続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php
◆「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎


 ◎「えぼし麺」六〇〇円

 …昨日。
  如何してこうも、毎朝起きるのが辛いのだろうか。
  寒くて床から這い出るのもそうだが、寝ても疲労が抜けていない気がする…。
  何とか力を振り絞って、身支度を整え、駅へと向かうと、何てこったい、又しても電車の遅延。
  如何してこうも、毎朝、乗る電車乗る電車、悉く遅れるのだろうか。
  他の私鉄よりも全然過密ダイヤじゃないのにね、JRさん…。
  一〇分遅れで、やっとこさっとこ茅ヶ崎へ辿り着き、仕事に取り掛かる。
  すっかり正月気分も何処へやら、至って普通の日だ。
  十三時に成り、一旦、昼御飯を摂りに出る。
  茅ヶ崎と言えば、此方でガッツリと「二郎」系と決めている。
  昨年後半は定休日と勝ち合う事が多く、店迄行って、閉店ガラガラを見て膝から崩れ落ちる事数度。
  今回はちゃんと、定休日でない事は知っての上だ。
  店に着くと、店頭には営業中の木札がちゃんと出ており、一安心。
  店内は空席が有り、すんなりと入店出来る。
  カウンター席に腰掛けるや否や、直ぐに注文訊きが遣って来る。
  決まっているから良いものの、初めての人は慌ててしまうだろう…。
  と言う事で、今回も「えぼし麺」を全部増しで発注する。
  水を呷り、仕事で疲労した身体を冷やす。
  冬と言えども、労働すれば暑いし、身体も火照る。
  火照る、火照る、ホテルで逢ってホテルで別れる島津ゆたかは如何しているだろうか…。
  そんな疑問を抱えていると、一〇分程で「えぼし麺」が運ばれて来る。
  此の日は三人の従業員が全員女性と言う珍しい構成。
  編成で言えば、少女隊、うしろ髪ひかれ隊かしまし娘と言った所か…。
  冗談は顔だけにして、ラーメンが伸びない内に取り掛からなくてはいけない。
  野菜、大蒜、脂、タレ、全てを増したので、野菜の山が其れなりに聳え、壮観で良い。
  地元・茅ヶ崎烏帽子岩を模したと言うだけあり、只、雑にこんもりと盛っているのではなく、
  丼の手前は傾斜が緩やかで、奥に行くに随って盛りが高くなると言う繊細な盛り付け。
  さて、先ずは蓮華を手に取り、スープから啜ろうではないか。
  一口啜ると、タレを増しにした所為も有るが、甘辛さが異様に突出しており、
  醤油の酸味迄も感じられ、或る意味、濃い味で良いが、スープ本来の味わいも消えてしまい勝ち。
  然し、食べ進むに連れ、高血圧患者には妙に此れが癖に成って来る。
  調理の最後にトッピングを盛り付ける女性がトーシローだったのか、
  脇から、「脂が先、タレは後」と指導され乍らだったので、其の所為も有ろうか。
  次は、淡雪の様な背脂が降り注いだ野菜の山を片付ける事にする。
  シャキシャキとしつつも、何処と無くクタっとした感じも有り、ミディアム加減で良い。
  又、ドレッシング代わりにタレが掛けられているので、味もするので食べ易い。
  そして漸く麺へと辿り着く。
  内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五、六分要すると謳っている。
  「ジャンクガレッジ」の「浅草開花楼」製の特注麺を髣髴とさせる太さが良い。
  啜ると、モッチリとした弾力が強烈に感じられ、多少のごわつきが有って素敵。
  縮れが効いており、スープとも良く絡み、スープに溶け出した刻み大蒜をも持ち上げて行く。
  大蒜は適度な辛味が有って刺激的で、白血球が少ない僕の体内で、良質の白血球を作って貰おう。
  叉焼は、六〇〇円と言う価格にも拘らず、二枚も入っているのが嬉しい。
  如何かすると、七〇〇円、八〇〇円も取るのに、薄っぺらな叉焼一枚しか入っていない店も有るのに…。
  バラ肉を巻いた物で、脂身のプルプルも良く、赤身の部位がムッチリしている。
  派手な旨さは無いが、価格以上の価値を見出せる叉焼だ。
  スープも粗方飲み、大蒜をしっかりと充填し、バテない様に午後の業務へと戻る…。