…昨晩。
一〇連休の黄金週間も最終日を迎える。
嘗て無い程の重度のサザエさん症候群に陥り、長々と休む事は却って良くないと知る…。
少しでも此の症状を緩和しようと、何時も通り、日曜日の晩は此方へ出掛ける。
明日への英気を養わないといけないのだ。
店に入ると、何てこったい、大入りでお気に入りの席は埋まっており、
カウンター席の間に挟まる様に、何とか尻を捻じ込まねば成らない。
世間様には、マザーの日と言うのが有ると物の本で微かに読んだ事が有るが、
だからと言って、俄かに押し掛けられちゃ、毎週決まって御邪魔しているこちとら迷惑だ…。
一〇連休の黄金週間も最終日を迎える。
嘗て無い程の重度のサザエさん症候群に陥り、長々と休む事は却って良くないと知る…。
少しでも此の症状を緩和しようと、何時も通り、日曜日の晩は此方へ出掛ける。
明日への英気を養わないといけないのだ。
店に入ると、何てこったい、大入りでお気に入りの席は埋まっており、
カウンター席の間に挟まる様に、何とか尻を捻じ込まねば成らない。
世間様には、マザーの日と言うのが有ると物の本で微かに読んだ事が有るが、
だからと言って、俄かに押し掛けられちゃ、毎週決まって御邪魔しているこちとら迷惑だ…。
◎「生ビール(中)」五八〇円
…取り敢えず、何とか麦酒だけは確保したものの、此の分では暫くは駄目だろうと腹を括る。
其の後も客が入れ代わり立ち代わりに押し寄せ、マスターは天手古舞いだ。
危うく、来るのが一〇分遅れたら、入れなかった所で、参っちゃったよ、堪んないね…。
まあ、麦酒をじっくりと味わい、周囲の様子を観察しよう。
其れにしても、周囲に気を遣わず、自分の食べたい物を、善くもまあ、ポンポン発注するわね、皆…。
…取り敢えず、何とか麦酒だけは確保したものの、此の分では暫くは駄目だろうと腹を括る。
其の後も客が入れ代わり立ち代わりに押し寄せ、マスターは天手古舞いだ。
危うく、来るのが一〇分遅れたら、入れなかった所で、参っちゃったよ、堪んないね…。
まあ、麦酒をじっくりと味わい、周囲の様子を観察しよう。
其れにしても、周囲に気を遣わず、自分の食べたい物を、善くもまあ、ポンポン発注するわね、皆…。
◎「〆さば」二三〇円
…店に入ってから四〇分後、漸くマスターの手の空いた頃合いを見計らって発注する。
ちゃんと、作り手の事も考えて発注するのが気遣いだろうに、目先の食欲には勝てない人間が多い。
隙間を縫って小鰭と〆鯖を発注し、最初に握って出して呉れたのは〆鯖。
今の時期、鯖は卵を持ってしまい、栄養が身には付かない為、仕入れに苦労するとの事だが、
そんな中でも、しっかりと脂の載った鯖を目利きで仕入れるのは流石で、今回のは佐渡ヶ島産。
◎「小鰭」一六〇円
…少し間を置いて、小鰭を出して呉れる。
小鰭も好漁不漁の波が激しく、入荷の無い事が間々有るので、有る時にしっかり頂いておく。
此方の人気メニューの一つである小鰭は、丁寧な仕事振りが光る逸品で、
〆た酢の酸味が実に心地好く、連休で鈍り切った身体にスッと染み入るかの様だ。
◎「鰺」二三〇円
…再び、注文が混雑し始めたので、暫く頃合いを窺っていると、マスターが黙って出して呉れる。
隣客が有りっ丈、鰺を喰い散らかす勢いだったので、此れが最後の鰺だと握って呉れる。
此れは黄金鯵だと言い、口に入れると、トロンとした舌触りで、昨年の今頃に味わった物に似て、
鰺のトロ化と言うべき脂の載りで、黙って喰い散らかされずに済んで良かったと安堵する。
◎「鰯」一六〇円
…続いても、マスターが黙って握って出して呉れる。
鰺と並ぶ青魚の代表である鰯も又、鰺と同じく、昨年は脂の載りが凄い時期が続いた。
御多分に洩れず、今年の鰯も期待が持てる様で、今回の鰯もトロンとした口当たり。
光物の風味もしっかりと味わえ、DHAも摂取出来れば一石二鳥だ。
◎「いさき」二三〇円
…久し振りに伊佐木の入荷が有る様で、気分が高ぶる。
此れも又、昨年、此の伊佐木が箆棒に旨く、其の脂の載りが良く、チーズにも似たコクを感じた程。
此の伊佐木は山口県は仙崎で水揚げされた物との事で、シコっと言う食感で、弾力が有り、
其れで居て、脂が載って旨く、下手な鯛より旨いと言う話は説得力が有る。
◎「まぐろ」二三〇円
…店は二十一時前には外灯を消してしまい、連休中と言う事も有り、品切れも続出の様だ。
天然ワラサも売り切れてしまうが、鮪だけはちゃんと有り、安心して発注する。
冷凍物は余程の事が無い限り使用せず、生の鮪に拘る此方は誠に稀有な貴重な店だ。
しっとりとして瑞々しい口当たりで、芳醇な鮪特有の風味が堪能出来、此方の隠れた逸品だ。
◎「みる貝」五一〇円
…墨烏賊も入荷が無い様なので、偶には、清水の舞台からバンジージャンプをした心持ちで、
貝フェチにとっては、高級貝と崇めており、最も旨い貝だと信じて止まない海松貝を発注。
肉厚の身は、コリッと言う食感と、クニュッと言う食感が同時に感じられ、
そして、磯の風味がフワッと立ち上り、生の貝ならではの奥深い甘味と旨味が押し寄せる。
◎「煮穴子」三二〇円
…途中、マスターが煮穴子を一皿取ってあるからと言って呉れ、終盤に成り、握って呉れる。
何しろ、此の煮穴子を頂かずに帰ると言うのは、厠に入って尻を拭かずにズボンを穿く様なもの。
ふっくら、ふんわりとした其の食感は、思わず身悶えし、座り小便して馬鹿に成りそうな旨さ。
何時迄も味わっていたくても、あっと言う間に溶けて消えてしまい、儚ささえ感じられる。
◎「すじ子」三二〇円
…図らずも、〆の座を射止めたのは筋子。
何時もは煮穴子に其の座を譲っているが、筋子だって十分に其の素養は兼ね備えている。
プリン体フェチには此のプチッと弾ける感覚は堪らず、弾けた途端、プリン体が溢れ出す。
此の塩気が何とも絶妙で、高血圧患者の壺を知っていて、是非、筋子丼を頂いてみたい…。
此の日は麦酒を四杯頂戴し、混雑する中であったが、啼かぬなら 啼く迄待とう 不如帰で、
結果的に珠玉の九皿を頂けたので御満悦だが、翌日からの仕事の事を思うと…。
回転ずしいっしん [ すし ] - Yahoo!グルメ
結果的に珠玉の九皿を頂けたので御満悦だが、翌日からの仕事の事を思うと…。
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※2011年5月9日時点の情報です。
ID:0000301944
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