…日曜日。
前の日に朝六時起きでいわき迄足を伸ばし、其処から山道で袋田の滝へと向かう強行軍で、
晩は早々に閉店ガラガラで、朝は床から這い出したのが一〇時半過ぎ。
余程、早朝からの長距離運転で疲労していたのだろう…。
風呂に入り、溜まった洗濯物を遣っ付けたらもう正午を廻っている。
休日の優雅な贅沢な娯楽、昼酒を嗜みに毎度の此方へと出掛ける…。
前の日に朝六時起きでいわき迄足を伸ばし、其処から山道で袋田の滝へと向かう強行軍で、
晩は早々に閉店ガラガラで、朝は床から這い出したのが一〇時半過ぎ。
余程、早朝からの長距離運転で疲労していたのだろう…。
風呂に入り、溜まった洗濯物を遣っ付けたらもう正午を廻っている。
休日の優雅な贅沢な娯楽、昼酒を嗜みに毎度の此方へと出掛ける…。
◎「生ビール（中）」五八〇円
…生憎、座敷席の何時もの端っこの席に先客が居た為、カウンター席に甘んじる。
席に座るや否や、黙っていても自然に出て来る麦酒が有り難い。
前日は運転の為に一切の酒を口に出来なかった為、此の麦酒は待ちに待った感じ。
良く晴れた午後、冷えた麦酒を馴染みの店でゆっくり遣れると言うのは堪らなく幸せだ。
時間さえも嫋やかに流れて行く様だ。
…生憎、座敷席の何時もの端っこの席に先客が居た為、カウンター席に甘んじる。
席に座るや否や、黙っていても自然に出て来る麦酒が有り難い。
前日は運転の為に一切の酒を口に出来なかった為、此の麦酒は待ちに待った感じ。
良く晴れた午後、冷えた麦酒を馴染みの店でゆっくり遣れると言うのは堪らなく幸せだ。
時間さえも嫋やかに流れて行く様だ。
◎「あんこう肝」五一〇円
…程無くして、ママさんが小鉢を持って来て呉れる。
すっかり冬に近付き、潤沢に鮟鱇肝の入荷が有る様で、何とも嬉しい。
五日の金曜日に成人病検診を終え、今は結果待ちの状態なので、一番自由な時だ。
幾ら、血圧が一五六／九十八であろうと、ポン酢は止められないので、なみなみと注ぐ。
何時もの様に、たっぷりと、浴びせ掛ける様にぶっ掛けた所で頂く。
箸で簡単に崩れる程で、トロットロの状態。
口に入れれば、円やか、滑らか、コッテリとした濃厚な味わいが口中に拡がる。
脂の載りも良くなって来ているのもあるが、此方での蒸し上げ方も巧いのだな。
◎「小鰭」一六〇円
…鮟鱇肝を存分に堪能した後は、愈愈、寿司へと取り掛かろうではないか。
先陣を切るのは、何時もの如く、此方の人気商品の一つである小鰭からと決まっている。
新子の時期が終わり、暫くしてから入荷の無い事が有ったが、今回はちゃんと有る。
少し大き目に育った物と言うが、柔らかさも兼ね備え、〆た酸味が疲労した身体に心地好い。
◎「〆さば」二三〇円
…先週は入荷が無く、此方で一、二を誇る人気の品が頂けず、大層がっかりした。
然し、今週はしっかりと入荷しており、頂ける時にしっかりと頂いておく。
其処等の回転寿司店の〆鯖の様に、薄っぺらで、〆過ぎて真っ白の物とは訳が違い、
分厚く切られ、身も肉厚で、赤味が残り、鯖の味が害われていないのが正に職人技。
◎「鰯」一六〇円
…すっかり定番と成った光物攻勢を続け、お次は鰯を握って貰う。
旬は初夏から初冬に掛けてと言われているので、そろそろ、旬を終えようとしているか。
とは言え、口に入れるなり、トロンとした舌触りで、脂の載りは健在。
次第にフワッと青魚特有の風味が感じられ、ＤＨＡを摂取してみる。
◎「鰺」二三〇円
…鰯と来たら、次は鰺と相場が決まっている。
今年は晩春の頃、鰺が脂が載って物凄い事に成っていると言う報道を見てからと言うもの、
此方では毎回欠かさず鰺を頂き、鰺の旨さを再認識させられた年でもあった。
プリッとした弾力と、噛み締めると筆舌に尽くし難い程の旨味に支配されるのが堪らない。
◎「生サンマ」二三〇円
…前の日に、いわきの海産物を販売する店先で大量の秋刀魚を見掛け、
不漁と言われた今年だが、値段も安定し、随分と手頃な価格に戻った様で何よりだ。
此方でも出始めの時は暫く、三二〇円の赤皿で提供される時期が続いた程。
ピカピカと眩しく新鮮で、プリプリとした弾ける食感が良く、脂の載ったコクの有る味わい。
◎「赤貝」二三〇円
…本来は「生ほっき貝」を発注したのだが、最後の一皿分だったらしく、
僕の方が数秒早く発注したのだが、後から発注した婦人の口に入ってしまう…。
御詫びにと、高級貝である赤貝を、然も貝紐付きの三貫で出して呉れると言う大盤振る舞い。
貝紐はコリコリ感が心地好く、身の部位はコリッと、クニュっとして、海松貝にも引けを取らない。
◎「やりいか」三二〇円
…今年の前半は墨烏賊が入荷する事が殆どだったが、最近は槍烏賊が多い。
此方で烏賊の旨さを知ってからと言うもの、有れば欠かさずに頂いている。
獲れ立ての烏賊は確かにコリコリして新鮮さが有るが、少し寝かせ、身を馴染ませた物は、
サックリとした歯触りで、噛むとネットリとした奥深い甘味が嫌と言う程に堪能出来る。
◎「まぐろ」二三〇円
…前日、小名浜の「いわき海鮮寿司 おのざき」で、本鮪と謳う中トロを頂いたが、
生鮪か如何かの判別は出来ず、冷凍鮪の可能性の方が寧ろ大きいだろう。
此方の様に、生鮪に拘るマスターの心意気が感じられ、其れが鮪の味に出ている。
しっとりと舌に吸い付く様な感じで、ネットリとした鮪特有の味わいは、生鮪ならではだ。
◎「すじ子」三二〇円
…先週は筋子が売り切れ、一貫分残っていた物を御負けして貰い、聊か残念な思いをしたが、
今回はしっかりと残っている様で、心置き無く、其の味を堪能しよう。
自家製ではなく、仕込んだ物を仕入れて来るのだが、鮭ではなく姫鱒の筋子の割りには、
プチプチ感が強く、何より、味付け、塩気が絶妙で、個人で仕入れたい程。
◎「煮穴子」三二〇円
…〆は、此方の一番人気の商品を頂くのがお決まり。
埼玉新聞社刊「埼玉ホントにうまい店３」に掲載されてから、俄か穴子好きが増殖している様で、
其の手の流され易い人間には成らない様に努めたいものだ…。
何時もと変わらぬ、ふんわり、ふっくらとした、驚愕の柔らかさで、
濃厚な煮ツメとの相性も抜群で、何時迄もずっと味わって居たいとさえ思う。
此の日は麦酒四杯を頂戴し、此の後、諸般の事情で新三郷へ酩酊状態で出掛ける…。
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※2010年11月9日時点の情報です。
ID:0000301944
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