続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 風天」【大井町】

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◆「麺場 風天」【大井町

 ◎「汁なし油そば(大)」七八〇円

 …三連休の週末も、ずっと雨に泣かされ、大した気分転換も出来ずに終了。
  頼んでもいないのに、突如として遣って来た颱風の所為で、洗濯物が乾かず、
  替えの御パンツも足らず、余計なストレスの種が増えて癪だ…。
  雨が降ったからと言って涼しくなる訳でもなく、無駄に湿度が増して蒸し暑く、
  ジトッとする様な暑さに因って滲み出す汗と、傘を差すのが下手な所為で、
  矢鱈と吹き込んで来て濡れる雨の二段攻撃で、朝からずぶ濡れのびちょびちょだ…。
  嗚呼、苛苛する。
  そんな中、限り無く湿度一〇〇パーセントに近い電車に揺られ、大井町へ出掛ける。
  地味に電車が遅れ、週の初めから苛苛する事が多くて困る。
  朝一から、背広の上っ張りは剥ぎ取る様に脱ぎ、シャツの腕捲りをし、
  「暑い、暑い」と声に発し乍ら、黙々とせねば成らない仕事に没頭する。
  気が付けば、何時の間にか雨も止み、外は灼熱の太陽が照り付け、颱風一過のトロピカルな陽気。
  嗚呼、鬱陶しい…。
  十三時に成り、其の炎天下の中、三人して昼御飯を摂りに出掛ける。
  喰い物担当大臣として、今日は「キッチン ブルドック」と此方を提案。
  若者に花を持たせ、どちらが良いか決めて貰い、此方に決定する。
  ゼームス坂上の交差点に在る此方は、個人的には三度目の訪店。
  初回は「つけ麺(中盛)」、前回は「煮干し醤油そば(大盛)」を頂いている。
  店に着くと混雑しており、先に食券を購入して待つ事にする。
  「塩つけ麺」や「煮干し塩そば」も気に成るが、今回は「汁なし油そば」にしてみる。
  別段、深い意味は無い…。
  五分程で席が空き、店内に入り、席に座り、何時もの如く、冷水を立て続けに一気飲み。
  何なんだ、此の暑さは。
  只管、冷水を飲んで身体の冷却作業に努めていると、他の二人のつけ麺よりも先に出来上がる。
  見た目は、繊細な中に暴力さ加減が感じられ、少し期待を寄せてみる。
  先ずは、混ぜ蕎麦、和え蕎麦の類は攪拌が重要なので、卵黄諸共に掻き混ぜる。
  具の叉焼だけは除け、麺麻、菠薐草、刻み玉葱、葱、鳴門、此れ等を一気に混ぜ合わせる。
  丼の底に沈殿したテレレと絡み合う様に、底の方から掘り起こす様に攪拌する。
  そして、粗方混ざり合った所で、箸で手繰り、ヅルヅルと啜り始める。
  麺は「カネジン食品」製の特注麺で、茹で上げて直ぐに丼に入れられた、言わば釜揚げ饂飩の様な感じで、
  モッチリ、ムチムチとした弾力が印象的で、温盛りの状態なので熱熱だ。
  猫舌、暑がりの僕には少々酷だが、フーフーと冷まし乍ら啜る。
  テレレは醤油味だが、此方の売りである煮干しを始めとした魚介系の味わいは感じられず、
  卵黄が混ざり合っている事も有り、玉子掛け御飯と焼き饂飩を足して二で割った様な感じとでも言おうか。
  ゴテゴテとし過ぎ、執拗い感じは其れ程感じられず、油蕎麦の中でも食べ易いだろうか。
  麺と絡み合った葱や刻み玉葱のシャリシャリした食感が良い。
  途中、卓上の黒胡椒を振り掛け、ジャンクさを演出してみる。
  後半は更に、同じく卓上に置かれた、檸檬風味の油の様な液体を投入し、酸味を加えてみる。
  多少、爽やかさが加わり、一味変わって、違う味を愉しめる。
  丼の底に沈殿したテレレも全て飲み干し、今週こそは食中りに成らない事を祈り、午後の業務に戻る…。