続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打うどん 延喜」【南与野】

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◆「手打うどん 延喜」【南与野】


 ◎「在郷うどん」六五〇円+「ミニかつ丼」三五〇円

 …毎朝の断末魔の様な寝起きは相変わらずだが、起きなくては成らない時間の一〇分前に、
  目覚ましで目を開け、身体が慣れる迄、モゾモゾしているだけで、幾らか心の準備が出来るのか、
  随分と起き易い気がするが、其れでも、布団を出る際は決死の覚悟が要る…。
  幸い、今日は浦和での仕事の為、近いので朝は何時もよりもゆっくり出来、
  睡眠時間も多く摂れるが、夢に仕事が出て来るので、如何も寝た気がしない…。
  起きればシャキッとし、ちゃんときびきびと動けるので問題は無い。
  然し、今日は昼前から何と無く頭が重たく、頭痛が痛く、不快な思いをする。
  其れでも遣らなきゃいけない事は待って呉れないので、仕事を熟し、十三時に昼休憩を取る。
  同僚の方を従え、伺う場所は決めてあり、此方へ向かう。
  十二月十四日に初訪店をし、「肉つゆうどん」と「ミニ豚バラエッグ丼」を頂いたが、
  此方には多くの蠱惑的なメニューが有り、他のを頂く為に再訪。
  店に入り、テーブル席に腰掛け、メニューを眺める。
  此方の一押しメニューらしい「かつ丼」を頂く事は決めている。
  此れを「ミニかつ丼」にし、後は饂飩を何にするかだ。
  そして、此れも人気メニューらしい「在郷うどん」と言うのが目に留まる。
  「在郷」と書いて、「ざいごう」ではなく、「ざいご」と読むらしい。
  えい儘よ、とばかりに此の「在郷うどん」と「ミニかつ丼」を発注する。
  「在郷うどん」には、掻き揚げ、金平牛蒡、刻み海苔が盛り付けられるらしい。
  正月に実家に帰った折、祖母が拵えた金平牛蒡には一口たりとも箸を付けない癖に、
  「元祖 田舎っぺ」然り、此の手の饂飩屋では割かし頂くと言うから何だ。
  随分と不義理な孫だ。
  不義理よ今夜も有り難う、と言う位だから良かろう…。
  そうこうしていると、腹っ減らしの腕白中年の前に盆に載せられて遣って来る。
  「在郷うどん」には確かに、掻き揚げ、金平牛蒡、刻み海苔が盛られており、食べ出が有りそう。
  先ずは、饂飩を手繰り、「肉つゆうどん」宜しく、豚肉の入ったつけ汁に浸して啜る。
  饂飩は、群馬県産小麦を胚芽が付いた儘挽いた粉、香川県産小麦粉「讃岐の夢二〇〇〇」、
  濠太剌利産小麦粉の三種類を季節により独自にブレンドした小麦粉を使用し、
  胚芽の栄養と小麦の風味を活かした麺作りに拘っている様で、表面はざらつきが有り、
  モッチリとした弾力と、しっかりとした腰が効いており、武蔵野饂飩らしさが出ている。
  饂飩はこうでないと困るわね。
  肉汁は甘辛く、濃い口で、高血圧患者には持って来い。
  そして、饂飩を一口堪能した所で、つけ汁に具を全て投入してみる。
  一気につけ汁は具沢山と化し、嬉しくなってしまう。
  掻き揚げの具は玉葱、南瓜、葱で、玉葱の甘味が際立っている。
  南瓜も千切りで目立たないので、野菜嫌いの僕でも苦ではない。
  衣がたっぷりと甘辛のつけ汁を吸って、グダグダに成る感じが好きだ。
  金平牛蒡は細めで、「元祖 田舎っぺ」の極太とは対極に有るが、胡麻油が効いていて良い。
  饂飩の量は少なめだが、此の価格ならば、総体的に見て妥当であろう。
  さて、お次はカツ丼に取り掛かろう。
  玉子の黄身の黄金色が眩しく、ちゃんと半熟加減と言うのが良いではないか。
  カツ自体は厚味は無く、寧ろ、薄い部類に入ろうか。
  齧り付くと、恐らくは饂飩のつけ汁と同じと思しき、甘辛の濃い口の味わいがする。
  如何かすると、病院食の様な味付けのカツ丼が有るが、其れは一寸…。
  肉質は柔らかく、豚肉にも拘りが有る様で、旨さを感じる。
  脂身も適度に付着しており、豚の脂身好きとしては有り難い。
  玉子もトロッとして半熟で、全体に馴染んでいて、カツ丼の良さが出ている。
  〆は、饂飩のつけ汁をしっかりと飲み干し、溶け出した掻き揚げの衣も全て胃袋に収める。
  昼御飯に一〇〇〇円はブルジョワジー並みだが、次に頂く物が決まってしまった…。

手打うどん 延喜 [ 和食 ] - Yahoo!グルメ

住所: 埼玉県さいたま市桜区上大久保576-1
営業時間、定休日:
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※2011年1月26日時点の情報です。
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