続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン 凛」【渋谷】

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◎「ラーメン 凛」【渋谷】

 ◎「塩ラー油(スープなし)」九〇〇円

 …貴女、死んでも良いですか?日毎、暑さが募ります。
  名曲「北の宿から」の一番と三番を入れ替え、「寒さ」を「暑さ」に変えればこう成る…。
  もう本当、死んじゃいたい暑さだ。
  生きている理由が見当たらない。
  死んだ方が余程楽だろうと、心の底から思う…。
  湿度の低かった昨日は未だしも、今日は一体何だ。
  此れも政府に因る、組織ぐるみの嫌がらせか。
  其れとも、東京電力の腹癒せか…。
  もう、小父さんは嫌だよ、全く。
  火葬場の窯に入れられている様な心持ちだ…。
  駅迄の道程を歩けば、大量の汗が病的な迄に噴き出し、一向に止まらない。
  其の儘、満員電車に乗り込めば、殊更、止まる訳が無い。
  三十六度の体温を持った人間が、一体、何人押し込められているんだ!
  三十六度×一〇〇人だって、三六〇〇度だ…。
  そんな可笑しな計算だってしたく成るわな。
  池袋に着き、残務を熟したりしつつ、十一時過ぎには出発し、都内を巡る。
  毎週木曜日の恒例だが、今日は其の後、大宮に行き、別の仕事に合流せねば成らない。
  糞暑い日に限って矢鱈と忙しく、メイ・グリーンこと、五月みどり宜しく、一週間が一〇日欲しい…。
  渋谷に着くと、時刻は正午を過ぎた頃で、先週御邪魔出来なかった此方へ伺う。
  通算五度目の訪問で、「ポン酢」、「みそ」、「しょうゆ(スープなし)」、「カレーチーズ」と来て、
  今回は期間限定の「塩ラー油(スープなし)」と予め決め、いそいそと汗をかいて出掛ける。
  店に入ると、バーの様なカウンター席に通され、先ずはピッチャーから冷水を注ぎ、
  心行く迄、只管に飲み続け、身体の冷却に努める。
  程無くして、発注をし、料金を前払いし、出来上がりを待つと言う段取りだ。
  何気無くメニューを眺めていると、又新たに、夏期限定の「豚キムチ」と言うラーメンが登場している。
  何てこったい、気に成るなぁ…。
  否、今日は「塩ラー油」だと予め決めて来たので、此れで良いのだと言い聞かせ、次回に回す。
  暑さに耐え、一〇分強待ち、期待の「塩ラー油」が運ばれて来る。
  勿論、大蒜入りで御願いしている。
  真ん中に生玉子が落とされ、其の周囲には食べる辣油が掛けられ、食欲をそそる。
  此れを、零れない様に慎重に掻き混ぜ、頂く準備を整える。
  今迄は全てが満遍無く混ざる様にするのが良いと思っていたが、最近は、ザッと粗く混ぜ、
  場所に依って味の濃い薄いが有ったりするのが面白いと言うのに気付き、入念には混ぜない。
  生玉子が全体に馴染んだ程度で止し、後は一心不乱に喰らうのみ。
  一口啜ると、塩ダレに絡んだ麺は円やかさが有り、尖がった感じは然程感じられない。
  そして、辣油のピリッとした辛味が刺激的で、印象的に感じられる。
  徐々に全体を混ぜ合わせ乍ら食べ進めると、塩ダレの味わいが顕著に出て来る。
  初めは感じなかった塩気が感じられ、しっかりとした角の有る塩っぱさが有る。
  高血圧患者には有り難い限りだが、もう少し角の取れた物でも良い気がする。
  其れでも、生玉子が随分と塩気を和らげ、滑らかにして呉れているのだろう。
  野菜の茹で加減は毎度の事乍ら、丁度良い塩梅で、非常に食べ易い。
  自家製の麺は、粉の風味が感じられる平打ち麺で、表面はざらつきが有り、ボソボソした食感。
  然し、此れが堪らなく、「ジャンクガレッジ」等で慣れた人間からすると心地好い。
  モッチリとした弾力と、程好い腰が効いており、量も有るので啜り甲斐が有る。
  塩味のテレレや生玉子とも絡み易く、ドロドロを纏い、ヅルヅルと啜るのが良い。
  煮豚は何時も通りに柔らかく、脂身もトゥルットゥル。
  此れだけの物、量を平らげれば、食後は蒸し風呂上がりの汚い親仁だが、
  此れを頂けば、夏バテをしない様な気がするのは僕だけだろうかしら…。