続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「九州じゃんがら」【池袋】

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◆「九州じゃんがら」【池袋】

 ◎「ぼんしゃん」七〇〇円+「替え玉」一五〇円

 …昨日。
  毎日、気が滅入る様な暑い日が続き、心身共に疲労し切っている昨今だが、
  此処へ来て、雨模様の日が多く、却って蒸し暑く、肌に纏わり付く様な気持ち悪さに参っている。
  事に依ると、未だ梅雨が明けていないんじゃないだろうか、気象庁さんよ。
  まあ、一寸ばかり雨が降った所で、涼しくなる訳じゃなし、茸が生育しそうな程だ。
  無論、我が茸には何ら影響は無いが…。
  又しても下品な内容に、数少ない読者の方々には誠に申し訳無い。
  閑話休題
  此の日は二日酔い加減で池袋に出掛け、溜まった残務を遣っ付ける。
  前日に、水戸に同僚の方と引き継ぎに出掛けた帰り、レッド・ウィング、赤羽で呑み、
  仕舞いには昔の上司等と合流し、カラオケで杉良太郎や橋 幸夫を歌ったのが悪かったか…。
  其れは兎も角、すべき仕事を黙々と熟し、気付けば十二時半を廻る。
  毎週木曜日は都内をぐるっと巡らねば成らず、何時もは渋谷の「ラーメン 凛」に行くのだが、
  最近、不意に、池袋の超一流百貨店「西武百貨店」の飲食店街に「九州じゃんがら」が出来たと知る。
  「九州じゃんがら」と言えば、今から一〇年以上前に初めて連れて行かれ、
  当時はラーメンを食べ歩くと言う習慣も無く、初めてに近い真面な九州ラーメンに衝撃を受けた。
  其れが、此方に有る「ぼんしゃん」と言う、博多・長浜ラーメンとして出されている物。
  もう数年頂いていないので、こんな近くに出来たのだからと、久方振りに味わいに。
  昼時の超一流百貨店の飲食店街は、有閑マダムでごった返しており、何処も長蛇の列。
  此方は比較的空いており、先客四名程の列で、仕方無く椅子に腰掛けて待つ。
  先にメニューが手渡され、入店前に注文を訊かれ、予定通り「ぼんしゃん」を発注。
  此方では「全部入り」を常に御薦めされるが、此の歳に成ると、具が多過ぎると執拗い感じがする。
  因みに「全部入り」には、角肉、味付け玉子、明太子、木耳、叉焼が入り、味がぼやけてしまう。
  発注を済ませると、独りなのでカウンター席にすんなりと着席出来、マダムの間に挟まる。
  吃驚した事に、カウンター席には更年期前後の女性が独りでラーメンを啜っている姿が見られる。
  超一流百貨店の飲食店街故、マダムが独りでも入り易いのだろうか…。
  そうこうしていると、小さ目の丼に収まった「ぼんしゃん」が遣って来る。
  何年振りの対面だろうと遡ってみると、二〇〇八年一〇月五日以来、凡そ二年一〇ヶ月振り。
  いざ、先ずはプースーから啜る。
  通常の「じゃんがら」よりも、コッテリと濃厚でクリーミーを謳っているだけあり、
  表面には油の層が出来ており、外気に触れて冷めると油膜が張って行く。
  味はと言うと、円やかで滑らかな口当たりで、胃袋が油膜で覆われる様な感じがする。
  然し、肝心な豚骨臭さが全く感じられない。
  以前は、獣臭と言うか、家畜臭と言うか、本格的な豚骨ラーメンには不可欠な要素が有ったのに、
  今のは随分と大人しい感じで、万人受けする様に臭味を消してしまっている様だ。
  全く以って残念だ…。
  事に依ると、臭味の無い「じゃんがら」と間違えて出されたのではと疑りたくなってしまう。
  麺はと言うと、豚骨ラーメンらしい極細麺で、ポキポキと言う腰が堪能出来る。
  プースーは残念だが、取り敢えず、折角なので替え玉を粉落としで御願いする。
  欲を言えば、スーパー粉落としが良いのだが、遣ってないと言われたら癪なので止す。
  先程よりも益々粉っぽく、小麦の風味を味わえるボソボソ麺には、卓上の紅生姜、辛子高菜、
  擂り胡麻を投入し、行った事の無い博多の感じに触れてみる。
  プースーはコラーゲンがたっぷりなので、美肌女優としてはしっかりと摂取し、完飲。
  今度は原宿店で味を確かめてみようかしら…。