◆「居酒屋 やず」【宮原】
…金曜日。
水戸での仕事を終え、水戸駅発十八時二十七分の「スーパーひたち」五十四号に乗車。
車内で缶麦酒を開けたい気持ちをグッと堪え、耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ。
旨い生麦酒を呑む為に我慢し、上野駅で高崎線深谷行きに乗り換えて戻る。
週末、僕が一週間の錆落としに伺う店は、すっかり此方へと落ち着いている。
「和匠喜酒 かもん」無き後、此方で「電氣ブラン」を遣るのが御決まり。
僅かに小雨が落ちる中、此方に腰を落ち着ける…。
水戸での仕事を終え、水戸駅発十八時二十七分の「スーパーひたち」五十四号に乗車。
車内で缶麦酒を開けたい気持ちをグッと堪え、耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶ。
旨い生麦酒を呑む為に我慢し、上野駅で高崎線深谷行きに乗り換えて戻る。
週末、僕が一週間の錆落としに伺う店は、すっかり此方へと落ち着いている。
「和匠喜酒 かもん」無き後、此方で「電氣ブラン」を遣るのが御決まり。
僅かに小雨が落ちる中、此方に腰を落ち着ける…。
◎「アサヒスーパードライ生ビール(中)」四五〇円
…何時もの席が埋まっている為、厠に近い、奥の席で我慢し、ヨッコイ、ショーイチと腰掛ける。
重たい鞄と一緒に、一週間の疲労の疲れも一緒に置く。
先ずは、取りも直さず、グッと堪えた麦酒を発注し、グイッと呷る。
良く冷えたルービーは、爽快感たっぷりで、喉元を刺激して呉れる。
色々と疲れた一週間だった…。
御通しは、茄子と挽き肉ををカレー味で炒めた物の上に、やや半熟加減の玉子が乗り、
其処にはサウザンアイランドドレッシングが掛けられていると言う気の利いた物。
此方は地味だが、偶に小洒落た物が出て来るのが嬉しい。
◎「かぶの漬物」三八〇円
…「和匠喜酒 かもん」が在った頃は、必ず最初は刺身を頂き、他の店でも往々にしてそうしており、
此の日は〆鯖、イナダ、烏賊の刺身が揃っているが、此方ではすっかり、
手始めに蕪の漬物を発注すると言うのが定番化してしまっているので、今回も其れに倣う。
勿論、味の素はたっぷりと掛けて貰う様に御願いする。
卓上の醤油を掛け、蕪の白が黒く染まって行く。
前回のは漬かりが深く、酸味が出ていたが、今回のは紛れも無い浅漬け。
蕪のしんなりとした歯触りが好きで、蕪の自然な甘味と、味の素の人工的な旨味が良く合う。
◎「小鯛塩焼」四〇〇円
…何時もの様に、厨房内の業務用冷蔵庫に貼り付けられた白板を注視し、
此の日の御薦め商品、掘り出し物を物色する。
「此れだ!」と発見した時は喜びに似た物を感じる。
其の中で、八月上旬の駄ブログ休止中に訪れた際にも頂いた、「小鯛塩焼」が有るので発注。
すると、マスターの正面のカウンター席に座っていた客が、如何やら真似しん坊らしく、
「私も其れを貰おうかな」と言い、マスターが冷蔵庫を探ると、一匹しか無い。
当然、僕の方が先に発注したので、其の鯛は僕の物に成る。
人の真似をせず、自分で探し出して発注せにゃいかんよ、君…。
前回のは切り身の状態だったが、今回は一匹丸々だが、確かに小鯛と言うだけあって控え目な大きさ。
其れでも、食べ出は十分に有り、焦げ目の付いた香ばしい皮に箸を入れて頂けば、
綺麗な白身が現れ、口に入れれば優しい甘さと、絶妙な塩加減が何とも言えない。
ホクホクとした熱熱の焼き魚は如何してこうも美味しいのだろう。
醤油を掛けた大根卸と一緒に頂けば、より一層旨さが増し、御飯が欲しくなりそうだ。
◎「小海老いんげんかき揚」五〇〇円
…麦酒を三杯頂き、酒は「電氣ブラン」に替わろうとしている。
又しても、白板の中から、御薦めメニューを探し出して発注する。
先週は「小えび入りオムレツ」を頂いたが、小海老編の第二弾。
小海老と隠元の掻き揚げが有ると言うが、如何せん、隠元が余り好きではない。
然し、此れを逃したら損をすると思い、珍しい物を頂く事を優先する…。
掻き揚げは、ガチガチに衣で固められたと言うよりは、夫々の具が箸で摘める感じ。
小海老は余り多く入っておらず、他に隠元、牛蒡、エリンギが入っている。
天つゆに大根卸と卸生姜を入れて頂くと、サクサクとした軽い揚がり具合で、執拗さは無い。
如何かすると、天麩羅粉が固まってしまっている掻き揚げが有るが、そんな心配は無用。
隠元の旨さは分からないが、掻き揚げと言う料理としては旨い。
◎「そば」五五〇円
…「電氣ブラン」も存分に堪能し、すっかりヘベのレケ。
独りで呑んでいると酒の回りも早く、随分と燃費が良くなったものだ…。
二十二時に近付き、そろそろ、〆に取り掛かる時間のタイムが遣って来る。
此処最近、〆は決まって温かい蕎麦を御願いしている。
暑がりで猫舌の僕なので、冷たい蕎麦と思いきや、つゆの味が宜しいので、
先々週は御替わりを頂戴し、都合、二杯を頂いてしまう。
先ずはルーシーから啜ると、何時もより、若干、味が薄めな印象。
然し、呑んだ後の胃袋にじんわりと染みて来る様な優しさが嬉しい。
蕎麦は至って普通の乾麺だが、其れに対して特に強い拘りは無い。
スルスルーっと入って行き、喉の通りも良い。
具の鶏肉からも脂の旨味が染み出していると見え、〆には抜群の代物だ。
玉子は半熟で、白身が溶け出して、ルーシーが白く覆われてしまっているが、黄身は濃厚で旨い。
途中、卓上の七味唐辛子を投入し乍ら頂き、汁を全て飲み干し、胃袋を温めてみる。
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※2011年5月21日時点の情報です。
ID:0000303858
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