続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン・つけ麺 泪橋」【新橋】

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◆「ラーメン・つけ麺 泪橋」【新橋】

 ◎「マンモスラーメン」八〇〇円

 …金曜日。
  此の気が狂いそうな、狂気な迄の暑さは如何かしている。
  此の日、我が故郷・深谷の隣りの熊谷では、三十九.八度を記録したと言う。
  もう、何?
  地球ぐるみの嫌がらせか…。
  こんな日に外に出ていると、発狂して頭が錯乱状態を起こして可笑しくなりそう。
  道理で、駅迄の道程の歩道には、日に日に、乾涸びて絶命している蚯蚓の数が増える訳だ。
  蚯蚓なんて、鉄板の様なアスファルトの上に居たら、焼かれて身悶えて死ぬだろうに…。
  此の日は背広を着込み、新橋へ向かおうと駅に着けば、毎度のJRさん御得意の遅延。
  車輌点検とか、そう言うものは運行中じゃなく、車庫でするものだろうよ。
  私鉄各社に比べて高い運賃を徴収している割りには、車輌の保守、点検は杜撰な様だ。
  何とか数分の遅れで新橋駅に到着し、事なきを得、仕事に取り掛かる。
  幾ら室内と言えども、如何せん此の暑さ。
  動く度に汗が引っ切り無しに噴き出し、病的な迄に大量の汗が流れて来る。
  其れでもすべき仕事を熟し、午後から池袋に行かねば成らない為、十二時半には閉店ガラガラ。
  何とか切り上げ、移動を開始する前に、糞暑いが、食事を摂らないとバテてしまうので、
  事前に調べておいた、新橋駅近くのラーメン店に決定する。
  理由は、何でも「二郎」系の亜流メニューを置いていると言うので…。
  其の名を「泪橋」と言い、JR南千住駅周辺に広がる山谷のドヤ街に在る交差点の名前。
  漫画「あしたのジョー」でも有名らしいが、僕は漫画に関しては明るくないので悪しからず…。
  店に着き、行列を想定したが空席が有る様で、店員に促されて店内に入る。
  細長い鰻の寝床の様な造りで、店の中程に券売機が有り、食券を購入する。
  普通の醤油豚骨味のラーメン、つけ麺が主だが、「マンモスラーメン」と言うのが有り、
  其れが御目当ての「二郎」系を模した物らしいので、其の食券を購入する。
  食券を手渡す際、大蒜の有無を訊かれ、勿論、しっかりと入れて頂く様に御願いする。
  カウンター席の一番端っこに陣取り、重たい鞄を置き、背広の上っ張りを剥ぎ取り、
  座るなり、アズ・スーン・アズ、冷水を一気飲み。
  目の前に冷水の容器が有るので、心置き無く、グイグイ飲めるのが有り難い。
  暑さでボーっとし乍ら、「マンモスラーメン」の出来上がりを待つ。
  一〇分強で目の前に、やや荒々しい風体のラーメンが差し出される。
  野菜増し等の方式は取り入れられていないので、迫力には欠ける感は否めない。
  見た感じ、プースーの表面には背脂、油膜が張っており、力強さが漲っている。
  いざ、蓮華でプースーを啜ってみると、矢張り、油膜で蓋をされているので熱熱で、
  口内を火傷しそうになりつつ、其の味をじっくりと味わう。
  「二郎」系特有の甘辛い醤油ダレが先ず伝わって来ると思いきや、魚介を含んだ醤油豚骨の味わい。
  野菜の上に削り節が乗せられている事も有ろうが、魚介系醤油豚骨と言った方が良かろう。
  醤油ダレは甘辛いと言うより、醤油が立っている感じの方が強いだろうか。
  豚骨を二〇時間以上炊き出して作ると言うプースーは、此の暑さの中で頂くのは少々コッテリ…。
  冷め難いのは良い事だが、此の激暑では酷と言うものだ。
  野菜は茹で加減が短めで、シャキシャキ感が強過ぎ、個人的にはもう少しクタッとした方が好き。
  刻み大蒜は辛味が効いていて、刺激的な味わいを齎して呉れる。
  さて、麺はと、丼の奥底から穿り出す様に引っ張り上げる。
  啜ると、表面はボソボソした感じで、噛むとモソモソして、ごわつきが有って良い。
  変にツルツルしているより、此の手の暴力的なコッテリしたプースーには、
  こう言う麺の方が、プースーが良く絡む感じがするので好きだ。
  適度なシコシコした腰や、モッチリした弾力も効いている。
  叉焼は大判の物が二枚、へばり付く様に盛り付けられている。
  残念乍ら、パサパサ感が有り、豚肉特有の臭味も有り、二枚も要らない感じがしなくも無い…。
  其れならば、麺麻が入っていた方が個人的には宜しい。
  流石にプースーは飲み干せる様な気候、環境ではなく、御馳走様。
  次回訪れるとしたら、普通のつけ麺に期待したい所…。