続・ROCK‘N’ROLL退屈男

続・ROCK‘N’ROLL退屈男 B面⇒https://twitter.com/RandR_taikutsu

「つけめん KOKORO」【大船】

イメージ 1

◆「つけめん KOKORO」【大船】

 ◎「あえそば」八五〇円+「チョイ盛り」無料

 …月曜日。
  毎週、毎度の事だが、週末もあっと言う間に過ぎ去る。
  先週末は特に、僕の非常に近しい人の祝言に出席したりで、色々と感慨深かっただけに尚更だ。
  サザエさん症候群を患いつつも、現実の世界に引き戻される。
  何時も通りに早起きして、駅迄の道程を歩き、駅に着けば少し汗ばむ。
  其の儘、満員電車に乗り込み、ガタゴトと揺られている内にすっかり汗だく。
  冗談だろうと思われる方も居ろうが、決して嘘ではない。
  胸のポッケに入れた携帯電話の画面が、汗で水滴が付着して曇る程だ…。
  なので、僕は未だに外套要らず。
  あんな物を羽織った日にゃ、暑くて気が狂いそうだ…。
  朝一で池袋に行き、溜まった残務を熟し、社会復帰に努める。
  午後から大船に出掛けねば成らない為、昼前に湘南新宿ラインに乗車して移動開始。
  大船駅に十三時過ぎに到着し、仕事に取り掛かる前に、先ずは腹拵えしたい。
  手っ取り早く安価に、且つ、ずっしりと腹に溜まる物を頂きたい気分で、
  そう成れば必然的に「伝説のすた丼屋」が相場で、いざ突撃。
  然し、何てこったい、店頭にはゆとり世代が屯し、店内も待ちが発生している。
  自分で金も稼いだ事が無い癖に、外食するなんぞ一光年早い。
  仕方無く次を当たらざるを得ず、個人的に大船で一番のラーメン店と太鼓判を押している此方へ。
  店内を覗けば、最近は並ばずとも入れる様に成り、ホッと胸を撫で下ろす。
  此方に迄、ゆとり世代が押し寄せられたら堪ったものではない…。
  カウンター席に腰掛け、何を頂こうか思案をし、何時もは「つけめん」なのだが、
  九月二日に訪れた際、期間限定メニューとして貼り出されていた「あえそば」と決めていた。
  何でも、其の昔、「横浜ウォーカー」と言う雑誌の企画で出来た期間限定メニューらしく、
  今回、復刻され、無くなる前に頂いておかねば成るまい…。
  発注すると、麺の量を訊かれ、昼時は四〇グラム増しの「ちょい盛り」が無料なので御願いする。
  更に、嬉しい事に大蒜を好みに応じて付けられると言うので、勿論、御願いする。
  冷水を呷って待っていると、一〇分程で出来上がって登場。
  麺の上には、炙り叉焼、生玉子、萌やし、青菜、葱、天かすが盛り付けられている。
  此れを、生玉子諸共、慎重且つ大胆に、しっかりと攪拌し過ぎず、ざっくりと混ぜるのが良い。
  混ぜ蕎麦、和え蕎麦、油蕎麦の類には、生玉子は別料金に成る事が多々有るが、
  最初から投入されていると有り難く、ボラギノール、もとい、カルボナーラ風に成るのが素敵。
  いざ、ヅルヅルと汚らしく、嫌らしい音を立てて麺を啜ると、唇がべっとりと汚れる。
  丼の底に沈殿したテレレは、此方の基本である魚介系醤油豚骨風の味わい。
  此れが麺にしっかりと絡み付き、雰囲気としては大人しい感じで、円やかな感じ。
  些か、刺激が足りなくなると、別皿で出される刻み大蒜を投入すれば、大蒜の偉大さが分かる。
  麺はと言うと、つけ麺の物よりもやや細い気がしたのは気の所為だろうか。
  系列の「らーめん HANABI」で打たれると言う自家製麺は、モッチリとした弾力が有り、
  確りとした腰もちゃんと有り、麺だけで旨さを感じられると言って良い。
  さて、此方の名物と言って良いのが、具の炙り叉焼
  材木の様な太さで、齧り付けば表面はカリッと香ばしく、中はムッチリとしている。
  脂身はジューシーで、赤身の部位は噛み応えが有りつつも柔らかく仕上がっている。
  此の叉焼は金が取れる代物だ。
  萌やしはシャキシャキと、青菜は菠薐草とは違った風味と歯触りで、天かす微妙だ。
  写真では揚げた玉葱が写っているが、変更されたのだろうか…。
  兎にも角にも、確りと胃袋に充填し、午後からの業務への英気を蓄える。