「そい」等、数々の蠱惑的な魚が豊富に有り、
 何皿食べても足りない程で、欲を言えば、昼夜二回掛けて来たい程…。
 腹も膨れた所で、高速道路を使わず、紅葉の山道を抜け、袋田の滝へと向かう。

~御負け~
 夕闇に照明を当てられて浮かび上がる袋田の滝
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