続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ラーメン二郎 新宿小滝橋通り店」【新宿西口】

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 ◎「小ラーメン」七〇〇円+「自家製めんま」一〇〇円

 …すっかり暑さがぶり返し、灼熱地獄に逆戻り。
  毎晩の熱帯夜で寝苦しい上、蚊も息を吹き返した様に飛び回り、余計に安眠妨害される。
  朝早くから、毎度御馴染みの隣家の換気扇の排気口からの揚げ物の臭いも相変わらずで、
  とっとと此の家とも御然らばしたいと思わせるに十分過ぎる理由だ…。
  グッタリとした寝起きで、重たい身体に鞭打ち、身支度を整えて一歩外へ出る。
  目晦ましをするかの様な眩しい光に目を遣られ、肌を刺す様な殺人光線に、
  思わず、此れは仕事に行っちゃいけない暑さだと、家に再び入ろうかと思う程。
  社会人たるもの、そう言う訳にも行かないので、渋渋、駅迄の道程を歩き出す。
  次第に汗がヂワヂワと噴き出し、苛苛も募り、駅に着けば、只管、汗を拭い続け、
  団扇で扇ぎ、電車の到着を待ち、「如何してこんな目に遭うのだ…」と心で嘆く…。
  満員電車に揺られ、眠らない街、そして、抗争、抗争、又、抗争、
  鉄砲玉が空飛ぶ街、新宿へと遣って来る。
  そう、僕は偏見の塊だ…。
  朝からせっせと、額に汗して労働し、切りも付いた所で、十三時の一〇分前に食事休憩。
  ヂリヂリと焼ける様なコンクリートジャングルに出、一路、小滝橋通りへ。
  先週は昼御飯に肉料理を頂き過ぎたので、今週はラーメンを頂こうと、
  昨日に引き続き、今日もラーメンにしようと、昨年二月二日以来の此方を目指す。
  直系の「ラーメン 二郎」に伺うのも、三月二日の「ラーメン二郎 京急川崎店」以来、半年振り。
  此方は個人的には、余り評価は高くないが、曲がりなりにも直系なので、偶には詣でておく。
  多少の混雑を予想するも、汗をかきかき出掛けると、行列は疎か、店内にも空きが有る状況。
  些かの拍子抜けをしつつ店内に入り、先ずは券売機に対峙する。
  此方では何時も「小ラーメン」で、前回に続いて、気紛れで「自家製めんま」も追加してみる。
  カウンター席に着席し、食券を手渡すと、トッピングを直ぐに訊かれる。
  「野菜、大蒜、脂で」と答えるのに気を取られ、麺固めで御願いするのを失念する。
  何てこったい、此方の麺は茹で加減が柔らかいので、麺固めでないと喰えた物ではないのに…。
  まあ、今更、麺固めにして呉れと、頼んで頼めない時間経過ではないが、男に二言は無い。
  有りの儘のラーメンを受け入れようではないか。
  其れにしても、余りに暑いので、冷水をがぶがぶと飲んでしまい、腹が膨れてしまいそうだ。
  十五分程待ち、漸く、腹っ減らしの前にラーメンが遣って来る。
  野菜の盛りは先ず先ずで、中々に期待が出来そうだ。
  卓上に置かれた壺から、ラーメンダレを柄杓で掬い、野菜目掛けて、ドレッシング感覚でぶっ掛ける。
  さあ、蓮華を手にし、暑い中、先ずはプースーから啜ろうかね。
  一口啜ると、ん?、味が薄い。
  如何やら、プースー表面の油膜の上澄みの部分の為、味が薄かった様だ。
  僕とした事が、いかんいかん、イカンガー
  イカンガーは足が早かったナァ…。
  そんな事は兎も角、プースーを良く混ぜて啜ると、タレを掛け過ぎたのか、少々辛目に成ってしまう。
  高血圧患者としては良いが、本来の味が分からなくなってしまうのが困る。
  元々、醤油ダレの味わいが立っているのが特徴なので、然したる違いは無いであろう。
  背脂が振り掛けられており、其の甘味がじんわりと感じられる。
  野菜を遣っ付けに掛かると、茹で加減は短い部類に入り、ややシャキシャキ感が強い。
  もう少しクタッと成っている方が好みだ。
  さて、固めで御願いし損ねた麺はと言うと、中太の平麺で、一本一本が短い印象。
  啜ってみると、もっとテロンテロンのプニュプニュで、明くる日の水団の様かと危惧していたが、
  そんな悪くも無く、水分を含んでプックリとしたと言った感じで、ムニッとはしているが悪くない。
  プースーに溶け出した刻み大蒜と一緒に啜れば、刺激的な味わいで及第点。
  豚は腿肉で、固目のパサパサした感じだが、初めから豚には多くを求めていないので良い。
  麺麻はと言うと、特筆すべき点は余り無いが、「桃屋」っぽい感じ。
  止まらぬ汗を拭いつつ、久し振りの直系の味を多少は満喫する事が出来る。