続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「博多長浜ラーメン JHADOW」【池袋】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「博多長浜ラーメン JHADOW」【池袋】


 ◎「黒とんこつ玉子のせ」七五〇円

 …月曜日。
  週末明けの此の日は、久し振りに終日の池袋。
  珍しく、前の晩は日曜日と言うのに外で呑んだが、抑えたので気分の悪さは無い。
  朝からパーソナルなコンピューターと睨めっこで、首っ引きで仕事をし、
  十二時半に成り、独りで食事をしに池袋の雑踏へと出掛ける。
  生憎、月曜日なので何時もの「麺処 花田」は定休日。
  「塩そば専門店 まるきゅうらあめん」も行列、「宗家一条流 がんこラーメン」も混雑…。
  当て所無く彷徨い、不意に、外装工事中のビルヂングの一階に、豚骨ラーメン店を発見する。
  今迄、全く気付かなかったが、「博多長浜ラーメン」を謳っている。
  こちとら、本場・福岡にこそ行った事は無いが、其の昔、墨田区に在る「よかろうもん」に、
  毎週欠かさず通い、本場の豚骨ラーメンの獣臭、家畜臭の虜に成った程だ。
  瓢箪から駒の様に見付けた、久し振りの豚骨ラーメンに期待をしてみる…。
  開店から間も無い様で、店内は小洒落ており、ズージャーが流れていそうな感じ。
  空いているカウンター席に座る様にぶっきら棒に促され、奥の方の席に腰掛ける。
  卓上のメニューを眺め、初めてなので、基本と思しき「白とんこつ」を「玉子のせ」で発注。
  他には「黒」、「赤」が有り、最近の博多ラーメンはこんななのかと疑問を浮かべてみる。
  博多ラーメンは極細麺なので、流石、出て来るのも比較的早い。
  厨房内で唯一調理をする女性から、「黒とんこつ玉子のせです」と言われ、丼を差し出される。
  発注した時は確かに「白とんこつ」だったのだが、出て来た時には「黒とんこつ」に成っている。
  最近、此の手の事が良く有り、乗車した時は国府津行きだったのに、何時の間にか、
  気付いたら新宿行きに変わっていたと言うのが有り、機嫌を損ねたっけ…。
  「あの~、白とんこつで御願いしたんですが…」と告げると、慌てて伝票を見直す女性。
  「失礼しました」と謝るのと同時に、「良いです、良いです」と「黒とんこつ玉子のせ」を受け取る。
  こんな事の為に、折角拵えたラーメンを捨ててしまうのは、神様に罰が当たる。
  別段、如何しても「白とんこつ」が食べたくて此方に来た訳でないし、偶然なのだから…。
  図らずも、不測の事態から急遽、「黒とんこつ」を啜る羽目に陥る。
  表面には「なんつッ亭」宜しく、黒いマー油が掛かっており、熊本ラーメンっぽい仕上がり。
  早速、「なんつッ亭」に近い味を期待し、スープから啜る。
  長浜ラーメン特有の強烈な豚骨臭は全く無く、東京人向けにしてある感じ。
  サラッとしたさっぱり系で、残念乍ら、「なんつッ亭」の様なコクや奥行きは感じられない。
  マー油の香ばしさは感じられ、遣りたい事は何と無く分かる気がする…。
  続いては麺を手繰ってみる。
  発注の際、茹で加減を訊かれるも、「スーパー粉落とし」が通じるのかが不安で、
  普通で御願いしたのだが、麺を持ち上げると、吃驚する位に細い。
  素麺よりも細く、恐らく、僕が今迄に食べた麺の中で、最も細い部類に入ろう。
  細い故に絡まる麺を、ゴソっと手繰り、一気に啜る。
  此の細さなので、食感が面白く、今迄に体験した事の無い感じ。
  然し、茹で加減は至って普通で、他の豚骨ラーメン店で言えば、茹で過ぎであろう…。
  具は叉焼、萌やし、葱と、トッピングの玉子。
  半熟の加減は良く、黄身がネットリとして、濃厚さは害われてない。
  麺を食べ終えたが、残念乍ら、替え玉をする気分に成れず、其の儘、会計に向かう。
  件の女性店員が重ねて謝罪して呉れ、誠意は伝わるが、もう少し、味に決め手が欠ける…。