続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「つけめんTETSU 壱の木戸」【水戸】

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 ◎「味玉つけめん」八五〇円

 …気付けば、師走も半ばに差し掛かろうとしているが、年末の感じがしない。
  毎年、どんどん年末らしさ、旧き良き時代の年末が失われつつある様に思う。
  然し、仕事は忙しくなりつつあり、其の点では、徐々に年末らしさが迫っている。
  今朝も、薄ら寒い中を早起きして、身支度を整えて家を出る。
  重たい鞄を持ち、駅迄の道程を歩けば、少し汗ばむ。
  其の儘、電車に乗り込めば、何時もの様に蒸し暑く、汗が止め処無く噴き出して来る。
  木綿のハンカチーフで拭おうにも、手には重たい鞄を持っているので拭い辛いいたら有りゃしない。
  満員電車の中で、汗をかいているのは僕だけだし、思わず上っ張りを脱いだよ、全く…。
  終点の上野駅で、夢の超特急「スーパーひたち」に乗り換え、一路、水戸を目指す。
  上野駅の次は、水戸駅迄停まらないので楽だ。
  同僚の方々と合流し、仕事に突入すれば、卒倒しそうな程に遣る事が満載…。
  腕捲りをし、汗を流し、仕事に没頭する。
  十三時に成り、三人して昼御飯を摂りに、冬の寒さの水戸駅前を彷徨う。
  水戸と言えば、駅に直結したビルヂング内に、ラーメン店四店が軒を連ねる一画が在り、
  此処最近は専ら此処で用が足り、駄ブログ休止中の前回は「なんつッ亭」へ御邪魔し、
  本店には無い、「ぼくの空」と言う魚介系醤油豚骨ラーメンを味わう。
  で、今回はと言うと、滅多に水戸に来ない方も居るので、都内でも屈指の人気店の此方へ。
  開店当初は行列が出来ていて入り辛かったが、今では行列も無く、すんなり入る事が出来る。
  先ずは券売機で食券を購入し、今回は奮発して「味玉つけめん」の食券を購入。
  三人なので、四人掛けのテーブル席が直ぐに空くと言うので待っているが、
  自分で稼いだ金で食べた訳でもないであろうゆとり世代の高等学校生が、
  食べ終わったにも拘らず、ちんたらちんたらしており、空気を読むと言う機能が備わっていない。
  漸く、店員と僕の冷たい視線を察知したのか、重たい腰を持ち上げ、席を空ける。
  自分で稼いでいない癖に、今日も言わせて貰うが、外食するなんぞ、一光年早い!
  嗚呼、清清した…。
  ぼやき終わった所で、席に着き、冷水を只管に呷り、仕事で火照った身体を冷却する。
  程無くしてつけ麺も運ばれて来て、唯一の愉しみの昼御飯に取り掛かる。
  麺はやや黄色味を帯びており、艶々として、ピカピカに光り輝き、眩い程だ。
  箸で手繰り、濃厚茶褐色のつけ汁にサッと潜らせ、一気に啜る。
  つけ汁は、鰹、鯖、宗田鰹、煮干し、豚骨、野菜を二日間掛けて炊き出した濃厚スープと言う。
  所謂、昨今の流行りの魚介系と動物系を合わせた物で、無難な味だ。
  ややドロッとして、麺に其れなりにしっかりと纏わり付き、濃厚さが窺える。
  柚子の風味が軽く香り、人工的な甘味は無く、素材の味を活かしていると言った趣き。
  麺はと言うと、麺麭用粉と饂飩用粉で打った薫り高い極太麺を謳い、ツルツルとした表面で、
  モッチリとした弾力が効いており、喉越しも良く、いとも簡単に啜れてしまう。
  此りゃ、あっと言う間に無くなってしまうわぃ…。
  強靭な腰こそ感じられないが、水で良く〆て、キリッとした冷たさで頂くのに適している。
  具の叉焼が少々残念で、パサパサし勝ちで、豚肉の臭みの様な物が感じられる。
  個人的にはバラ肉を巻いた物が好みで、赤身と脂身の両方の良さが堪能出来るのが良い。
  具は他に麺麻が入り、随分と薄く切られており、シャキシャキとした歯触りが強い。
  味付け玉子はと言うと、齧ると中から黄身が飛び出そうな勢いで、味もしっかり染みている。
  ネットリと濃厚で、甘露と言って良い味わいで、つけ汁と共に味わう。
  〆は、女々しい感じがするので、普段は絶対にしないのだが、スープ割りをしてみる。
  と言うのも、此方は卓上にスープ割り用の魔法瓶が置かれているので。
  普通の店では、一々、店員に頼むのが億劫と言うのが本音だ…。
  胃袋をしっかりと温め、午後からの激務に備える。