続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「伝説のすた丼屋 大船店」【大船】

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 ◎「すた丼」五八〇円+「豚汁変更券」一〇〇円

 …昨日。
  気分を害す事、四日目。
  晩はとっとと二十三時前に布団に潜り込み、夜中に雪隠に起きる事も無く、
  胸糞が悪いにも拘らず、先ず先ずの睡眠が取れた様子。
  其の所為か、目覚ましが成る一時間も前に目が覚めてしまい、図らずも早起き。
  歳を取った証拠だろうか…。
  身支度を整え、駅迄の道程を汗ばみ乍ら歩けば、何てこったい、電車の遅延。
  幾ら早起きしたって、此れじゃ意味無いじゃん…。
  人身事故とか、本当、良い迷惑。
  死ぬなら、誰にも迷惑掛けずに死んで貰いたい。
  湘南新宿ラインに揺られて大船駅へ一本で行ける筈が、上野駅経由で二回も乗り換え、
  えっちらおっちら、重たい鞄を肩から提げて、週の最後の日を踏ん張る。
  仕事も何とか、早く切り上げられそうな感じで好感触。
  週の最終日が重たい仕事だと、発狂して失踪したくなる…。
  十三時に成り、待ちに待った昼御飯。
  何にしようかと悩みは尽きない。
  前回は「三ツ矢堂製麺」で「月見納豆つけめん」を頂き、其の際にもう一つ見付けてしまった、
  僕の好きそうな「山芋とろろつけめん」を試してみようか、
  其れとも、前々回も訪れ、大船では何度と無く御邪魔している「つけめん KOKORO」で、
  分厚い、材木の様な炙り叉焼が入った「つけめん」にしようか悩み所だ。
  然し、其の前々回、「つけめん KOKORO」を訪れたのは、其の日に新規開店の此方が、
  余りにも混雑していて、五〇人以上の行列が出来ていたからだと思い出す。
  僕の様な腕白中年の御用達で、多摩地区では知らない人は居ない位だった「すた丼」だが、
  今や関西地方にも出店し、其の勢力を拡大しつつあるのが、此の「伝説のすた丼屋」。
  我が街・大宮にも昨年末に出来、一度訪れた事が有るが、此方のチェーン自体は、
  多摩地区を担当していた時分、何度と無く訪れており、其の旨さは勝手知ったる味。
  店に着くと行列も無く、自動扉を開けて入れば、空席も有り、ホッと一安心。
  先ずは券売機で食券を購入し、「店内」の釦を押し、其れから「すた丼」の食券を購入。
  単なる気紛れで、味噌汁を豚汁に替える事が出来ると言う「豚汁変更券」も併せて押す。
  厨房前のカウンター席に、冷水を注いでから着席する。
  此方の嬉しいのは、出来上がりが早い点。
  炒めるにも拘らず、注文から五分は掛からないので、仕事の合間の食事としては有り難い。
  先に豚汁、次に生玉子、そして最後に「すた丼」と言う順番で配膳される。
  写真撮影用に見栄えを良くする為、生玉子は掻き混ぜずに、丼の真ん中に窪みを作って落とす。
  写真を撮り終えた所で、後は豪快に、人目も憚らず、只管に掻っ込むだけ。
  生玉子を掻き混ぜ、全体と絡む様にしてから喰らい付く。
  社員でも数名しか知らないと言う、創業以来の秘伝のタレは、大蒜の風味が何とも堪らず、
  腕白中年の鼻腔を擽り、胃袋に早く入れたいと言う欲望を刺激する。
  複数の合わせ醤油に、厳選された大蒜を溶かし、何日も寝かせて熟成されたと言う。
  「ラーメン 二郎」然りだが、矢張り、大蒜は偉大だ。
  此のタレを、豚バラ肉と葱と一緒に、強火で一気に炒め合わせる。
  豚肉は脂身が付着し、薄切りなので柔らかく、タレを善く吸っている。
  葱もシャキシャキとした歯触りで、深谷出身者でも大満足だ。
  大蒜醤油の味だけでは少々、角が有る様な感じだが、其れを円やかにして呉れるのが生玉子。
  玉子も偉大な食材で、牛丼を始めとして、此の手の丼物には生玉子が無いと食べたくない。
  白身をドゥルっと啜れば、黄身はネットリと濃厚で、滑らかな口当たりに変えて呉れる。
  久し振りに頂いたが、何度食べても秀逸だ。
  豚汁はと言うと、ん?、何だか妙に甘い…。
  此れは食後のデザートかと見紛う程。
  如何も、甘いおかずが駄目で、高血圧患者としては、もっと塩っぱくないと…。
  最後の豚汁だけが残念で、次回からは普通の味噌汁で良いやと思い、腹拵えも済んで店を出る。