◎「かつ丼」七五〇円
…昨日から仙台に入り、滞在二日目を迎える。
雨がずっと降り続いており、涼しいのは助かるが、濡れっ放しなので困る。
既にズックはびしょ濡れで、昨日の濡れが半乾きの状態で履くのは非常に気持ち悪い…。
幸いにも、仙台の中心部は以前と何ら変わり無い活況なのが救いだ。
然し、電車で何駅か外れると、彼方此方で修復中の建物が散見され、
電信柱が傾いていたり、マンホールが隆起していたり、地面の罅割れも見られる。
震災復興に絡んだ仕事で来ているが、地元の人に当日の話を聞くと、
想像を絶する惨状が伝わり、未曾有の事態に必死だった様子が窺える…。
仕事の方はと言えば、色々と順調に揃わない物も多く、捗捗しくはないが、
其れでも何とか、木曜日の最終日には完遂出来そうだ。
そんな中、少し早目の十二時半に四人して昼御飯を摂りに出掛ける。
昨年、仙台を訪れ、多賀城での仕事の帰りに通り掛かり、気に成る店を此の近くで発見。
折角の機会なので、朧気な記憶を頼りに足を運んでみる。
今回の震災の影響で、営業しているか不安だったが、店の近く迄行くと、
店頭に幟が出ており、店内を覗けば、満席で大繁盛。
此れは期待が持てるぞと思い、店内に入り、座って待つ。
店員は皆、「I ♡ かつ丼」と言うTシャツを着ており、カツ丼専門店と言う事が分かる。
何せ、「こだわりかつ丼」と謳っているだけあり、腕白中年は自然と心が躍る…。
二、三分で直ぐに席が空き、テーブル席に腰掛ける。
メニューを一応眺め、「生姜焼き定食」、「焼肉定食」、「から揚げ定食」等も有るが、
此処は矢張り、此方の一番人気とも記されている「かつ丼」を差し置いて他は有るまい。
店内を見渡す限り、八割方は「かつ丼」を発注しているのではなかろうか。
卓上に置かれた紙コップに冷水を注ぎ、此れも震災の影響かは不明だが、身体の冷却をする。
揚げ物なので、時間が掛かるかと思いきや、一〇分程で素早く提供される。
口が広い、余り深くない器に装われ、眩いばかりのカツ丼登場。
匙が付いているが、日本人に生まれたからには箸で頂く事にする。
先ず、煮カツの端っこから、順を追って頬張る。
豚肉は結構な厚味が有り、安っぽさは全く感じられない。
齧ると、脂身のジュワーっと染み出して来る感じと、赤身のしっかりとした噛み応え、
其の両方が、甘辛い濃い口の味付けと相俟って、更には半熟気味の玉子が絶妙。
ともすると、豚肉は夜空に透かすと月が見えそうで、味付けは白茶けて薄い物が多いが、
此方のは実に僕好みで、高血圧患者の気持ちを良く分かっている。
付け合わせは御香香、味噌汁が付く。
唯一の難点は御飯の量が少なく、おかずっ喰いではない僕は、如何しても煮カツが余ってしまう。
如何頑張っても、一切れは最低でも余ってしまう…。
カツ丼の旨さは分かったので、明日は「生姜焼き定食」かな。
然し、マヨネーズが付いてなさそうなのが困る…。
雨がずっと降り続いており、涼しいのは助かるが、濡れっ放しなので困る。
既にズックはびしょ濡れで、昨日の濡れが半乾きの状態で履くのは非常に気持ち悪い…。
幸いにも、仙台の中心部は以前と何ら変わり無い活況なのが救いだ。
然し、電車で何駅か外れると、彼方此方で修復中の建物が散見され、
電信柱が傾いていたり、マンホールが隆起していたり、地面の罅割れも見られる。
震災復興に絡んだ仕事で来ているが、地元の人に当日の話を聞くと、
想像を絶する惨状が伝わり、未曾有の事態に必死だった様子が窺える…。
仕事の方はと言えば、色々と順調に揃わない物も多く、捗捗しくはないが、
其れでも何とか、木曜日の最終日には完遂出来そうだ。
そんな中、少し早目の十二時半に四人して昼御飯を摂りに出掛ける。
昨年、仙台を訪れ、多賀城での仕事の帰りに通り掛かり、気に成る店を此の近くで発見。
折角の機会なので、朧気な記憶を頼りに足を運んでみる。
今回の震災の影響で、営業しているか不安だったが、店の近く迄行くと、
店頭に幟が出ており、店内を覗けば、満席で大繁盛。
此れは期待が持てるぞと思い、店内に入り、座って待つ。
店員は皆、「I ♡ かつ丼」と言うTシャツを着ており、カツ丼専門店と言う事が分かる。
何せ、「こだわりかつ丼」と謳っているだけあり、腕白中年は自然と心が躍る…。
二、三分で直ぐに席が空き、テーブル席に腰掛ける。
メニューを一応眺め、「生姜焼き定食」、「焼肉定食」、「から揚げ定食」等も有るが、
此処は矢張り、此方の一番人気とも記されている「かつ丼」を差し置いて他は有るまい。
店内を見渡す限り、八割方は「かつ丼」を発注しているのではなかろうか。
卓上に置かれた紙コップに冷水を注ぎ、此れも震災の影響かは不明だが、身体の冷却をする。
揚げ物なので、時間が掛かるかと思いきや、一〇分程で素早く提供される。
口が広い、余り深くない器に装われ、眩いばかりのカツ丼登場。
匙が付いているが、日本人に生まれたからには箸で頂く事にする。
先ず、煮カツの端っこから、順を追って頬張る。
豚肉は結構な厚味が有り、安っぽさは全く感じられない。
齧ると、脂身のジュワーっと染み出して来る感じと、赤身のしっかりとした噛み応え、
其の両方が、甘辛い濃い口の味付けと相俟って、更には半熟気味の玉子が絶妙。
ともすると、豚肉は夜空に透かすと月が見えそうで、味付けは白茶けて薄い物が多いが、
此方のは実に僕好みで、高血圧患者の気持ちを良く分かっている。
付け合わせは御香香、味噌汁が付く。
唯一の難点は御飯の量が少なく、おかずっ喰いではない僕は、如何しても煮カツが余ってしまう。
如何頑張っても、一切れは最低でも余ってしまう…。
カツ丼の旨さは分かったので、明日は「生姜焼き定食」かな。
然し、マヨネーズが付いてなさそうなのが困る…。