◆「しゃぶしゃぶ ごまだれ屋」【川口】
…昨晩。
川口での仕事を十八時半に終え、乗り合いバスに乗車し、川口駅へと舞い戻る。
日中は矢鱈と汗をかき、折りしも給料日、そして、場所は川口…。
と成ると、黄金週間の五月五日に訪れた、此方へ二度目の訪問を果たす事にする。
其の昔、日進に於いて「和彩楽酒 かもん」、宮原に移転して「和匠喜酒 かもん」、
目出度く今年の一月に閉店ガラガラと相成り、其のマスターが四月から此方で、
雇われ調理長として労働しており、乗り掛かった泥舟、追い掛けて此方も訪れた次第だ…。
此方はA五ランクの国産黒毛和牛を使用したしゃぶしゃぶを売り物にしているが、
今回も誤解の無い様に申し上げておくが、従業員はしっかりと着衣を身に纏っている。
尤も、前掛けで見えないだけかも知れないが、ズボンの社会の窓から、
愚息がニョロっと顔を出しているかも知れないが、見えなければ構わない…。
店に着き、二人掛けのテーブル席に一旦腰掛けるも、焼酎の瓶やらが置かれ、
客席として機能していない席の方が似合っていると、半ば強制的に移動させられ、
相変わらず、客を客とも思わない酷い接客を受け、孫子の代迄恨んでやる事にする…。
川口での仕事を十八時半に終え、乗り合いバスに乗車し、川口駅へと舞い戻る。
日中は矢鱈と汗をかき、折りしも給料日、そして、場所は川口…。
と成ると、黄金週間の五月五日に訪れた、此方へ二度目の訪問を果たす事にする。
其の昔、日進に於いて「和彩楽酒 かもん」、宮原に移転して「和匠喜酒 かもん」、
目出度く今年の一月に閉店ガラガラと相成り、其のマスターが四月から此方で、
雇われ調理長として労働しており、乗り掛かった泥舟、追い掛けて此方も訪れた次第だ…。
此方はA五ランクの国産黒毛和牛を使用したしゃぶしゃぶを売り物にしているが、
今回も誤解の無い様に申し上げておくが、従業員はしっかりと着衣を身に纏っている。
尤も、前掛けで見えないだけかも知れないが、ズボンの社会の窓から、
愚息がニョロっと顔を出しているかも知れないが、見えなければ構わない…。
店に着き、二人掛けのテーブル席に一旦腰掛けるも、焼酎の瓶やらが置かれ、
客席として機能していない席の方が似合っていると、半ば強制的に移動させられ、
相変わらず、客を客とも思わない酷い接客を受け、孫子の代迄恨んでやる事にする…。
◎「サッポロ生ビール」五八〇円
…取り敢えず、肉体労働で疲労困憊したので、先ずは麦酒で独りで乾杯。
煩雑な仕事ではあったが、達成感の得られる物だったので、良しとしよう。
麦酒をグイッと呷れば、一日の疲労が報われる様な爽快感が訪れる。
肌理細かい泡とシュワッと弾ける炭酸が、じんわりと身体に染み入る様で、
じっくりと味わう様にしてプリン体を摂取する。
御通しは大根と鶏肉、牛筋を煮た物。
…取り敢えず、肉体労働で疲労困憊したので、先ずは麦酒で独りで乾杯。
煩雑な仕事ではあったが、達成感の得られる物だったので、良しとしよう。
麦酒をグイッと呷れば、一日の疲労が報われる様な爽快感が訪れる。
肌理細かい泡とシュワッと弾ける炭酸が、じんわりと身体に染み入る様で、
じっくりと味わう様にしてプリン体を摂取する。
御通しは大根と鶏肉、牛筋を煮た物。
◎「味噌鴨ロース」六八〇円
…流石に、此方に御邪魔して、独りでしゃぶしゃぶを頂くなんて、皇室関係しか許されない。
無論、独りでしゃぶしゃぶに行くなら、ノーパンテーしゃぶしゃぶにするわね…。
此処は大人しく、新設された一品メニューの中から選択せざるを得ず、単価の安い客で申し訳無い。
其の中から、先ずは「和匠喜酒 かもん」でも置かれており、一時期、妙に嵌った此方を。
鴨ロース肉の燻製を味噌漬けにした物で、此れに御執心の時期が有った。
数ヶ月振りに頂いてみると、表面の味噌の甘味と、脂身から染み出す脂の甘味が絡み合い、
此れがチーズにも似た深いコクを生み出し、此の味わいに舌鼓を打ったものだ。
以前よりも量が増えた気がし、漸く、客へのサーヴィス精神を学習した様だ…。
◎「まぐろの造り」八八〇円
…牛肉を売りにする店だが、矢張り、酒の摘みの取っ掛かりは刺身が良い。
鮭の炙った物が有るが、其れは以前の「かもん」で知っているので、普通に鮪を発注。
関東人は迷ったら鮪を発注しておけば先ず間違いは無い。
「鮨処 いっしん」の様に生鮪と言う訳には行かないが、中々に良さそうな部位で、
しっとりとした舌触りで、赤身のネットリ感と中トロの脂の載りの両方が堪能出来る。
「かもん」無き後、宮原で旨い刺身を頂ける店が無くなってしまったのが痛恨だ…。
◎「和牛炙り串~梅肉ポン酢」五八〇円
…しゃぶしゃぶが高嶺の花とは言え、折角、高級な牛肉が頂ける店に御邪魔したのだから、
其の端くれでも良いので牛肉を頂いてみたいと言うのが欲と言うもの。
最適な物は無いかとメニューを凝視していると、腕白中年は発見する。
何と、和牛を炙って串に刺し、梅肉ポン酢で頂くと言う何とも素敵な肉祭り…。
マスター曰く、しゃぶしゃぶ用にする牛肉の端肉の部位だが、良い所を見繕って呉れたと言うが、
嘘か本当かは量り兼ねるので、冗談半分で聞き流しておこう。
串から牛肉を外し、箸で摘んで、生まれて初めて頂く梅肉ポン酢にたっぷり浸して頬張る。
軽く炙られているので、表面は香ばしいが、中は半生でトロントロン。
そして、肉汁が止め処無く溢れ出し、口内は脂身の甘味で一杯に満たされる。
ポン酢の酸味に、更に梅肉の酸味が押し寄せ、さっぱり感が強いので、脂っこさが緩和されている。
高級な焼肉を味わったかの様な感じで、五八〇円ならば十分に納得出来る。
◎「肉汁うどん」六八〇円
…じっくりと味わう様に麦酒や檸檬サワーを一頻り頂くと、空腹感を感じ、
帰りに近所に在る「二郎」系の「らーめん 豚喜」に寄ってみようかなと言う悪事が頭を過ぎるが、
五月は浪費し過ぎたので、六月は引き締めに掛かろうと決め、此方で肉汁饂飩で我慢する。
とは言え、「かもん」時代にはさんざっぱら頂いたお気に入りメニューだ。
肉汁は濃い味で、豚肉、葱、油揚げが入り、豚肉の旨味が十分に染み出しており、
何より、武蔵野饂飩の特徴である此の濃い口が良く、僕以上に高血圧であるマスターだけあり、
高血圧患者の味覚の好みを分かっており、僕は京都には住めないなと心底実感する…。
麺は何時もは冷凍の物を使用しているが、一食だけ余っていたからと、乾麺を使用して呉れ、
ツルツルとした食感、モッチリとした弾力が感じられ、久し振りの味に懐かしさを感じる。
「和匠喜酒 かもん」閉店の前日、一月六日に頂いて以来か。
尤も、あの時は饂飩が切れていて代わりに蕎麦だったが…。