◆「La Voglia Matta」【大宮】
…昨日。
何の断りも無く、梅雨が明けたと言うではないか。
電話の一本も呉れれば良いものを…。
梅雨が明け、蒸し暑さから解放されるのと、梅雨明けが早い為に、此れから酷暑、激暑が長く、
より一層の地獄の日々が続くのかと思いと、死にたくなってしまう。
目を開けているのも憚られる様な暑さで、呼吸も儘成らない。
諸般の事情で、夕方から深谷の実家に帰る予定の為、正午過ぎに家を出、
大宮で手土産を購入しがてら、昼御飯を摂る事にする。
こう暑いと、何を食べて良いか、否、出来ることなら何も食べたくない程だが、
そう言う訳にも行かないので、仕方無く、食べたい物を考える。
何とは無しに、ザーピーとゲッティーが頭を過ぎり、駅から外に出るのも億劫なので、
駅直結のビルヂングの飲食店街で店を探し、此方に決定し、行列に並ぶ。
マダム達に混ざって座っていると、十五分程で店内に案内される…。
何の断りも無く、梅雨が明けたと言うではないか。
電話の一本も呉れれば良いものを…。
梅雨が明け、蒸し暑さから解放されるのと、梅雨明けが早い為に、此れから酷暑、激暑が長く、
より一層の地獄の日々が続くのかと思いと、死にたくなってしまう。
目を開けているのも憚られる様な暑さで、呼吸も儘成らない。
諸般の事情で、夕方から深谷の実家に帰る予定の為、正午過ぎに家を出、
大宮で手土産を購入しがてら、昼御飯を摂る事にする。
こう暑いと、何を食べて良いか、否、出来ることなら何も食べたくない程だが、
そう言う訳にも行かないので、仕方無く、食べたい物を考える。
何とは無しに、ザーピーとゲッティーが頭を過ぎり、駅から外に出るのも億劫なので、
駅直結のビルヂングの飲食店街で店を探し、此方に決定し、行列に並ぶ。
マダム達に混ざって座っていると、十五分程で店内に案内される…。
◎「生ビールジョッキ」五五〇円
…こんなに激しい暑さならば、呑まずには居られまい。
否、偶の週末位、昼酒を遣っても罰は当たらないだろう。
況してや、此れから帰る深谷は、七夕祭り開催中なので、祭りとあっちゃ呑みたいわね。
混雑の所為か、発注から少し待たされ、てっきり今から麦を植えるのかと思ったが、
無事に運ばれて来て、ジョッキをグイッと呷れば、冷たくて何と美味しいでしょう。
普段、其の他雑酒を呑み付けてしまったので、麦酒の味が濃く感じられる。
…こんなに激しい暑さならば、呑まずには居られまい。
否、偶の週末位、昼酒を遣っても罰は当たらないだろう。
況してや、此れから帰る深谷は、七夕祭り開催中なので、祭りとあっちゃ呑みたいわね。
混雑の所為か、発注から少し待たされ、てっきり今から麦を植えるのかと思ったが、
無事に運ばれて来て、ジョッキをグイッと呷れば、冷たくて何と美味しいでしょう。
普段、其の他雑酒を呑み付けてしまったので、麦酒の味が濃く感じられる。
◎「マルゲリータ」一一五〇円
…さて、麦酒で喉も潤った所で、ザーピーを発注しよう。
僕が此の手の伊太利亜料理店でザーピーを頂くと成れば、マルゲリと決めている。
具は至って簡素だが、モッツァレラチーズの旨さが堪能出来るので好きだ。
此方のザーピーはと言えば、伊太利亜直輸入の薪窯で焼き上げるのを売りにしている様で、
其のザーピーの直径は四〇センチメートルと大きく、嬉しくなってしまう。
運ばれて来ると、其の場で店員が、一寸雑に切り目を入れて呉れる。
赤茄子のテレレの赤、モッツァレラチーズの白、葉っぱの緑が伊太利亜国旗を模していると言う。
生地は薄くてパリッパリで、香ばしさが伝わって来る。
卓上の赤い油の正体が何だか分からないが、其れをぶっ掛けて頂く。
何だ?辣油の親戚か?
一切れが大きく、其れを齧ると、生地のカリカリッとした軽さが有り、
赤茄子のテレレは酸味が強過ぎず、仄かに酸っぱさを感じる程度なので食べ易い。
モッツァレラチーズは円やかなコクが有り、此方も執拗過ぎず、軽い口当たり。
全体的に味は非常に宜しく、簡素なのだが、如何してこうも店に拠って違うのだろう。
◎「なすとほうれん草のミートソース」一〇五〇円
…ゲッティーはと言えば、矢張り、赤茄子のテレレで拵えた物が好きだ。
海産物の具が沢山入った物は御値段も良いので、此方も簡素な物を選択する。
赤茄子のテレレのゲッティーと言えば、ミートソース、日本語で言えば、肉味噌が基本だ。
具は、僕が比較的好んで頂ける数少ない野菜である茄子と菠薐草。
チーズフェチの僕は、粉チーズを貰ってみる。
たっぷりと、ゲッティーが見えなくなる位に粉チーズを振り掛けたら準備万端。
後は成れないフォークを駆使して啜るのみ。
肉味噌は肉の旨味が凝縮した感じで、矢張り旨いな。
角が取れた丸味を帯びた味わいと評して良かろう。
粉チーズは大量に振り掛ける事で、こってりとした円やかで、コクの有る味わいに変化。
軽く糸も引き、チーズフェチの心を擽る。
此方の赤茄子のテレレも適度な酸味で、野菜嫌いの僕でも食べ易い。
茄子と菠薐草も具としては地味だが、控え目な脇役の様な感じで良い。
ゲッティーの茹で加減も良く、僅かに芯が残る食感が堪らなく素敵。
ザーピーに続き、ゲッティーの御味も大変宜しい。
麦酒も二杯頂き、少し身体も冷却され、胃袋も膨れた所で、高崎線に乗車して深谷へと帰省する…。