続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「えぼし麺 菜良」【茅ヶ崎】

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 ◎「あえそば」七〇〇円+「チーズ」五〇円

 …月曜日以来、とある事が起因して、何だか落ち着かなく、据わりが悪く、気も漫ろだ。
  別段、尻の穴に蟯虫がびっしりと卵を産み付けている訳ではない…。
  朝も、起床時間の前に目が覚め、浅い眠りを繰り返し、熟睡は出来ていない。
  折角、花粉症とぎっくり腰が快方に向かい、良く成って来ていると言うのに、
  人間とは巧く出来ており、一つ悩みが消えたら、次から次へと悩みは尽きない。
  丸で、次から次へと明るみに成る福島第一原子力発電所の様だ。
  そんな寝惚けた状態で、先週の月曜日から運転を漸く運転を再開した湘南新宿ラインに揺られ、
  湘南は茅ヶ崎へ、波乗りに行く訳ではなく、仕事に出掛ける。
  もうすっかり季節は夏なので、そろそろ背広を夏用に替えないといけないのだが、
  億劫なので、未だに冬物の背広を着ている為、暑いったら有りゃしない。
  勿論、仕事中は上っ張りは脱ぎ捨て、シャツの袖捲りをし、汗を滲ませて労働する。
  東京電力の体たらくの所為で、夏場の電力が足らないだなんて、
  大の暑がりの汗っかきにとっては、正に地獄の様な辛く、永い夏に成るんだろうな…。
  今から気が滅入りつつも、十三時過ぎに昼御飯を摂りに出掛ける事にする。
  こう成ったら、しっかりと栄養補給をして、体力を付けにゃ成らん。
  と決まれば、茅ヶ崎と言えば此方で大蒜補給と決まっている。
  茅ヶ崎駅の磯臭い方の出口、南口に出、此方への道程を、身体を汗ばませ乍ら急ぐ。
  すると、何てこったい、先客三人の待ちが発生しており、過去六回訪問しているが、
  一番の待ちで、時間の無い中、険しい表情で空くのを待つ。
  店内は一〇席しか無く、麺が太く、茹で時間が掛かる為に回転が然程宜しくない。
  待つ事、十五分程で漸く店内に入る事が出来、厨房前のカウンター席に腰掛ける。
  さて、発注はと言えば、前回、三月末に此の駄ブログの服喪中に出掛けた際に初めて頂いた、
  「あえそば」を二回連続で発注し、チーズのトッピングを追加し、無料のトッピングは全部で御願いする。
  油蕎麦、混ぜ蕎麦と言われる類の物で、汁気の少ないラーメンと言った所か。
  内蒙古産のかん水を使用した極太自家製麺で、茹で時間に五、六分要すると謳っているだけあり、
  盛り付けも含め、一〇分程で提供され、目の前にドンと、重量感の有る丼が置かれる。
  見るからに暴力的で、繊細さの欠片も見られない形状だが、此れが中々如何して、
  腕白中年の心をグッと捉えて放さない、滅法魅惑的で、蠱惑的な食べ物だ。
  真ん中に落とされた生玉子諸共、チーズを熱で蕩けさせる様に箸でくちゃくちゃに掻き混ぜる。
  もう、様々な味が満遍無く混ざり合う様に攪拌する。
  そして、後は一心不乱に喰らうのみ。
  一口啜ると、「二郎」系の甘辛いタレ、胡椒の爽やかなピリッとした辛味、一味唐辛子の刺激、
  揚げ大蒜の風味の良い香ばしさ、刻み大蒜の適度な辛味の有る何とも言えない刺激、
  粉チーズと、五〇円とは良心的な量のチーズのコッテリとして、円やかな味わい、
  生玉子の甘味、有らゆる味が複雑且つ、渾然一体と成って絡み合っている。
  此の、言ってみれば訳の分からないと言うか、ごちゃ混ぜの味わいが、良い意味で猥雑で良い。
  麺は前述の通り、極太でモチモチとした食感が強めに感じられ、不揃いな感じが食感を良くしている。
  ワッシワッシと言うよりヅルヅルと、とろろ汁でも啜るかの様な音を立てて頂く。
  野菜も此れ等に混ざりつつ、シャキシャキとクタクタの丁度中間の良い感じ。
  スープは油蕎麦、混ぜ蕎麦の類だが、此方のは汁気が多目で、普通の「えぼし麺」よりやや少ない程度。
  なので、スープも蓮華で啜る事が出来るので、満足感も高く、大蒜が溶け出し、
  更にはチーズが蕩けた刺激的で濃厚なスープは粘度が高く、ドロッドロ。
  此れは麻薬性が有り、恐らくは次回も此れだなと、早くも決定してみる…。