続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「鮨処 いっしん」【日進】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「鮨処 いっしん」【日進】

 …昨日迄、怒濤の六連勤で、精根尽き果て、倒れる様に帰宅する。
  土曜日の為、帰りが早かったので、風呂に入り、仕事を遣っ付け、
  其れから遅れ馳せ乍らの週末を満喫するべく、「和匠喜酒 かもん」に出掛ける。
  すると、如何言う訳だか妙に混雑しており、麦酒を二杯呷った所で、
  料理も発注出来る状況に無いので、中抜けし、「居酒屋 やず」に河岸を替え、
  鰤の刺身、大蒜の煮込みを摘みに「電氣ブラン」を少し頂き、
  「すき家」で牛丼を掻っ込み、再び「和匠喜酒 かもん」に戻ると言う自由さ加減…。
  案の定、終盤はカウンター席に突っ伏して眠り、午前一時半に帰宅し、撃沈。
  今朝は十一時に起床し、唯一の休日、洗濯物を遣っ付け、午後から散髪の予定の為、
  其の前に、素面で表参道は厳しいので、毎度の此方で昼酒を堪能してからにする…。

 ◎「生ビール(中)」五八〇円
 …店に入ると、座敷席の障子が閉められ、席が設えられている。
  何かの団体が来るのだと察知し、一番奥のカウンター席に陣取り、麦酒で迎え酒。
  一日しか無い休日がこうして晴れて呉れると、洗濯物も乾くし、何かと動けるので助かる。
  時間がゆったりと流れている様で、昨日迄の疲れを癒し、明日からの英気を養える…。
  其れにしても、昼間っからこうして麦酒が遣れるのは最高の贅沢だ。

イメージ 1
 ◎「真鱈の白子」五一〇円
 …壁に貼り出されたメニューを眺めると、「あんこう肝」の文字が無く、
  小鉢で出せる程には残っていないと言うので、今回は白子のみで御願いする。
  前の晩、「和匠喜酒 かもん」でも白子を頂いたが、其れは其れ、此れは此れ。
  ポン酢を親の仇の様になみなみと浴びせ掛け、さて、頂こうかしら。
  プルンプルンとした食感は何とも堪らず、良く分からないが、グラビヤアイドルの様…。
  滑らかな舌触り、円やかなコクの有る味わい、ポン酢の心地好い酸味が絶妙だ。
  嗚呼、最高に旨い。

イメージ 2
 ◎「〆さば」二三〇円
 …他の客とマスターの会話で、小鰭が品切れと言うのを小耳に挟み、
  何時もならば二番目に頂く〆鯖を前倒しで発注する。
  今日のは脂の載りが良く、何処と無く、身も白っぽく、皮と身の間は特に旨い。
  〆加減は軽めなので、酢の酸味は程好く、身の味が害われていない。

イメージ 3
 ◎「細魚」二三〇円
 …続いては、此の所、頻繁に御目に掛かっている細魚を。
  サヨリストたるもの、細魚が有るのに、其れを見て見ぬ振りは出来ない。
  身は透き通る様に白く、気品溢れる感じがし、味も上品で、旨味が詰まっている。
  決して、淡白と言う言葉だけでは片付けられない深さが凝縮されている。

イメージ 4
 ◎「天然ワラサ」二三〇円
 …冬に成り、鰤の旨い季節が到来し、昨晩も「居酒屋 やず」で鰤の刺身を薦められて頂いたので、
  此方でも、鰤より小さい「ワラサ」とは言え、外れが有る訳も無いので頂いておく。
  脂の載りは程好く、身はしっとりとして瑞々しくて柔らかい。
  思わず、目を瞑って味わってしまう程に旨く、年明けの金沢旅行に思いを馳せてみる…。

イメージ 5
 ◎「子持ち蝦蛄」三二〇円
 …偶には、子持ちの蝦蛄も頂いておきたい。
  決して食べたくない訳ではないのだが、他に頂きたい物が多過ぎて、中々御鉢が廻って来ないだけ…。
  口に入れると、甲殻類特有のブリブリした食感が良く、其れに続いて、卵がプチプチし、
  足の親指が宜しく礼を言っている…。

イメージ 6
 ◎「まぐろ」二三〇円
 …座敷席の八人の大所帯が、彼是と発注し、暫くマスターがてんてこ舞いだったが、
  幾らか手透きに成ったので、合間を縫って何時もの鮪を発注。
  団体は周囲や店に気を遣うと言う事を知らないから厄介だ…。
  鮪はと言えば、初め、口に入れた時は本鮪の様なしっとりした感じだったが、
  噛むに連れ、目撥鮪のネットリとした食感が感じられ、赤身らしい味がして旨い。

イメージ 7
 ◎「すみいか」三二〇円
 …鮪の赤の次は、御目出度い所で烏賊の白を発注。
  此方には槍烏賊と墨烏賊のどちらかが入荷するが、今回は久し振りに墨烏賊
  サックリとした歯触りと、コリっと言う食感が混ざり合い、
  噛めばネットリと奥深い甘味が口一杯に拡がり、烏賊はこんなにも旨いのだと再認識させて呉れる。

イメージ 8
 ◎「子持ち昆布」三二〇円
 …紅白の御目出度い後は、此処最近、潤沢に仕入れている子持ち昆布を。
  どうしてこんな素敵な昆布が出来るのだろうかと、感心してしまう…。
  サクサクとした食感が軽く、其れで居て、プチプチするのだからもう大変。
  昆布の少し粘る感じも相俟って、実に蠱惑的な一品だ。

イメージ 9
 ◎「あんこう肝」三二〇円
 …先程、鮟鱇肝は小鉢で出せる程の量が無いと言うので、軍艦にして貰おう。
  麦酒の摘みとして頂くのも最高だが、こうして寿司で頂くのも実に良い。
  ポン酢をたっぷりとぶっ掛けて頬張れば、まったりと濃厚な海のフォアグラの味、
  ポン酢を吸った酢飯の酸味、海苔の風味、此れ等が渾然一体と成る感じが堪らない。

イメージ 10
 ◎「すじ子」三二〇円
 …厄介な団体も消えた所で、電車の刻限も有るので〆へと向かう。
  何時もの御決まりの筋子を差し置いて他無い…。
  紅く光り輝く筋子は、丸で宝石の様で、「銀座ジョワイヨクチュール」で売っていそうな程…。
  プチプチ弾ける姫鱒の筋子は、しっかりとした粒粒感が有り、塩加減も絶妙。

イメージ 11
 ◎「煮穴子」三二〇円
 …大トリは、言わずもがなの此方の一番人気の逸品、煮穴子で〆る。
  ふっくら、ふわふわ、そんな擬音でしか喩えられないのが恥ずかしいが、
  其れ位に柔らかく、蕩けてしまう様な味だと言う事だ。
  此れは食べた人しか分からない、珠玉の味と言っても良かろう…。

 今日は麦酒四杯を頂戴し、表参道へ出掛け、散髪を済ませ、裸豆電球を絡み付けられた木を見、
 山下達郎の「煙が目にしみる」を大音量で聴き、いそいそと帰って来る…。

回転ずしいっしん [ すし ] - Yahoo!グルメ



住所: 埼玉県さいたま市北区日進町2丁目1616-5
営業時間、定休日:
最寄り駅: 日進(埼玉県)
Yahoo!グルメでこの店舗のクチコミを見る

※2010年12月19日時点の情報です。
ID:0000301944


https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/t/taakun_latitude88north/20010101/20010101000000.gif