続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「博多長浜らーめん 楓神」【沼南】

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◆「博多長浜らーめん 楓神」【沼南】

 ◎「らーめん」六五〇円+「きくらげ」一〇〇円+「たまご」一〇〇円+「替え玉」無料券

 …昨晩はペー氏と池袋の「隠居邸」と言う居酒屋で、二人で一五〇〇〇円超えの呑み会をし、
  其の後は、すっかりヘベのレケなので、止せば良いのに「中華そば・油そば 九龍」と言う店で、
  味も識別出来ないのにラーメンを啜り、ペー氏に至っては油蕎麦を残す始末…。
  ふらふらの酩酊状態で帰路を辿り、何とか寝過ごす事も無く、無事に帰宅する。
  何せ、シャツ一枚なので、電車を寝過ごして川越駅で野宿と言うのは風邪を引く…。
  今朝は二日酔いも無く、気怠い乍らも九時に起床し、風呂に入り、小ざっぱりしてみる。
  昨日購入した炬燵布団を干し、洗濯物を遣っ付け、ホッと一息。
  其れにしても、昨日に引き続き、天気が良いので心地好いが、暑過ぎやしないか。
  少し動いただけで汗ばんでいる…。
  十一時半に成り、そろそろ動き出す。
  買い物がてら外出し、序に昼御飯も済まそうと言う寸法だ。
  こう成ったら、久し振りに「ジャンクガレッジ」へと気持ちが傾き、一路、自動車を走らせる。
  然し、店頭には一〇名弱の行列、そして、木っ端アベックも居やがる。
  女の方が若くて綺麗なので、余計に癪なので、此処は回避した方が精神衛生上良さそうだ。
  と言う訳で、予め、第二候補として考えていた此方を目指す。
  県道三号線のさいたま栗橋線沿いに在り、伊奈町に入って直ぐに現れる。
  其の昔、本格的な豚骨ラーメンを味わえる稀有な店なので、何度か御邪魔した事が有るが、
  最近はとんと御無沙汰で、四~五年振り位に成ろうか。
  店は御世辞にも綺麗と言えず、否、汚く、駐車場の真ん中にも大きな窪みが出来ており、
  雨水が溜まり、自動車が停め辛い事、此の上無い。
  何とか駐車し、店に入れば、豚骨の脂の所為か、床は黒ずみ、店中が脂に塗れている感じ。
  此の辺りは昔と変わらず、否、「きたなシュラン」に出ても良い程だ…。
  カウンター席に腰掛け、久し振りなのでメニューを眺める。
  此処は矢張り、普通の「らーめん」に、「きくらげ」と「たまご」にしよう。
  先日、新橋の「博多天神」で、一〇〇パーセントの豚骨ラーメンを久方振りに頂き、
  寝た子を起こした様なもので、昔の豚骨ラーメンばかりを食べ歩いていた時分の気持ちを呼び起こされる。
  豚骨ラーメンなので、麺の茹で時間が短いので、二~三分で出来上がる。
  卓上に置かれた紅生姜、辛子高菜、擂り胡麻を適宜入れ、食事の準備は万端。
  先ずはプースーを蓮華で啜ると、野性味溢れる豚骨スープは、力強さが有る。
  関東地方の人間に合う様にと、臭味を消すと言う、世間に迎合する真似はせず、
  豚骨のみを炊き出した、ややとろみの有るスープは胃袋に染み渡る。
  麺は、毎日博多から空輸されると言う特製極細麺で、上質の小麦だけを使い、
  通常の麺とは違った甘味、香り、歯応えが楽しめると謳っている。
  スープを引き立たせると言う麺は、ポキポキと言う腰が有り、粉の風味も良い。
  木耳は細く切られた物で、其の儘の形が好きな僕としては残念だが、コリコリと言う食感は強い。
  さて、折角なので替え玉をしよう。
  固さは「ハリガネ」で御願いする。
  独眼流の店主が麺を茹でると、厨房の入口で待ち構える女性店員目掛けて麺を投げる。
  其れを皿で巧く受け取り、其の儘、僕の丼に入れて呉れる。
  卓上のラーメンダレを回し入れ、二杯目の麺を味わう。
  替え玉をすると、独特の甘味、香りを強く発揮すると言う通り、一杯目よりも粉の風味が強い。
  先程よりもボソボソ感が有り、モッチリとして歯にくっ付きそうな弾力。
  替え玉は一杯目とは全く違った味わいに変化させて呉れる。
  叉焼はと言うと、此の手の博多ラーメンには珍しく、厚味が有り、普通のラーメンの叉焼に近い。
  スープに浸しておけば、ムッチリとして、蕩ける様だが、味付けは薄口。
  味付け玉子はと言うと、最初から煮崩れており、其れ位に半熟で柔らかい。
  味付けは確りとしており、中の気味は甘露とも言うべき、ネットリと濃厚な味わい。
  此れを頬張り、豚骨スープを口に含んで混ぜ合わせれば格別だ。
  昔の様な感動こそ得られないが、久し振りに味わえた点では満足。