続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「油そば 東京油組総本店」【池袋】

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◆「油そば 東京油組総本店」【池袋】

 ◎「油そば(W盛り)」六八〇円+「半熟たまご」一〇〇円

 …毎日毎日、此の場をお借りして、愚痴を零して申し訳無いが、此の暑さは異常!
  何なんだ!組織ぐるみの嫌がらせか。
  もう、背広を着て駅迄歩いただけで、家に帰って風呂に入りたい程。
  額から汗が引っ切り無しに噴出し、拭っても拭っても落ち着きゃしない。
  シャツは汗で湿り、ズボンの裏地はベッタリと太腿に張り付き、不愉快極まりない。
  嗚呼、苛苛する…。
  御負けに、電車に乗車すれば、前の電車が閊えているからと徐行運転、
  非常停止を報せる無線を受信したと急停止、嫌だねったら、嫌だね。
  埼京線京浜東北線湘南新宿ライン、仲良く皆で遅延、遅延…。
  二〇分も遅れて池袋駅に到着し、人の生活を狂わせて、一体、何だと思っているのだろうか。
  決まっている時間を乱される程、イラッとする事は無い…。
  溜まった仕事を熟し、午後からは大宮に出掛ける予定。
  十二時半に移動を開始し、其の前に池袋で昼御飯を済ませる事にする。
  其れにしても、背広の上っ張りを羽織って歩くのは暑いっ!
  発狂して、精神が如何にか成ってしまいそうだよ、僕ぁ…。
  余りに暑いので、あれを食べたい、此れを食べたいと言う欲求は低く、特に当ては無い。
  東口から偶には北口に回り、久し振りに界隈を歩いてみると、新しい店も出来ている。
  其の中で、馴染みの池袋演芸場の一画の角地に、油蕎麦専門店が出来ている。
  硝子張りの店内には待っている客も見え、繁盛している様子だ。
  そうなると、旨いのだろうなと予想し、意を決して入ってみる。
  先ずは券売機で食券を購入するのだが、此処は矢張り、普通に「油そば」を頂こう。
  六八〇円の均一価格で、麺の量が増量出来、「大盛り」、「W盛り」と言うのが有る。
  自重して、二四〇グラムの「大盛り」と「半熟たまご」の食券を購入し、店員に手渡すも、
  二四〇グラムは大したことないと思い直し、三二〇グラムの「W盛り」へと変更して頂く。
  僕も随分と面の皮が厚くなったものだ…。
  程無くして、先客五名の待ちも解消され、カウンター席に通される。
  待つ間は、只管に冷水を心行く迄、呷り続けるのみ。
  此の暑さでは、乾涸びた蚯蚓の様に成ってしまう…。
  五分程で、意外と早く出来上がり、目の前にドンと差し出される。
  席の周りには、食べる際の能書きが貼られており、初めてなので、従順に実行してみる。
  先ず、「熱い間に、お酢とラー油を丼に回し入れて下さい」としてある。
  然も、「並盛り」は二周、「大盛り」は三周、「W盛り」は四周とな。
  其の通り、卓上の酢と辣油を順に手に取り、湯気の立ち上る油蕎麦目掛けて回し入れる。
  次は、「直ぐによくかき混ぜる」としてあり、そんな事は馬鹿でも分かる。
  不器用な箸使いで、熱熱の麺と半熟玉子、酢、辣油が混ぜ合わさる様に攪拌する。
  此処には記されていないが、卓上に刻み玉葱が有るので、此れを大量に投入し、混ぜ合わせる。
  そして最後は、「熱いうちに召し上がれ」と、言われなくても頂くわぃ…。
  出来る事なら、熱くなくて良いから、冷たいと助かるのだが…。
  一口、ヅルヅルと啜ってみると、うん、此れは腕白の好きな味。
  テレレは醤油味で、特別に配合したと謳っている油が紡ぎ出す味わいは、
  何と言うか、コッテリ感は有るのだが、執拗過ぎず、脂っこ過ぎず、コクが有って中々。
  半熟玉子がコクを出し、酢が円やかさを齎し、辣油が刺激を加え、
  刻み玉葱がさっぱり感と甘味を醸し出しており、此れは侮っていたが先ず先ずだ。
  麺は釜揚げ状態なので、引き締まっておらず、やや茹で過ぎの感は否めないが、
  ムニッとした食感で、熱熱なのが参ってしまうが、及第点と言った所か。
  具は短冊状の叉焼、麺麻、刻み海苔。
  途中、酢と刻み玉葱を追加投入し、更に味を濃くして愉しむ。
  カウンター席のみの店で、且つ、熱熱の状態で頂く様にと促されているにも拘らず、
  僕が席に着く前から食べている、ゆとり世代の木っ端アベックが、
  まあ、話に夢中で、僕が食べ終わっても未だ食べている。
  何処其処の誰が馬鹿だとか悪口を言っており、立て板に水とは正に此の事。
  旨い物を前にして、チマチマと麺を一本一本啜っている御前等の方が余程馬鹿だと言ってやりたい。
  ラーメンが可哀想だし、何より、後ろで待っている客が不運だ…。