続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ジャンクガレッジ イオンレイクタウン店」【越谷レイクタウン】

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◆「ジャンクガレッジ イオンレイクタウン店」【越谷レイクタウン


 ◎「ラーメン(中)」七二〇円+「豚増し」二〇〇円

 …昨日。
  毎日毎日、原子力発電所の事故の状況を固唾を飲んで見守るかの様で、
  此れが三週間も続くと、肩も凝り、精神的にも悪く、先行きの不透明さに居た堪れなくなる。
  尤も、現場で作業に当たる下請け、孫請け、協力企業の方々の懸命の努力に敬服するのだが、
  如何も、現場では被曝している人が居ると言うのに、高々、高血圧や眩暈程度の症状で、
  易々と入院してしまう社長が居る東京電力には同情の余地も無く、寧ろ、憤懣遣る方無い思いだ…。
  こんな中、週末位は多少は気が休まる思いがし、来週の英気を養いたい所だ。
  朝一で、諸般の事情で越谷へ出掛け、此の儘、普通に帰るのも何なので、
  久方振りに「イオンレイクタウン」に出掛け、当ても無くブラブラしてみる。
  何だかんだで、正午に近付いて来たので、食事を摂る事にする。
  と言うより、食事をするのが密かな目的だったりする。
  と言うのも、此方には「ジャンクガレッジ」が入居しており、此処は未訪の為、味わっておきたい。
  簡易的な飲食店が十把一絡げに集められた区画に、此の「ジャンクガレッジ」も有る。
  有りと有らゆる飲食店が在り、夫々、思い思いに店で購入して飲食する空間だ。
  其の中でも「ジャンクガレッジ」は行列が一番長く、前には一〇人以上が列を成している。
  国道四号線の走る街の所為か、北の方から南下して来たと思しき、U字工事の様に訛った、
  「昔は田圃の畦道をトラクターを煽って走り、やんちゃしてました」と言う様なゆとり世代の姿も…。
  普段、本店で慣れてしまっているので、こう言うのは何だか勝手が分からない。
  先にレジスターで発注し、代金を支払い、番号札を受け取り、出来上がったら呼ばれる寸法の様だ。
  本店とはメニュー構成が異なり、先ず、「ラーメン」が二〇円高い七二〇円で、
  「子豚増し」は無く、そして、本店には無い「味噌ラーメン」が有ると言う点。
  其の「味噌ラーメン」にも惹かれたが、此方の店舗は初めてなので、本店との味の違いを確かめる為、
  何時も通り「ラーメン(中)」にし、「子豚増し」が無いので、普通の「豚増し」にしてみる。
  レシートと「2」と記された紙を受け取り、出来上がりを待つ。
  麺の茹で時間に八分掛かると注意書きがされている通り、一〇分程で番号が呼ばれる。
  盆と箸を取り、準備をしていると、目の前でスープが注がれた丼に麺が上げられ、
  其処に野菜、豚が盛り付けられて行き、トッピングを其の場で訊かれる。
  此れも何時も通り「全増しで」と御願いし、更に野菜の山が高くされ、大蒜が添えられ、
  脂が付加され、そして最後に、「野菜の量は足りますか?」と丁寧に訊いて呉れる。
  御所望と有らば、もっと野菜を盛って呉れる様で、サーヴィスは満点だ。
  そして、脇に置かれている醤油ダレを、何時も通り、野菜にドレッシング感覚でぶっ掛ける。
  ズッシリと重たい盆を慎重に持ち、ちょこまかと走り回る五月蠅い糞餓鬼を避けつつ、
  蹴飛ばしたいのを堪え、親の躾の悪さに腹を立て、何とか安全に席へと辿り着く事が出来る…。
  さて、ゆっくりとラーメンを味わい、大蒜を充填しようとするかね。
  先ずは、野菜の山で全く見えないスープを啜るべく、蓮華を捻じ込む様にして掬う。
  すると、御決まりのドロッとした濃厚で濃密な茶褐色のスープが蓮華に溜まり、其れを啜る。
  ちゃんとした店を構えていない形態なので、本店で頂く味とは幾らか劣るだろうと踏んでいたが、
  恐れ入谷の鬼子母神、本店の物と何ら遜色無く、寧ろ、殆ど変わらない味に舌を巻く。
  お次は、野菜のこんもりとした山が立ちはだかる。
  此れは流石に本店の野菜の盛りを遥かに凌駕し、食べ盛りの腕白中年には持って来いだ。
  シャキシャキとクタクタの丁度中間と言う茹で加減が良く、日頃の野菜不足を補う。
  其れにしても量が多く、とてもではないが、麺の出番は大分先だ…。
  そして、やっとの思いで野菜の山を低くし、丼の奥底から麺を引き摺り上げる。
  「浅草開化楼」製の特注麺は、縄の様な太さで、縮れが効いており、力強さが漲っている。
  此れを啜ると言うより、喰らい付く、齧り付く様に口に運ぶと、丼の中の方はスープが熱熱で、
  非常に冷め難い状態が保たれており、最後迄、安心して美味しく頂ける。
  麺はモソモソ、ボソボソとした食感で、此のゴワゴワ感が堪らない。
  ワッシワッシと一心不乱に喰らい付くには適した、何とも男らしい麺だ。
  刻み大蒜も結構な量が盛られており、此れが徐々にスープに溶け出し、麺と絡み合い、
  刺激的な味わいへと変貌させて呉れ、元気の源たる大蒜の補給は幸せな一時だ。
  悩んだ結果に「豚増し」にした豚はと言えば、先月辺り、一時本店で豚の製法が変わって味が落ちたが、
  以前と変わらぬ製法の豚に戻されており、赤身の部位のホロトロ感、脂身のトロトロ感は健在。
  懸念した本店との味の乖離は全く見られず、至って美味しく頂けたので良かった。
  然し、此の雑然とした騒がしい空間で頂く不快感と、四月に成り、夏を迎えて止まらない汗の不快感、
  此れ等が旨さを幾らかは割り引いてしまっているのは否めない…。