続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「麺場 風天」【大井町】

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◆「麺場 風天」【大井町

 ◎「煮干し塩そば(大盛)」七八〇円

 …本当、週末の休みが過ぎ去るのが早く感じられる。
  何も生産的な暮らしをしていないから余計にそう感じるのか、早い、早過ぎる。
  男として、「早い」のは如何かと思う…。
  行き成り、下品な話は兎も角、勿論、月曜日の朝は寝起きが頗る悪い。
  グッタリとして、断末魔の様な感じで、身を裂かれるな様な苦しみが有る。
  スクールエスケイパー、登校拒否児の気持ちが十分に分かる…。
  耐え難きを耐え、忍び難きを忍んで身支度を整えれば、目も眩む様な灼熱地獄。
  おい、九月に成ったんだから、少しは気を遣って陽射しを弱めろよ…。
  魚焼き器の中に入った様な心持ちで駅へと歩くと、もう途中で汗達磨。
  肌を刺す様な痛い陽射しが容赦無く照り付け、遺憾の意を表したい。
  汗を拭き拭き、団扇で扇ぎつつ、満員電車で大井町へと出掛ける。
  此の暑さも相俟って、心身共に鉛の様に重たい。
  とは言え、仕事と成れば、しっかりとすべき事を熟し、社会人としての責務を果たす。
  電池も切れ始めたので、十三時に昼休憩を入れるべく、食事の時間のタイムを取る。
  大井町は魅惑的な店が多く、何と無く、「キッチン ブルドック」でハンバーグ気分だが、
  如何せん、此の暑さじゃ、あの店内は蒸し風呂の様に暑かろうから回避。
  先週の昼御飯は殆どが肉料理だったので、今週は御無沙汰のラーメンも頂いてみたい。
  と言う事で、八月に此の駄ブログ休止中にも訪れた此方へ、一ヶ月振りの訪問。
  店内は略満席で、空席は二つしか無く、何とか座れそうだ。
  先ずは券売機に対峙し、前回は「塩つけ麺」を頂いたので、此方で唯一頂いていない、
  「煮干し塩そば」の食券を購入し、カウンター席の間に挟まる。
  此の暑さなので、スルスルっとつけ麺を啜りたい所だが、どうせなら、全メニューを制覇したい。
  食券を手渡すと、サーヴィスで御握りが付くと言うので、貧乏性なので御願いする。
  冷水を呷り、携帯電話を弄び、其の出来上がりを待つ。
  すると、僕より先に入店している両側の客よりも、僕のラーメンの方が先に出て来る。
  つけ麺よりも出来上がりが早いので、時間が無い時には助かる。
  運ばれて来た丼からは、フワーっと煮干しの香りが立ち上る。
  プースーの表面は、外気に触れて温度が下がったのか、僅かに油膜が張り始めている。
  蓮華でプースーを啜ると、適度な塩気と、煮干しを始めとした魚介の風味、
  動物系のしっかりとしたコクが相俟って、塩ラーメンに有り勝ちな、只さっぱりしているだけ、
  あっさりしているだけと言う感じは無く、旨味が満ち溢れている感じがする。
  表面に浮かんだ刻み玉葱も、地味乍ら、甘味を伴った良い味を醸し出している。
  さて、麺はと言うと、嫋やかな細麺で、つけ麺用の極太麺とは比べ物に成らない細さ。
  此れも「カネジン食品」製の麺であろうか。
  啜ると喉の通りが良く、気持ち良い口当たりで、スルスルっと入って行ってしまう。
  具の叉焼はバラ肉を巻いた物で、味付けがしっかり施されており、プースーが染み込むと秀逸で、
  脂身はプルンプルンで、赤身の部位は若干の固さは有るものの、全体的には旨い。
  麺麻は穂先の柔らかい部位で、麦酒の摘みでも美味しく頂けそうで良い。
  他には菠薐草、鳴門、刻み海苔。
  御握りはと言うと、振り掛けの「のりたま」を塗した簡素な物で、偶に頂くと旨い。
  流石にプースーは飲み干せないが、舌を軽く火傷しつつも平らげる。