続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「必勝軒」【津田沼】

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◆「必勝軒」【津田沼


 ◎「ラーメン」七五〇円

 …昨日。
  仕事始め三日目とも成れば、身体も勘を取り戻し、平常運転に近い感覚に。
  朝は流石に此の暑がりの僕でも寒さが身に堪え、布団から抜け出すのが辛い…。
  決死の覚悟で起き出し、身支度を整え、埼京線武蔵野線総武線を乗り継ぎ津田沼へ。
  相変わらず、JRさんの遅延に巻き込まれ、予定の時刻より遅れて到着。
  こう言うのに遭遇すると、何だか予定が狂わされた感じがして嫌だ…。
  新年早々、仕事が山積しているかと思いきや、意外にも煩雑な事は多くなく、
  ホッと胸を撫で下ろし、せっせと仕事に精を出す。
  十三時に昼御飯を摂るべく、二人して毎度の此方へと向かう。
  すっかり、津田沼と言えば此方と言う程、代名詞的な店に成っている。
  「東池袋大勝軒」と「永福町大勝軒」の両店で修行した経歴を持つ店主の店。
  然も、日替わりでスープの味が異なると言うのは、昨年、何度も記したか…。
  此の日は木曜日で、此方を最初に訪れた時と同じ「濃厚魚介スープ」の日。
  如何も、木曜日に御邪魔する事が図らずも多い。
  店に着くと、店頭には五名の待ちが発生している。
  仕方無く、行列の最後尾に並び、列が進むのを待つ。
  店頭の貼り紙に、十一日迄の期間限定で、「ラーメン」は「打ち立て太麺」、
  「もりそば」には「打ち立て細麺」を用いていると言い、何だか得した気分。
  一〇分程で店内に案内され、決して広いと言えないカウンター席に、
  隣客と肩が触れ合いそうな程に犇めき合って座らねば成らないので落ち着かない…。
  前回、年末に「もりそば」で〆たので、今回は「ラーメン」にしてみる。
  何せ、「打ち立て太麺」と言うから、気に成らない訳が無い。
  そして、其れから一〇分足らずで、例によって「熱いですよ、熱いです!」と、
  リアクション芸人への振りの様に注意を喚起されつつ、丼が目の前に差し出される。
  手の皮と面の皮が薄いので、熱さを堪えつつ、慎重にカウンター上から下ろす。
  さあ、蓮華を手に取り、熱熱のスープを啜ろうではないか。
  例によって、此方特有の胡椒のピリッとした辛味を真っ先に感じ、
  豚骨のこってりとした濃厚さと、魚介の和風な味わいが伝わって来る。
  水曜日の「濃厚鶏豚スープ」よりもこってり感は控え目で、其処に和が付加された感じ。
  勿論、スープは親の仇の様に熱いが…。
  さて、お目当ての麺はと言えば、「打ち立て太麺」と謳ってはいるが、如何せん、此方の麺。
  元々が細い為、世間一般で言っても、未だ十分に細い。
  然し、店内に設えられた「麺打室」で打たれた自家製麺は、ポキポキ、否、コリコリ、
  そんな擬音が似合う程に腰が効いており、スルスルと入って行き、喉越しも良い。
  手揉み縮れ麺であるとも、店主が調理をし乍ら、演説の様に宣伝している。
  初めは違和感を感じた麺だが、何度も通うに連れ、妙に旨さを感じる様に成る。
  具は何時もの薄っぺらな叉焼、麺麻、海苔、鳴門。
  三〇〇グラム有ると言う麺を、此の寒空の中、額から汗を噴出し乍ら完食し、
  其の後、中毒に成っているかの様にスープを何口か啜り、胃袋を温めて午後の業務へ戻る…。