続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「ラーメン 凛」【渋谷】

イメージ 1

◆「ラーメン 凛」【渋谷】

 ◎「しょうゆ(スープ無し)」八〇〇円

 …月曜日の十五時頃から、徐々に具合が悪くなり始め、猛烈な液状の、せせらぎの様な下痢と、
  腹部の張りと膨満感、次第に首周りもごわつき、肌も敏感に成り、死ぬ思いで帰宅。
  風呂に入り、買い込んだ果物、カステーラ、ヨーグルトを何とか押し込み、
  氷枕を敷き、とっとと床に潜り込むも、熱に魘され、熟睡出来やしない。
  三十七.一度と言う高熱の所為で、意識が朦朧とし、布団の上で寝返りを打ち続け、
  明け方に、三十六.六度、朝に三十六.二度迄気合いで下げ、仕事に向かう。
  そんなこんなで、食中りの様な症状に見舞われ、数日間、此の駄ブログを閉店ガラガラしていたが、
  御心配下さったのはびりいさんのみで、僕の人徳、人望の無さを始めとして、
  人間として大事な何かが大きく欠落していると言うのをまざまざと痛感させられる。
  びりいさんだけの御健勝と御健康を心より御祈り申し上げる次第だ。
  嗚呼…。
  其れは兎も角、昨日からは何とか平常通りに戻り、食事も軽い物を済ませる事が出来る様になる。
  今日はすっかり体調も戻り、寝起きは辛いものの、身支度を整えて仕事に出掛ける。
  池袋で仕事に就き、午後からは都内を巡らねばならず、先ずは渋谷へ出掛ける。
  過去二週間、毎週木曜日に必ず訪れているのが此方。
  病み上がりの復帰初戦に近い食事の割りには、随分暴力的な物を食べるなぁと言う批判は却下する…。
  「のスた」の系列で、「二郎」系の此方では、前々回は「ポン酢」、前回は「みそ」を頂いている。
  店に着くと、先週はガラガラだったが、今回は其れなりに混雑しており、
  カウンター席が空いておらず、二人掛けのテーブル席に通される。
  席に着くや否や、次回は此れを頂こうと、前回訪れた際に決定した物を発注する。
  勿論、大蒜は入れて貰う。
  期間限定の「しょうゆ(スープ無し)」と言うのが有り、所謂、混ぜ蕎麦、和え蕎麦の類だろう。
  先週には無かった「塩ラー油(スープ無し)」と言うのと揺れたが、此処は初志貫徹で…。
  先払いなので八〇〇円を支払い、後は只管に、ピッチャーから冷水を注いで呷り続ける。
  何なんだ、毎日毎日、此の暑さは…。
  然し、余り冷水を飲み過ぎると、下痢が再発し、屁をした拍子に実が出やしないか気が気ではない。
  冷水を呷り、汗を木綿のハンカチーフで拭い、身体の冷却作業が一段落した所で、
  ずっしりとした重量感の有りそうな、こんもりと小高く盛り上がった丼がドンと置かれる。
  おおっ!此れは病み上がりの完全復帰初戦としては相手に不足無しだ。
  丼の中身をパッと見ると、チーズの様な物が乗っているのが見える。
  然し、善く善く見ると、此れはチーズではなく麺麻だ。
  先ずは此の麺麻だけを頂いてみると、味は殆ど無く、青椒肉絲の筍の様な食感だ。
  さあ、真ん中に落とされた生玉子を攪拌し、麺と、丼の底の醤油ダレを絡めてから頂く。
  良く混ざり合った所で、ヅルヅルと啜ると、何とも暴力的な腕白な味わい満点。
  野菜はシャキシャキとクタクタの丁度中間の好みの歯触り。
  余りに火の通りが弱いと、兎の餌の様で困る…。
  醤油ダレはと言えば、思いの外、塩気は薄目で、甘辛い感じは然程強くない。
  然し、全体を満遍無く混ぜ合わせると、味も均等に行き届き、生玉子の円やかさが甘味を加え、
  刻み大蒜の刺激が心地好く、筍の様な麺麻にも味が付き、万事が巧く纏まる感じだ。
  麺は、カウンター内に設えられた製麺機で打たれる自家製麺で、緩やかな縮れの有る平麺。
  此れが丼を覆い尽くさんばかりにびっしりと入っているので、食べ応えは十分過ぎる程に有る。
  こう成ると、引っ切り無しに噴出する汗との格闘で、麺を啜り、汗を拭い、冷水を呷るの繰り返し。
  病み上がりにも拘らず、しっかりと胃袋に収め、蒸し風呂上がりの様な状態で店を後にする…。