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◆「手打うどん 麺許皆伝」【富士吉田】
「手打うどん 麺許皆伝」【富士吉田】
◎「欲くばりうどん」五五〇円+「味付半熟玉子」一〇〇円
…一〇連休の黄金週間も八日目の金曜日。
此の日は暦の上では平日で、渋滞も緩和されているだろうと踏み、
「ケータイ国盗り合戦」で盗り損ねた富士吉田地域を統一も兼ね、山梨県を観光しようと、
首都高速道路、中央自動車道を乗り継ぎ、富士吉田インターチェンジで下りる。
目の前には遊園地が立地し、其の奥には微かに富士山が頭を覗かせている。
此の富士五湖地域を一度も訪れた事が無く、河口湖へと行き、畔に申し訳程度に咲く芝桜を見乍ら、
湖畔を散歩し、清清しい風に吹かれると、忍び寄る社会復帰の日の事も忘れさせて呉れる。
と言っても、心の奥にではずっと其れが引っ掛かっているのは間違い無いのだが…。
時刻は正午に近付き、最終目的地の「笛吹川フルーツ公園」への移動も開始したいので、
昼御飯を摂りがてら、富士五湖地域を後にする事にする。
さて、富士吉田と言えば、讃岐饂飩、伊勢饂飩、武蔵野饂飩…、と数多くの饂飩処が在るが、
此処も吉田饂飩と言うのが有名であると、数年前に知る。
当時、水戸方面を仕事で担当していた折、水戸市内から友部へと移動する途中、
水戸の外れの県道沿いに「手打うどん 麺許皆伝」と言う店を発見し、飛び込みで入ってみると、
其の吉田饂飩の店で、其の本店が富士吉田に在ると言うので訪れてみる。
店名は駄洒落なのだが、ラーメン店で有り勝ちな「麺’s クラブ」よりは数倍ましだ…。
店に着くと、駐車場は略満車だが、運良く一台分の空きを見付け、駐車して店へ。
すると、先客四~五名の待ちが発生しており、其の最後尾に並ぶと、数分経たない内に、
後続が形成され、見る見る内に、後ろには一〇名以上の行列が出来上がっている。
一〇分程、外で待った後、店内に足を踏み入れると、女中さんからメニューを手渡され、
更にはメモ用紙と筆記具も受け取り、此処に発注内容を記す様に促される。
メニューを眺め、水戸の支店でも頂いた「欲くばりうどん」に、饂飩には珍しい味付け玉子も付けてみる。
程無くして、座敷席に通され、畳張りのテーブル席の座布団に腰を下ろす。
勿論、「ヨッコラ、セーノ、セーノ、セーノ、セ」と発した事は想像に難くないだろう…。
そして、待つ事一〇分、具沢山の「欲くばりうどん」が運ばれて来る。
こんなに具が沢山で採算が合うのかと言う疑問と、「欲くばり」の「く」は余計ではと言う、
御節介な疑問が湧くが、其れは横に置いて、冷めない内に饂飩に取り掛かろう。
丼を慎重に持ち、傾け、先ずはつゆから啜る。
店内には出汁の良い香りが仄かに充満しているが、丼を前にしても良い香りが揺蕩う。
決して、強烈な出汁の香りと言う感じではないが、鼻腔を擽る良い香りだ。
一口啜ると、武蔵野饂飩の様な醤油味の甘辛いと言う感じではなく、全体的には薄味で、
吉田饂飩の特徴として干し椎茸等で出汁を取るらしいが、鰹も入っているだろうか。
それと、具の肉、吉田饂飩は馬肉だが、此方のは牛肉の様で、此の肉から染み出す旨味も加わり、
さっぱりとした中にもコクが有り、何処と無く優しさが感じられる味わいだ。
お次は饂飩を箸で手繰って啜ってみよう。
田舎饂飩なので、もっと表面がザラッとした物を想像していたが、意外にもツルツルしている。
武蔵野饂飩の名店「元祖 田舎っぺ」の様に、強烈、強靭な腰を売りにすると言うよりは、
モッチリ、モチモチとした弾力が印象的で、スルスルと入ってしまう。
具は、先述の牛肉を煮た物、竹輪の天麩羅、油揚げ、若布、葱。
此の牛肉を煮た物は甘辛で、ホロッと赤身の部位が解れ、脂身はつゆに溶け出し、旨味と成っている。
竹輪の天麩羅が一本丸々入り、つゆに浸っていない所はサクッと、つゆに浸った所はフニャッと、
竹輪はムッチリとした食感で、矢張り、饂飩に竹輪の天麩羅は必需品だ。
油揚げは、最近は「どん兵衛」でしか頂いていないが、甘く煮付けられて旨い。
若布と葱もふんだんに入り、味付け半熟煮玉子も味がしっかりと染みていて、黄身もネットリで旨い。
本当、都内で此れを頂いたら、一〇〇〇円近くは取られるだろう。
つゆも粗方飲み、胃袋をしっかり温め、「笛吹川フルーツ公園」へと移動し、園内を散策し、
近隣の「赤松の湯 ぷくぷく」で昼間っから湯に浸かり、甲府盆地を見下ろしてみる。
此の日は暦の上では平日で、渋滞も緩和されているだろうと踏み、
「ケータイ国盗り合戦」で盗り損ねた富士吉田地域を統一も兼ね、山梨県を観光しようと、
首都高速道路、中央自動車道を乗り継ぎ、富士吉田インターチェンジで下りる。
目の前には遊園地が立地し、其の奥には微かに富士山が頭を覗かせている。
此の富士五湖地域を一度も訪れた事が無く、河口湖へと行き、畔に申し訳程度に咲く芝桜を見乍ら、
湖畔を散歩し、清清しい風に吹かれると、忍び寄る社会復帰の日の事も忘れさせて呉れる。
と言っても、心の奥にではずっと其れが引っ掛かっているのは間違い無いのだが…。
時刻は正午に近付き、最終目的地の「笛吹川フルーツ公園」への移動も開始したいので、
昼御飯を摂りがてら、富士五湖地域を後にする事にする。
さて、富士吉田と言えば、讃岐饂飩、伊勢饂飩、武蔵野饂飩…、と数多くの饂飩処が在るが、
此処も吉田饂飩と言うのが有名であると、数年前に知る。
当時、水戸方面を仕事で担当していた折、水戸市内から友部へと移動する途中、
水戸の外れの県道沿いに「手打うどん 麺許皆伝」と言う店を発見し、飛び込みで入ってみると、
其の吉田饂飩の店で、其の本店が富士吉田に在ると言うので訪れてみる。
店名は駄洒落なのだが、ラーメン店で有り勝ちな「麺’s クラブ」よりは数倍ましだ…。
店に着くと、駐車場は略満車だが、運良く一台分の空きを見付け、駐車して店へ。
すると、先客四~五名の待ちが発生しており、其の最後尾に並ぶと、数分経たない内に、
後続が形成され、見る見る内に、後ろには一〇名以上の行列が出来上がっている。
一〇分程、外で待った後、店内に足を踏み入れると、女中さんからメニューを手渡され、
更にはメモ用紙と筆記具も受け取り、此処に発注内容を記す様に促される。
メニューを眺め、水戸の支店でも頂いた「欲くばりうどん」に、饂飩には珍しい味付け玉子も付けてみる。
程無くして、座敷席に通され、畳張りのテーブル席の座布団に腰を下ろす。
勿論、「ヨッコラ、セーノ、セーノ、セーノ、セ」と発した事は想像に難くないだろう…。
そして、待つ事一〇分、具沢山の「欲くばりうどん」が運ばれて来る。
こんなに具が沢山で採算が合うのかと言う疑問と、「欲くばり」の「く」は余計ではと言う、
御節介な疑問が湧くが、其れは横に置いて、冷めない内に饂飩に取り掛かろう。
丼を慎重に持ち、傾け、先ずはつゆから啜る。
店内には出汁の良い香りが仄かに充満しているが、丼を前にしても良い香りが揺蕩う。
決して、強烈な出汁の香りと言う感じではないが、鼻腔を擽る良い香りだ。
一口啜ると、武蔵野饂飩の様な醤油味の甘辛いと言う感じではなく、全体的には薄味で、
吉田饂飩の特徴として干し椎茸等で出汁を取るらしいが、鰹も入っているだろうか。
それと、具の肉、吉田饂飩は馬肉だが、此方のは牛肉の様で、此の肉から染み出す旨味も加わり、
さっぱりとした中にもコクが有り、何処と無く優しさが感じられる味わいだ。
お次は饂飩を箸で手繰って啜ってみよう。
田舎饂飩なので、もっと表面がザラッとした物を想像していたが、意外にもツルツルしている。
武蔵野饂飩の名店「元祖 田舎っぺ」の様に、強烈、強靭な腰を売りにすると言うよりは、
モッチリ、モチモチとした弾力が印象的で、スルスルと入ってしまう。
具は、先述の牛肉を煮た物、竹輪の天麩羅、油揚げ、若布、葱。
此の牛肉を煮た物は甘辛で、ホロッと赤身の部位が解れ、脂身はつゆに溶け出し、旨味と成っている。
竹輪の天麩羅が一本丸々入り、つゆに浸っていない所はサクッと、つゆに浸った所はフニャッと、
竹輪はムッチリとした食感で、矢張り、饂飩に竹輪の天麩羅は必需品だ。
油揚げは、最近は「どん兵衛」でしか頂いていないが、甘く煮付けられて旨い。
若布と葱もふんだんに入り、味付け半熟煮玉子も味がしっかりと染みていて、黄身もネットリで旨い。
本当、都内で此れを頂いたら、一〇〇〇円近くは取られるだろう。
つゆも粗方飲み、胃袋をしっかり温め、「笛吹川フルーツ公園」へと移動し、園内を散策し、
近隣の「赤松の湯 ぷくぷく」で昼間っから湯に浸かり、甲府盆地を見下ろしてみる。
~御負け~
湖畔に芝桜が咲く河口湖。
湖畔に芝桜が咲く河口湖。