続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「蕎麦処 うずら家」【戸隠】

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◆「蕎麦処 うずら家」【戸隠】


 ◎「大盛りざるそば」一〇〇〇円

 …日曜日。
  本来であれば三月十三日、あの大震災の翌々日に長野県は須坂市で開催される筈だった、
  我が敬愛する財津和夫氏のリサイタルに、今回で三度目の御招きを預かったが、
  四月十七日に延期と成り、今回こそは開催される事を祈る気持ちで当日を迎える。
  何とか、大きな地震も無く、長野迄は往復新幹線で出掛けるなんて、石油王でもないと無理なので、
  自動車で、朝八時に大宮を出立し、一路、長野県を目指す。
  折角、長野県に行く用事が出来たので、此処は矢張り、観光も兼ねたい。
  然も、「ケータイ国盗り合戦」で未統一の「戸隠」地域を統一するのが目的。
  と言う訳で、長野市内から戸隠へと足を延ばし、戸隠神社の中社を参拝する。
  天気は良いものの、雪が未だ残っており、其の分、寒さが伝わって来る。
  そして、昼も過ぎたので、食事を摂る事にする。
  戸隠へと来たのだから、此処は矢張り、戸隠蕎麦を頂かねば成るまい。
  幾ら腕白な僕でも、流石に戸隠迄来て、「すた丼」を食べようとは思わない。
  尤も、「すた丼」を提供する店が無いわな…。
  文明の利器・携帯電話で検索した所、戸隠神社中社の鳥居脇に在る此方が一番有名らしい。
  行列が絶えないと言う事だが、其の情報通り、店頭には日当を求めて屯する鳩の様に、
  大勢の客が順番を待っており、用紙に名前を記入し、僕も順番を待ってみる。
  直ぐ隣りにも蕎麦屋は在るのだが、何故か此方だけ、黒山の人集りで、向こうは閑古鳥…。
  蕎麦に関しては、余り違いが分からず、知識も無いので、然したる味の区別も付かないのだが、
  此れだけ混雑していると言う事は、一味何かが違うのだろうと期待してみる。
  二〇分程、外で日向ぼっこをし乍ら待ち、漸く、二階席へと案内される。
  座敷席に上がり、メニューをざっと眺め、簡素に「大盛りざるそば」にする。
  此方の天麩羅も頂く価値が有るとの事だが、「天ざる」は一七〇〇円もし、
  そんな高価な物を頂く身分ではないと分を弁える、と言うのは表向きで、要は高いから…。
  先に蕎麦つゆが出された後、一〇分強で期待の笊蕎麦が運ばれて来る。
  卓上に置かれた能書きには、蕎麦は生鮮食品で、秋に獲れた新蕎麦も、気温の上昇する四月から、
  徐々に劣化が始まり、夏期には最も味の落ちる季節に成ると言う。
  と言う事は、今の此の時期は何とかギリギリと言う事だろうか。
  更には、特定の地元生産者から仕入れた地粉を、新蕎麦が熟成し、
  最も美味しくなる真冬の厳冬期に石臼製粉し、マイナス二〇度の冷凍庫で保存。
  旨味を完全に残した儘、其の都度解凍し立てを練る、伸す、切る、
  全て熟練の手作業にて打ち上げており、此れに因り、鮮度の証でもある獲れ立ての淡い緑色、
  糖化に因り備わった甘味や風味、もちもちとした食感等が味わえると謳っている。
  確かに、茶蕎麦と迄は言わないが、緑がかった色をしているのが分かる。
  蕎麦つゆに葱を入れ、贅沢にも、好みで山葵を摩り下ろせる様に、山葵が其の儘出される。
  そして、自慢の蕎麦を手繰り、蕎麦つゆに半分程を浸し、小粋に鯔背に啜る。
  しっかりと冷水で〆られており、冷たくひんやりとして、心地好い冷たさだ。
  ツルツルっと入って来る蕎麦は、ポキポキとした腰が効いており、食感が非常に宜しい。
  然も、面白い様にスルスルと入ってしまい、あっと言う間に平らげられてしまう。
  艶が有り、瑞々しさが感じられ、蕎麦の風味もふわりと感じられ、食べ終えてしまうのが惜しい。
  其れ位に、いとも簡単に胃袋に収まってしまい、〆は蕎麦湯でじっくりと味わい、
  胃袋を温め、何だか妙に落ち着いてしまう。
  馬鹿舌の貧乏舌なので、蕎麦の大きな違いは分からないが、立ち喰い蕎麦より美味しい事だけは分かる…。
  生まれも育ちも埼玉県なので、饂飩に慣れ親しんでいるが、偶には蕎麦も良いな。
  おっと、僕は長野県と埼玉県のハーフだったわぃ…。

~御負け~
 横川サーヴィスエリアの満開の桜。
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 戸隠神社中社。
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 善光寺
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