続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 京急川崎店」【京急川崎】

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◆「ラーメン二郎 京急川崎店」【京急川崎


 ◎「小ブタ」八〇〇円

 …今日から三日間、何時もの業務を離れて川崎に出掛ける。
  何時もとは違う、行き慣れていない場所に行くのは、或る意味、気分転換に成る。
  とは言っても、川崎は幾度と無く仕事で訪れているのだが、最近は久し振りだ…。
  今日は午後からの仕事で、十二時半に川崎駅に集合の為、先に食事を済ませておく。
  然も、今日の仕事は少々厳しいものに成りそうだと予想しているので、精を付けねば成るまい。
  と言う訳で、川崎で腕白な物と言えば、此方以外に考えられない。
  と言うより、久し振りの川崎での仕事に託けて、喜び勇んで出掛けて行く。
  集合時間の一時間半前、十一時には川崎駅に到着し、其処からえっちらおっちら線路沿いを歩く。
  十一時開店だが、行列が出来ていない事だけを祈る。
  何せ、仕事の前なので、余裕を持って行動したい所。
  店が見えると、運良く、行列は見当たらない。
  そして、店内にも行列は無く、急いで券売機で食券を購入する。
  前回、昨年五月十三日以来で、其の時は夜で、豚入りが出来ずに「小ラーメン」にしたが、
  此方は豚の出来が大変宜しく、今日は開店直後で豚も有るので、迷わずに「小ブタ」釦を押す。
  すると、此れ又、幸運な事に、席が一つ空いており、着席出来る。
  詰まり、店内は一〇席で、一ロットが五人分なので、開店から二ロット目の最後に滑り込めた。
  此りゃ、幸先が良いわぃ…。
  眼前には、「二郎」系には珍しい好感接客の店主が居り、相変わらずのイソップ少年の様な笑顔で、
  首からは「カネシしょうゆ」と書かれた、“分かりやすい”手拭いを掛けている。
  一挙手一投足、動きを観察していると、スープを寸胴から御玉で掬う際の手の動きが特徴的だ…。
  そして、ラーメンが出来上がり、柔和な笑顔で「小ブタの方」とトッピングを訊かれる。
  卓上に醤油ダレの備えが置かれる様に成っているので、「野菜、大蒜、脂で」と御願いする。
  目の前に、約一〇ヶ月振りの念願のラーメンが配膳される。
  早速、蓮華を手に取り、スープを一口啜る。
  此方の特徴である、醤油ダレの味が立って、スッキリとしたサッパリ系。
  醤油ダレの甘辛さと酸味が印象的で、背脂は浮いているもののあっさり目。
  「ラーメン二郎 八王子野猿街道店2」の様に乳化した円やかな物も良いが、此方のも捨て難い。
  コクは良いから切れで行け!と言った感じで、何口も続けて啜ってしまいたくなる。
  野菜の盛りは控え目だが、茹で加減が好みで、シャキシャキとクタクタの丁度中間と言った塩梅。
  勿論、卓上の醤油ダレをドレッシング感覚でぶっ掛けるのは御約束。
  麺を野菜の下から引っ張り出す様にして啜ると、表面はツルツルとした口当たりで、
  茹で加減はやや柔らか目で、ムッチリとした平麺で、力強さは無いが、スープに合っている。
  「麺固目は技量不足の為、出来ません」と言う貼り紙が面白い…。
  そして、主役は豚だ。
  一瞬、野菜と麺に埋もれて一枚しか入っていないんじゃないかと思ったが、ちゃんと入っている。
  厚切りの分厚い物が入り、此れに一口齧り付く。
  肉の繊維に沿ってごっそり、ホロホロと解れる食感は筆舌に尽くし難い旨さが有る。
  赤身の部位は噛み締めるとギュッと引き締まった食感だが、硬さやパサパサ感とは一切無縁で、
  スープに浸かった御蔭でトロットロに成り、脂身の部位はプルンプルン。
  ジューシーさ満点で、「二郎」系の中でも相当秀逸な部類に入るであろうと個人的に思う。
  矢張り、此方を訪れたら豚入りにすべきだと心底思う。
  麺、野菜、大蒜の量は何れも控え目だが、此れから肉体労働をすると言う時には丁度良かろう。
  久し振りの味を存分に堪能し、真ん中モッコリ水曜日、週の後半も乗り切れそうだ…。