続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「三匹の子ぶた」【南与野】

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◆「三匹の子ぶた」【南与野】


 ◎「平日限定日替わりサービスセット(北の味噌らーめんと炊き込みごはん)」八八〇円

 …到頭、今年も師走に突入してしまった。
  愈愈、年末へと雪崩れ込んで行くと言う雰囲気に飲み込まれて行く…。
  仕事は別にして、年末へと向かう空気感、雰囲気は好きだ。
  伴天連正月が有り、其の一週間後に元日を迎え、其の一週間後に誕生日が来る。
  即ち、年末に全ての愉しい行事が集中しており、心躍る季節でもある。
  然し、そうそう浮かれては居られない。
  今日は朝一で浦和に出掛けるも、朝から、獅子てんや瀬戸わんや…。
  仕事をしたくても、捗らないと言う外的要因に阻まれ、随分と梃子摺る。
  溜息混じりに何とか仕事を熟し、辟易とし乍ら、十三時に昼休憩を取る。
  昼御飯は目星を付けており、埼玉を中心にチェーン展開をする「七匹の子ぶた」の姉妹店の此方。
  「七匹の子ぶた」は以前に訪れた事が有り、チェーン店らしい味の為、
  其れ以来、足が遠退いているが、何でも、「二郎」系を意識したメニューが有ると知り、
  其れは行かざるを得ないだろうと、勇んで出掛ける…。
  店内に入り、カウンター席に座り、メニューを捲り、件の「男前らーめん」の写真を見付け、
  其れを指差して発注をすると、思いも寄らない返答が返って来る。
  此のメニューは十五時からのメニューだと言う。
  何だと!
  選りに選って、何で十五時と言う中途半端な時間からなのだ。
  ガッツリ食べろ、と言う旨が謳い文句で記されているが、十五時に食事を摂らなければならない人は、
  そんなに悠長にガッツリ食べている暇も無い訳で、意味が分からない。
  此のメニューが有るからと言う理由のみで此方を訪れたのに、其れが叶わなければ意味も無い。
  憤懣遣る方無い思いと、半ば呆れ顔で、仕方無く、日替わりのメニューを発注する。
  此の際、日替わりメニューの中身が何であろうと如何でも良い…。
  そして、出て来たのは「北の味噌らーめんと炊き込みごはん」。
  北海道を意味しているのだろうが、今、「北の」と言えば、平壌が普通だ…。
  そんな、将軍様御用達のラーメンを、ぶんむくれで啜り始める。
  先ずは蓮華でスープを啜ると、第一印象は甘さが際立っている。
  其れこそ、チェーン店らしい味わいだが、表面にはマー油が垂らされている。
  何口か啜るに連れ、舌が麻痺するのか、何とは無しに、強ち無くも無い味へと変化する。
  麺は、市販の生ラーメンの様な感じがしなくもないが、太目のムッチリした麺。
  其れ程の安っぽさは無く、モチモチした密度の高い感じが窺える。
  具は、萌やしと、其の上に載ったそぼろ肉、玉蜀黍、葱。
  玉蜀黍を掬う用の銀色の匙も付いており、しっかり掬い、明朝、雪隠での再会を誓って胃袋へ…。
  一方の炊き込みご飯はと言えば、「丸美屋」っぽい物。
  家で「丸美屋」の炊き込み御飯を炊く事も有り、個人的には嫌いではない。
  然し、味噌ラーメンと合うのか如何かは判断し兼ねる所…。
  他には生野菜と、何故か、「プラッシー」の様な蜜柑ジュースが付く。
  満足ではない昼御飯を胃袋に押し込み、午後からの煩雑な業務へと舞い戻る。