続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけ麺 弐★゛屋~にぼしや~」【日進】

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 ◎「濃厚煮干しつけ麺(特盛)」七八〇円+「メンマ増し」一〇〇円

 …此処数日間、暑さが急に戻り、身体が重たく感じられる。
  汗は止まらないし、生気を吸い取られる様な蒸し暑さが鬱陶しく遺憾だ。
  昨晩は酔っ払って帰り、冷房を点けた儘、長椅子で寝入ってしまい、
  夜中の三時半に寝床へと移動し、風呂も入らずにバタンキュウ。
  ぐったりとした身体を起こし、九時過ぎに起床する。
  風呂に入り、溜まった洗濯物を遣っ付け、暑さに参っていると、あっと言う間に昼。
  年老いた所為か、時間の流れが速く感じられ、犬と同じ速度で歳を重ねている様な気がする…。
  昨晩、「居酒屋 やず」で呑み、〆にカレーを流し込んだにも拘らず、
  腹の虫が妙に喚き散らし、随分と空腹感が感じられる。
  こんなに腹ペコならば、「ジャンクガレッジ」でも行きたい所だが、
  如何せん此の暑さじゃ、返り討ちに遭うのが目に見えている。
  又、余り昼間に食べ過ぎると、夜の「鮨処 いっしん」で余り食べられなくなってしまうのも困る。
  と言う訳で、身近に出掛けられると言う事も有り、黄金週間に御邪魔して以来、
  実に四ヶ月振りと成る、今や、日進を代表するラーメン店と成った此方へ。
  店に着くと、行列は無く、店内にも空席が有り、事無きを得る。
  一時期、絶えず待ちが発生している状況だったが、偶々なのか、空いていて助かる。
  先ずは券売機で食券を購入するのだが、前回は「カリーつけ麺」と言う変り種を頂いたので、
  今回は基本に立ち返って、此方の売りの煮干しの「濃厚煮干しつけ麺」にしてみる。
  麺は勿論、「特盛」迄は同一価格なので、量は多い方が良い。
  そして、此方は麺麻が素敵なので、「メンマ増し」釦も押し、食券を購入して着席。
  厨房内は、此方の立ち上げの時に居た柔和な笑顔の店主は居らず、もう一年以上は、
  若者二人で切り盛りしている様子が毎回見られる。
  一〇分強で、御待ちかねの「濃厚煮干しつけ麺」が配膳される。
  相変わらずの佇まいは、久し振りの再会、懐かしささえ感じさせる。
  麺の上に配置された貝割れ大根をつけ汁に移してから、早速、頂く事とする。
  やや黄色、茶色を帯びた極太麺を、不器用乍ら、プラスティック製の箸で手繰る。
  滑り易いのと、麺が太い所為で持ち上げ辛いのが難点だが、つけ汁へと沈めて啜る。
  つけ汁はドロッとした粘性の高い物で、麺にべっとりと絡み付く。
  煮干しとは謳っているものの、余り煮干しの風味は強くなく、ふわりと薫る感じ。
  鶏を基本に出汁を取ったプースーは、円やかでコクが有り、執拗さは感じられない。
  舌触りも滑らかで、魚粉が入っていないので、口当たりも柔らかだ。
  味が良いからと言って、麺をつけ汁にドップリと浸すのは厳禁で、適度に浸して頂く。
  そうしないと、「特盛」の場合は麺の量が多いので、最後につけ汁が足りなくなる虞が有る。
  麺はと言うと、「完全国産小麦麺」と暖簾に染め抜かれており、自信が窺える。
  緩やかな縮れが有り、噛むと強靭な腰が効いており、歯が押し返されそうな程だ。
  しっかりと噛むと、ブツっと千切れる感じで、麺の力強さを感じる。
  無論、モッチリとした弾力も有り、麺自体に旨味が宿っている。
  ちゃんと水切りもされているので、麺の旨さも害われていない。
  具の叉焼は、開店から暫くして、当初の製法、肉質から変更したのか、
  一時期、味がぶれた感が有ったが、今では元通り、絶妙な味わいへと戻っている。
  しっかりとした味付けも然り、脂身のプルプル感と、赤身のホロトロ感が良く出ている。
  さて、「メンマ増し」にした麺麻はと言うと、枕木の様な極太の物が幾本も入っているので、
  嬉しくなってしまい、シャッキリとした歯触りの部位も有れば、蕩ける様に柔らかい部位も有り、
  太さも相俟って、十分に食べ出が有り、積極的に繊維質を摂取してみる。
  久し振りの味わいをしっかりと堪能し、最後はスープ割りなんぞはせず、原液の儘、グイッと。
  何時の間にやら待ちが発生しており、食べ終わるのを待ち構えている客が居る。
  其れにして、住宅地と言う場所柄、仕方無い事なのかも知れないが、
  一人で丼一杯のラーメンを食べられない様な子供を、こう言う店に連れて来るって、如何なんだろう?
  店側としては、少ないカウンター席の一つを、親と分け合って食べる子供に占拠されてしまい、
  回転も悪くなるので、決して、心からは歓迎していないと思うのだが。
  「幸楽苑」にでも行って、家族仲良く、色々分け合って食べて団欒すりゃ良いのに…。