続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「のりや食堂」【大井町】

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◆「のりや食堂」【大井町

 ◎「中華そば」六五〇円+「生玉子」五〇円

 …新たな一週間が始まってしまった憂鬱を引き摺りつつ、駅へと向かう。
  日陰を選って、成る可く涼しい場所を通り、汗を噴き出しつつ駅に到着する。
  券売機で切符を購入していると、構内から何やら、嫌な予感の放送が…。
  何てこったい、週の始まりから行き成り、電車が遅れてやがる。
  何でも、赤羽駅十条駅間の踏切に人が立ち入ったと言う。
  毎回思うのだが、如何言う訳が有って、通常は立ち入り禁止の線路内に立ち入るのかが分からない。
  そう言う人は、轢かれても致し方無いと思うのだが…。
  何万人と言う人間の生活の乱し、予定を狂わせ、其れに伴う経済的な損失も少なからず有ろう。
  其の賠償はするべき、させるべきだと思うのは僕だけだろうか。
  ダイヤが大幅に乱れ、僕が何時も乗る予定の電車は、今日に限って運休と言う訳の分からない発表。
  二〇分歩いて宮原駅へと歩くか、二〇分強待って、次の電車にするか…。
  宮原駅に行った所で、大して時間も変わらず、第一、高崎線も遅れている可能性も有る。
  其れより何より、二〇分も歩いたら、汗が止まらず、汗だくに成り、
  電車に乗せて貰えない程の見苦しい姿に成ってしまうのが堪らなく嫌だ…。
  プラットフォームのベンチに腰掛けていると、乗る予定だった電車が、回送電車として遣って来る。
  おい!JRよ!空の電車を走らせるんだったら、大宮駅迄、乗客を乗せて行けよ!
  もう、訳が分からない…。
  ダイヤを元に戻す事だけを優先し、乗客の事は一切考えないと言う体質は如何なものか。
  私鉄よりも高い運賃を徴収しておき乍ら、乗客を運ぶと言う、交通事業者としての誇りはゼロ。
  日本航空東京電力と同じく、親方日の丸、殿様商売気質が抜け切っていないのだろう。
  そして、二〇分以上待った電車は、普通ならば新木場行きなのだが、今日に限っては新宿行きと言う。
  其れが、電車が入線して来た時には、大宮行きに変更すると言う放送に、腸が煮え繰り返る思い。
  おい!馬鹿も休み休み言えよ!乗客を馬鹿にするな!
  其れなのに、他の乗客は嫌な顔一つせず、一体、どれだけ心が広いんだよと、突っ込みたくなる…。
  結局、大井町には三〇分遅れで到着し、週の始めから歩調を乱され、胸糞悪くなる。
  仕事に突入し、汗を噴き出しつつ齷齪働き、十三時に気を鎮めるべく、昼御飯を摂る事にする。
  其の少し前から、胸焼けと言うか、胸が閊える感じがして、余り暴力的な物は頂けそうにない。
  予定では「キッチン ブルドック」で豪快なハンバーグを頂こうと思っていたが却下。
  簡単に、其れで居て、喉の通りの良い物が良かろうと、久し振りに此方で和歌山ラーメンを頂く。
  三月八日以来、実に五ヶ月半振りと言う御無沙汰。
  店に入り、先ずは券売機で食券を購入し、此方では決まって「中華そば」と「生玉子」。
  カウンター席に着き、出来上がる迄の間、運動新聞を読み、冷水を呷り、気持ちを落ち着かせる。
  一〇分後、懐かしささえも感じられるラーメンと対峙する。
  プースーは茶褐色をしており、店外の数十メートル手前からも匂いが漂って来る程に強烈。
  豚骨の髄液迄もしっかりと煮出した様な、ややとろみの有る濃厚なスープ。
  然し、ドロドロとしている訳ではなく、芳醇な香りの、純粋な豚骨スープと言った感じ。
  醤油ダレの酸味も感じられるが、スープがこってりとして円やかさを醸し出している。
  豚骨をゼラチン質が溶け込む位迄煮込み、ドロドロに乳化しスープに醤油を合わせ、
  味を調節して行くと言う製法で、豚骨の旨味が十分に凝縮していると言って良いだろう。
  麺は細麺で、博多ラーメン程の低加水の表面がザラッとした感じではなく、
  ツルツルした口当たりで、やや加水率は高いのであろう。
  適度な腰が有り、個人的にはもう少し茹で時間が短めでも良い。
  生玉子の白身に絡ませつつ、ドゥルドゥル言い乍ら啜ると、甘味が増して旨い。
  具は叉焼三枚、麺麻、九条葱が入り、叉焼は一枚多い気がして、得した気分…。
  〆は、生玉子の黄身を頬張り、スープを啜り、口内で混ぜ合わせるのがお気に入り。
  玉子は如何してこうも、人を幸せにして呉れるのだろうか。
  勿論、スープは全て飲み干す。