続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「手打うどん 延喜」【南与野】

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◆「手打うどん 延喜」【南与野】


 ◎「本日のセット(辛味肉汁うどん、ミニ親子丼)」八〇〇円

 …四月一日
  三月十一日に発生した未曾有の東北関東大震災に端を発し、其の甚大な被害、
  凄惨、惨憺たる状況を見るに付け心を痛め、其の後の原子力発電所の事故の予断を許さない状況に、
  とてもではないが、喰い物の駄ブログを記す様な精神状態でない日々が続いている。
  三週間喪に服し、状況の好転を祈って来たが、東京電力の怠慢な対応に痺れを切らし、
  未だ時期尚早とは思うが、余り自粛、自粛を続けていると、社会全体も疲弊し切り、
  個人的にも、絶望感や怒りと言った感情で、精神的に可笑しくなりそうなので、
  常に、心に哀悼の思いを秘めつつ、こんな駄ブログではあるが、再開しようと思い立つ…。

  さて、此の日、普通であれば桜が咲き誇り、新年度が始まると言う日であるが、
  何と無く、世間全体に重苦しい空気が垂れ込めている中、浦和へと仕事へ出掛ける。
  普段より遅い時間の電車で、朝の通勤時間帯からずれている為、普段は空いているのだが、
  此の日は矢張り、新年度の開始の所為か、鮨詰めに近い状態で朝から揉みくちゃで大汗をかく…。
  先日患ったぎっくり腰は、徐々にではあるが快方に向かい、一週間経ち、大分動ける様に成る。
  腰に電気が走る様な状態の中、仕事をし続け、悪化の一途を辿らなかったのが幸いだ。
  十三時に成り、一息入れるべく、同僚の方と昼御飯を摂る事にする。
  此の場所に来たならば、年末以来、すっかり此方に落ち着いている。
  手打ちの饂飩と魅惑的な丼物が充実しており、腕白中年には堪らない品揃えだ。
  二月二十二日以来、四度目の訪店を果たす。
  前回、前々回と、饂飩は此方の一押しと思しき「在郷うどん」を頂いており、
  今回も饂飩は「在郷うどん」で良いかなと言う腹積もり。
  そして、丼物は「豚バラエッグ丼」、「かつ丼」、「しょうが焼き丼」と来ており、
  今回は「親子丼」を頂こうと決めていた。
  そして、白板には「本日のセット」が記されている。
  セットは「本日」に限る。
  「昨日のセット」では何だか、冷めてしまって、傷んでいそうなので、何でも「本日」に限る…。
  其の「本日のセット」は、「辛味肉汁うどん、ミニ親子丼」としてある。
  「在郷うどん」ではないにしろ、安価で「親子丼」が頂ける様なので、此れに決定。
  一〇分強待ち、盆に載せられて「本日のセット」が遣って来る。
  先ず、「辛味肉汁うどん」はと言えば、つけ汁の表面がやや赤味を帯び、辛味が加えられている。
  饂飩を手繰り、辛味肉汁に浸して啜ると、思った程の辛さは無く、気持ちピリッとする程度で助かる。
  余りに辛いと、「*」からプイッと何かが出てしまいそうな心持ちに成るので困る…。
  饂飩は、群馬県産小麦を胚芽が付いた儘挽いた粉、香川県産小麦粉「讃岐の夢二〇〇〇」、
  濠太剌利産小麦粉の三種類を季節により独自にブレンドした小麦粉を使用し、
  胚芽の栄養と小麦の風味を活かした麺作りに拘っているとの謳い文句で、
  武蔵野饂飩を思わせる表面のざらつきと、しっかりとした太さから醸し出される腰と弾力。
  モッチリとしつつ、モソモソとした此の食感が心地好い。
  つけ汁には豚肉、葱、油揚げが入った具沢山で、甘辛の濃い口の味わいが素敵だ。
  食後、喉が渇きそうなる位の辛さが、高血圧患者には堪らない。
  さて、期待の丼物、親子丼に取り掛かろう。
  器の蓋を開けると、黄金色が眩しい、玉子の半熟加減が食べる側の心をしっかりと分かっていて良い。
  玉子の半熟具合は人を幸せにする不思議な魔力を持っている。
  此れを頬張れば、半熟の箇所はトロッとし、火の通った箇所はフワッとしており、
  味付けはつけ汁を基本としているのか、此方も濃い口で、心得ており流石だ。
  鶏肉も適度に入っており、御飯の量は少ないが、饂飩と一緒に頂くには丁度良いかも知れない。
  「辛味肉汁うどん」のつけ汁はしっかりと全て飲み干し、栄養分はしっかりと摂取する。
  こうした食事が頂けるだけで有り難いと思いたい…。  
  
手打うどん 延喜 [ 和食 ] - Yahoo!グルメ

住所: 埼玉県さいたま市桜区上大久保576-1
営業時間、定休日:
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※2011年4月3日時点の情報です。
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