続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「インディアンダイニング サティー」【上大岡】

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◆「インディアンダイニング サティー」【上大岡】

 ◎「サティーランチ(チキン、キーマ、エビ)」九五〇円

 …もう、僕ぁ、嫌だ。
  何がって、此の暑さに決まってらぁね…。
  朝目覚め、身体を横たえた儘、窓掛けの隙間からは真っ青な空が垣間見える。
  身支度を整え、玄関を一歩出た途端、思わず、踵を返して家に入ろうかと思った程。
  此の暑さは可笑しい!
  其れでも仕事に行かない訳にも行かず、駅へと歩き出す。
  ヂリヂリと照り付ける灼熱の太陽は、此の中年の身体を炙り叉焼の様に焼くかの様だ。
  目を開けているのも辛く、白目が焼かれるかの様で、全て黒目に成ってしまいそう…。
  当然、駅迄歩けば、尋常でない程の汗が噴き出し、木綿のハンカチーフはびっしょり。
  其の儘、満員電車に乗り込んだものだから、汗が引きやしない。
  電車を乗り継ぎ、上大岡に出掛け、今日は三人してちょいとした肉体労働。
  動けば動く程、汗は引っ切り無しに間欠泉の様に噴き出し続ける。
  此りゃ、牧 伸二師匠でなくても、嗚呼、嫌ん成っちゃった…。
  十三時を過ぎ、一息入れるべく、昼御飯を摂りに出掛ける。
  上大岡で最近お気に入りと言えば、「インドカレーハウス サニー・タージ」。
  然し、今日、水曜日は生憎の定休日。
  すっかりカレー気分の為、三人して其の近くの印度料理店へ飛び込んでみる。
  前々から、其の存在は知っていたものの、「インドカレーハウス サニー・タージ」が秀逸で、
  其の老婆の垂れた乳房の様なナンが好きで、此方の出番は必然と遠退いてしまうからだ…。
  初めて入ってみると、店内は其れなりに賑わっており、不安は払拭される。
  浅黒い印度人が出迎えて呉れ、席に座り、出された冷水を一気に飲み干す。
  そして、メニューを眺め、三種類のカレーが付くと言う「サティーランチ」と言うのに決定。
  ナンは嬉しい事に食べ放題と言うのが良い。
  カレーは八種類の中から、「チキン」、「キーマ」、「エビ」で御願いする。
  彼是と仕事の話をしつつ出来上がりを待っていると、一〇分足らずで印度人店員が配膳。
  ナンは「インドカレーハウス サニー・タージ」の物よりは小さ目だが、まあ良い。
  若かりし頃、貧乳気味だった老婆の乳房の様なナンを千切り、カレーに付けて頂く。
  先ずは、一番赤々とした右側のカレーから。
  辛さは普通で御願いしたカレーだが、香辛料が効いており、印度っぽさが感じられる。
  器の底に挽き肉が沈殿している事から、此れは「キーマ」である事が分かる。
  赤茄子が入り、酸味が効いている店が多いが、此方もそんな様な感じが窺える。
  お次は、写真奥の黄土色のカレー。
  此方は随分と円やかで、辛さは控え目で、些かの物足りなさは否めない。
  パンチが弱いと言うか、刺激は薄めで、此れは「チキン」だと判明する。
  鶏肉は二切れ入っており、及第点と言った所か。
  最後は、左側の白っぽいカレーを。
  一口頂くと、随分と甘く、恐らくは椰子の実のルーシーが入っている様子。
  辛い物を想像していた所に、甘い物が遣って来ると、驚くと言うか、舌が騙される感じ…。
  此れは「エビ」で、プリン体フェチとしては、甲殻類の好で何とか許そう。
  透かさずナンを御替わりし、焼き上がりを待っている間、一緒に添えられた米でも頂いてみる。
  ナンと米、両方が味わえると言うのは気が利いていて良い。
  日本人はカレーは米の方が慣れているので、矢張り落ち着く。
  然し、ナンはナンで旨い。
  其の後、もう一回ナンを御替わりし、ナンを三枚頂き、胃袋も満腹。
  〆にマンゴーラッシーでも頂きたいが、別料金なので止す…。