続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「小麦と肉 桃の木」【新宿御苑前】

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 ◎「つけ麺(昆布醤油味)」八五〇円+「豚テール丼」二五〇円

 …金曜日。
  待ちに待った伴天連正月。
  僕は如何言う訳だか、伴天連正月が妙に好きで、心成しか心躍る心持ちに成る。
  前週の土曜日に労働し、前日の祝日も労働で、且つ、休暇の消化も促されている手前、
  どうせ休暇を取るならばと、思い切って此の日に休暇を充ててみる…。
  世間様が労働している時に休むと言うのは、実に気味の良いものだ。
  「雨は夜更け過ぎに雪へと変わるだろう」と言う予報も一切無い中、
  諸般の事情で新宿へ行く事に成っており、数日前から昼御飯の候補をずっと思案していた。
  以前から、新宿駅近辺には此れと言う店が無い様な印象が有り、少し離れた場所にし、
  再三、媒体等で話題に成っている此方を訪れる決心を遂に固める。
  かの有名な「せたが屋」系列の店で、此方は女性のみで切り盛りしているとの事。
  折角の伴天連正月、少しばかり色っぽくても良いのではないかと、新宿駅から東方向へ歩き出す。
  伴天連正月の喧騒を擦り抜け、何度か地図を確認し乍ら、此方を見付け出す。
  刻限は正午に成るか成らないかの頃で、行列を覚悟したが其れは無く、店の引き戸を開ける。
  生憎、店内は満席の様だが、先ずは券売機で食券を購入する。
  此方の主力商品は「つけ麺(昆布醤油味)」と「つけ麺(天日塩味)」。
  他には、「つけ麺(こってり醤油味)」や、十五食限定の「つけ麺ブルガリア」等も有るが、
  初めてなので、「つけ麺(昆布醤油味)」にし、更に、妙に惹かれる「豚テール丼」も合わせ、
  釦を押し、食券を購入し、席が空くのを待つ。
  伴天連正月とあって、女性店主と女性従業員の二名はサンタクロースの帽子を被り、
  此の女性店主が妙齢で、てきぱきと仕事を熟す様子は何だか惹かれるものが有る…。
  五分足らずで席が空き、腰掛けると、直につけ麺が出来上がって来る。
  つけ汁は何だか、武蔵野饂飩に見られる肉汁饂飩の様な感じで、油揚げが入っている。
  麺は縮れの効いた平打ち麺で、ピロピロした感じが見て取れる。
  此れを箸で手繰り、つけ汁に投入して一気に啜り上げる。
  醤油の切れの有る、サッパリとした味わいが真っ先に伝わって来るが、
  次に昆布の風味の円やかな、甘味にも似た味わいが遣って来るので、醤油の酸味が和らげられている。
  昨今の魚介、魚粉が前面に押し出されているつけ麺に慣れている所為か、随分とあっさり目で、
  寧ろ、つけ麺らしくない、饂飩や蕎麦のつけ汁の様な趣きが感じられる。
  麺は結構な太さが有り、青竹打ちの佐野ラーメンの様な物を想像していたが、
  其れよりも遥かに力強さが有り、しっかりとした腰、弾力が効いており、
  啜った時の食感も愉しく、思った以上の旨さが有り、恐れ入谷の鬼子母神だ。
  そして、具が変わっていて、別の鍋で煮込まれた豚テールと葱が投入されている。
  しっかりと煮込まれていると見え、コラーゲンがプルップルで、トロットロに蕩けそうだ。
  脂身を嫌う女性は苦手かも知れないが、此れを頂いた翌朝は化粧の乗りもさぞ良かろう…。
  更に、僕は此れが盛り付けられた「豚テール丼」を発注している。
  御飯の上に、プルンプルンが盛られており、少しの振動でフルフル揺れそうだ…。
  丼を抱えて掻っ込めば、御飯との相性も抜群で、和風のあっさりとした味付けも乙だ。
  此れで僕も「SK-Ⅱ」要らず、綾瀬はるかに太刀打ち出来るだろう…。
  つけ麺の〆は、普通であればスープ割りが殆どなのだが、此方は蕎麦湯割りと言う。
  其れは珍しいと思い、普段は原液の儘に飲み干す癖に、妙齢な女性店主に御願いし、
  蕎麦湯を貰い、割って飲んでみると、とろみが付き、身体の芯から温まりそうな感じ。
  しっかりと飲み干し、伴天連正月で浮かれ狂う繁華街へと戻る…。

小麦と肉 桃の木 [ ラーメン ] - Yahoo!グルメ



住所: 東京都新宿区新宿1-32-4
営業時間、定休日: 【平日・土・祝・祝前】通常 11:00~ 11:00~ 120食売り切れまで! 日曜日 日曜、第1・3月曜
最寄り駅: 新宿御苑前
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※2010年12月26日時点の情報です。
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