続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン 北郎」【センター北】

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◆「ラーメン 北郎」【センター北】


 ◎「ラーメン(中)」七四〇円

 …木曜日。
  此の日は久し振りにセンター北へと出掛ける。
  十一月に担当を外れて以来、随分と間が空いた気がするが、高々三ヶ月に過ぎない。
  最近、時間の経過が矢鱈と早く、道理で歳を取る訳だ。
  此の分なら、明後日位には寿命を終えているかも知れない…。
  相変わらず此の街は、無機質で冷たく、硬い感じがし、近未来都市の様な雰囲気を持っている。
  百貨店の屋上の観覧車がゆっくりと廻っており、不思議な空気感を醸し出している。
  朝一から、「8時だよ!全員集合」の舞台転換の「盆回り」が脳内でグルグル掛かる様な仕事もし、
  久し振りに肉体労働をしている感じで、偶には気分転換に成って良い。
  普段、独りで仕事をしていると、泣きたくなるわ、心が折れそうになるわで、心神耗弱しそうで、
  偶にこうして独りじゃないと、何と無くホッとする面も有って良いか…。
  十三時半に昼御飯と相成り、大勢の為、ばらけて食事を摂る事にし、
  僕は腕白なので、三人して此方へ、昨年九月四日以来、五ヶ月振りに遣って来る。
  此方の定休日は水曜日と隔週の木曜日で、運良く、営業の隔週の木曜日に嵌った様だ。
  店内は空席も有り、先ずは券売機で食券を購入し、三人なのでテーブル席に着く。
  前回は「汁ナシ油あえソバ」を頂いたので、今回は「ラーメン(中)」にしてみる。
  食券を回収の際、野菜増しでと告げる。
  例によって、脱力系の中年男性二名で切り盛りしており、気怠さが店内に充満している。
  バックグラウンドミュージックは、レディオのニッポン放送で、上ちゃんが喋っている。
  腹が減っている中、一〇分以上待ち、漸く久し振りのラーメンが運ばれて来る。
  卓上に置かれた刻み大蒜を入れ、醤油ダレを野菜にドレッシング感覚で掛けようと思ったら、
  間違えて、水餃子用のタレを掛けてしまい、紛らわしさに憤慨しつつも、
  改めて、ラーメン用の醤油ダレをたっぷり掛け、野菜に味付けする。
  さて、銀の蓮華で先ずはスープを一口啜ってみよう。
  店内の壁にこっそりと「カネシ商事」のレッテルが貼られているので、
  恐らくは「二郎」御用達のカネシ醤油とは思うが、甘辛さが有り、やや醤油が立っている感じ。
  スープは軽い味わいで、ドロドロした様な感じではなく、あっさり目の部類に入るであろう。
  大蒜の刺激で補完出来るので、其の辺は問題無い。
  そして、水餃子用のタレと醤油ダレを二重で掛けてしまった野菜はと言えば、
  量は然程多くなく、食感はシャキシャキ感が強く、さっぱりと生野菜感覚と言った趣き。
  野菜の山の奥底から、引っ張り出す様にして麺を穿り出す。
  極太の麺は、ゴワゴワとした縄の様で、ワッシワッシと喰らい付くに適しており、
  個人的には好きな食感で、モソモソした感じが中々に宜しい。
  そして、一際目を惹くのが、此の大きな肉塊。
  松崎しげる色をした、ビート板の様な食感である事は、此の駄ブログのコアな読者の方なら御存知か。
  醤油ダレに漬け込み、中迄しっかりと味が染みているが、懸念する程の塩辛さは無い。
  噛むとパサパサと言うか、中に気泡が有るかの如く、ポソポソするのが最初は困惑したが、
  何度も頂くに連れ、妙に癖に成ると言うか、舌が慣れて来たと言うか、此れが無いと寂しい。
  スープに浸し乍ら、十分に汁気を染み込ませる様にして頂く。
  「中」と言っても量は余り多くないので、簡単に平らげられてしまう。
  スープも粗方飲み、しっかりと栄養分と塩分、油分を充填し、午後の活力に繋げる…。