続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「食堂 華」【川口】

イメージ 1

◆「食堂 華」【川口】

 ◎「とんかつカレーがけ定食」八五〇円

 …昨日。
  梅雨入りを宣言した途端、何だか好天に成り、気象庁の先走りか…。
  「此のカウパー野郎!」と口汚く罵ってやりたい心持ちだ。
  梅雨なんて、何一つ良い事が無く、無駄に蒸し暑いし、天然パーマネント頭は困るし。
  只でさえ、此の真夏の暑さだけで参っているのに、弱り目に祟り目とは此の事だ…。
  此の日は割かし近場の川口に出掛ける。
  他に二名を随え、略、肉体労働に近い様な煩雑な仕事に精を出す。
  汗は絶えずじんわりと噴き出し、此れは暑さとの戦いでもある。
  十三時に成り、腹が減っては戦は出来ぬと、昼御飯を摂りに出掛ける。
  周囲に余り飲食店が無いのが悩みの種だが、用が有って外に出た際、不意に食堂が在るのを発見し、
  此処ぞとばかりに、蜜を発見した蟻の様に押し掛ける。
  「華」と記された桃色の看板が出ており、店内に入る。
  店内は小奇麗な造りで、居酒屋風にも一見見え、三人は小上がり席に上がり込む。
  メニューをザッと見渡すと、如何やら、豚カツを始めとした揚げ物が売り物の様だ。
  更に、メニューを凝視し、何が一番旨そうか、精一杯の超能力を働かせる。
  其の中で、一際目を惹いたのが、「とんかつカレーがけ定食」。
  カツカレーでもなく、恐らくは豚カツにカレーがぶっ掛けられているのだろう。
  腕白中年は此の手の料理に滅法弱い…。
  魅惑的なメニューである事を期待しつつ、其れを発注する。
  因みに、此の日の「日替定食」は「キスフライととり唐」との事で、魚の揚げ物が駄目なので無理…。
  そうこうしていると、一番早く、僕のが運ばれて来る。
  普段、僕が発注する物は大概、一番最後に出て来るのが常だが、最初に出て来るのは清清しい。
  そして、件の「とんかつカレーがけ定食」は予想通り、豚カツにカレーがぶっ掛けられている。
  素晴らしい。
  此れに卓上の中濃ソースをどっぷり掛け、味を濃くした所で頂き始める。
  先ずは端っこから頂くと、シャオッと言う麺麭粉の軽い歯触りが感じられ、脂っこさは皆無。
  豚肉はと言えば、決して厚みの有る物ではないが、ちゃんと手仕込みの揚げ立ての物で、
  脂身がしっかりと付着しており、齧るとジュワーっと肉汁が溢れ出す感じ。
  赤身の部位はサックリとした噛み応えで、筋張って噛み切れないと言う様な事は無い。
  そして、此れにカレーが絡み合う。
  食堂のカレーと言う様な趣きだが、香辛料の味わいがしっかりと感じられ、中濃ソースと良く合う。
  御飯を頬張れば、恰もカツカレーを頂いているかの様で、分離されたカツカレーで新感覚だ。
  福神漬けが無いのが寂しい位で、此れは此れで、ちゃんと定食として成立している。
  住宅街の中に見付けた、穴場の様な店で、今後も通ってしまいそうだ。

 因みに、他の昼時メニューは…、
 ・「とんかつ定食」七五〇円
 ・「とり唐定食」七五〇円
 ・「いか刺身・コロッケ定食」七五〇円
 ・「ざるそば又はうどん定食」七五〇円
 ・「かにクリームコロッケ定食」七五〇円
 ・「メンチカツ定食」七〇〇円
 ・「アジフライ定食」七〇〇円
 ・「ハンバーグ・白身魚フライ盛合せ定食」七五〇円
 ・「天ぷら定食」八〇〇円
 ・「日替定食」六八〇円
 ・「かつ丼」八〇〇円
 ・「天丼」八〇〇円