続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「ひなそば」【高崎】

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◆「ひなそば」【高崎】

 ◎「中華そば(醤油)と群馬県野菜と上州牛豚もつ煮」九〇〇円+「G麺」五〇円

 …昨日。
  金曜日に休日出勤の代休を宛がわれているので、今週は此の日が最後。
  週に四日の労働でも、心身共にヘロヘロで、襤褸雑巾の様に草臥れ果てている。
  そんな最後の力を振り絞り、すっかり御馴染みに成った朝食を拵え、
  今日は豪勢にも、食麺麭を焼き、ハムとチーズを乗せた何時もの形に、
  目玉焼きを乗せると言う、皇族関係しか許されない様な大盤振る舞い。
  珈琲が切れてしまったので、セシウムたっぷりの水道水で作った麦茶で押し流す。
  毎日そうだが、此れでもかと言う位に重たい鞄を肩に掛け、駅迄十五分歩いて出掛ける。
  何時もとは逆方向の下りの電車に乗車し、空っ風とカカア天下で高名な群馬へ。
  遣るべき仕事が山の様に堆く山積しているかの様で、其の果てし無さに脱走したくなる。
  勿論、僕なんぞ「*」の小さい小心者は、盗んだバイクで走り出さず、
  拾った自転車を手で押して歩き、夜の校舎の窓硝子を拭いて回る…。
  因みに、僕は「尾崎」と言えば、「紀世彦」派だ。
  そんな冗談は兎も角、十三時に成り、唯一の愉しみである食事に出掛ける。
  高崎と言えば、パイオツカイデーなあの娘の居る「韓国創作料理屋 ぶるだっく食堂」が良い。
  然し、行った所で如何なるものでもなく、悪代官宜しく、手籠めに出来る訳でもない…。
  偶には違った物を頂こうと、文明の利器・携帯電話でラーメン店を検索する。
  すると、高崎駅の西口に九月に新規開店したばかりの店が在ると言うので馳せ参じる。
  何でも、地元の「小料理 雛」と言う店が立ち上げたラーメン店との事。
  店の前に着くと、開店したばかりと言う事も有るのだが、バーの様に小洒落ており、
  僕の様な不細工軍曹が入店するのは非常に憚られるが、意を決して突撃。
  店内は白を基調としており、カウンター席は丸でバーの様で、酒瓶も置かれている。
  座ると引っ繰り返りそうな椅子に腰掛けると、まあ美しい若い婦女子がメニューを手に登場。
  思わず、ズボンのチャックを破壊して、テーブルを持ち上げてしまいそうに成る。
  毎度の下品な喩えに御付き合い頂き、感謝致します…。
  閑話休題
  メニューを眺めると、基本は「Gブランド中華そば」と「上州牛鶏中華そば」の二本立て。
  もう一枚のメニューには、月替わりのセットメニューが記されており、其の文字に反応する。
  如何も、プリン体フェチ故、「もつ煮」と言う単語には滅法弱く、まいっちんぐ
  大してメニューも見ず、慌てる様に発注する。
  「中華そばと群馬県野菜と上州牛豚もつ煮」を発注し、ラーメンは醤油か塩が選択出来、醤油で。
  そして、五〇円を付加すると、此方の一押しと言う「G麺」と言うのに変更可能と言う。
  折角、こんな小洒落た店に御邪魔したのだから、綺麗な女性の前では見栄を張って「G麺」で発注。
  すると、葱油を入れるかと訊かれ、此方のは下仁田葱らしいが、深谷出身の僕としては深谷葱だ。
  まあ、此処で張り合っても何なので、美しさに免じて、下仁田葱の葱油でも許可する。
  冷水を呷り、余りに雰囲気が洒落ているので据わりが悪く、何だか落ち着かない。
  尻に蟯虫でも棲み付いているかの様で、もぞもぞ、もじもじしてしまう。
  落ち着かなくしていると、件の別嬪さんが白い皿にラーメンとモツ煮を乗せて配膳して呉れる。
  「G麺ブランド中華そば」はと言うと、見た感じ和風で、蕎麦の様な印象。
  先ずは蓮華でプースーを啜ると、何と表現して良いのか分からないが、非常に御上品。
  味がぼやけてしまっていると迄は言わないが、くっきりとした輪郭は感じられない。
  無論、化学調味料たっぷりの味が好きな僕の馬鹿舌では、繊細な素材の味は判別出来ないのだろう。
  麺を手繰ると、此れ又、蕎麦の様で、色は茶色っぽく、啜ると口当たりも掛け蕎麦っぽい。
  多少のボソボソ感が有り、適度な腰と弾力は先ず先ず。
  具は、軟骨が入ってコリコリとした歯触りが心地好い捏ね、鶴の形の蒲鉾、麩、陸鹿尾菜。
  具も和風で、流石、小料理屋が母体と成っている所以が頷ける。
  さて、脇に控えしは「群馬県野菜と上州牛豚もつ煮」。
  味噌仕立てで、シロコロホルモンを始めとした牛モツと、豚タンらしき豚モツが入り、
  他には糸蒟蒻、大根、人参が煮込まれ、上には浅葱があしらわれている。
  群馬県でモツ煮と言えば、「永井食堂」が有名だが、其れには及ばないが、シロコロホルモンが良い。
  そして気付いたのが、モツ煮だけで御飯が無い事に。
  御飯が無いんじゃ食べ難いと思いつつも、モツ煮のルーシー、ラーメンのプースーは完飲。
  別嬪さんに御代を払い、と言っても、別嬪さんから受けたサーヴィスにと言う意味ではない…。
  店を出て、店頭の黒板を見ると、一〇〇円足すと御飯が付くセットが有った様だ。
  流石、昼はうっかり八兵衛、夜はモッコリ八兵衛…。

 因みに、他のメニューは…、
 ・「Gブランド中華そば(醤油、塩)」七五〇円
 ・「上州牛鶏中華そば(醤油、塩)」七〇〇円
 ・「Gブランド牛鶏カレーライス」七〇〇円
 ・「上州牛鶏だしバターチキンカレーライス」八〇〇円
 (飾りつけ)
 ・「こだわり煮玉子」一〇〇円
 ・「あぶり豚チャーシュー」二〇〇円
 (小丼)
 ・「ごはん」一〇〇円
 ・「こだわり玉子かけご飯」二〇〇円
 ・「上州牛すじ丼」三〇〇円
 ・「炙りチャーシュー丼」三〇〇円
 ・「上州牛鶏出汁カレー丼」三〇〇円
 (月替わりラーメンSET)
 ・「中華そば(醤油、塩)と上州榛名鶏と茸の炊き込みごはん」九〇〇円
 ・「中華そば(醤油、塩)と群馬県野菜と上州牛豚もつ煮とライス」一〇〇〇円