続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「らぁめん ほりうち」【新宿西口】

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◆「らぁめん ほりうち」【新宿西口】

 ◎「チャーシューざるらあめん」一一五〇円

 …昨晩は、週末最後の御愉しみで御馴染みの「鮨処 いっしん」に諸般の事情で伺う事が出来なくなり、
  著しく気分を害し、結局、何も食べず、缶麦酒だけを呷り、ぶんむくれで不貞寝。
  自由の利かない暮らしと言うのは不向きだ…。
  そんな訳で、サザエさん症候群を緩和する事が出来ずに、週の始まりの朝を迎える。
  勿論、寝起きは悪く、機嫌も悪いったら有りゃしない。
  今週一週間、果たして持つかが不安だ…。
  怠い中を起き、身支度を整え、背広を着込んで仕事に出掛ける。
  鬼の様に重たい鞄を持ち、満員電車に揺られて池袋へ向かう。
  毎朝毎朝、地味に電車が遅延し、真面に到着した例が無い。
  如何して日本人は、横着して、駅の階段に近い、混雑している車輌に乗りたがるのか…。
  遅刻こそしないが、何とか、やっとこさっとこ辿り着き、社会復帰に努める。
  十一時過ぎに、新宿へと移動し、忙しない年末の業務に忙殺される。
  十三時に成り、切りも付いた所で、腹拵えに出る。
  毎日、此の時間だけが唯一の愉しみだ。
  新宿と言えば、此処最近は「らあめん 満来」がお気に入りだが、先週火曜日にも訪店したので、
  今回は、先日の駄ブログ休止中に訪れた此方へ、二度目の御邪魔を。
  何でも、「らあめん 満来」の先代の御主人の弟子筋だとか。
  メニュー構成、味も略一緒だ。
  其れより何より、本家の「らあめん 満来」よりも空いているので、直ぐに着席出来るのが有り難い。
  店に入り、空席を確認した所で、先ずは券売機で食券を購入する。
  本家同様、「チャーざる」に決めているが、此方は五〇円安いのが、貧乏人には嬉しい。
  カウンター席の奥の方に腰掛け、出来上がりを待つ。
  冷水を呷り、携帯電話を弄り、時間を潰す。
  一〇分と掛からずに、先ずはつけ汁、否、豚肉が湯船に浸かった状態の様な汁が差し出される。
  少し時間を置いて、水で〆られ、上に刻み海苔があしらわれた麺が遣って来る。
  相変わらず、豚肉の塊が此れでもかと入っており、迫力には事欠かない。
  然し、気持ち、五〇円高い分、本家の方が豪快さ、肉の厚味が有る様に感じられる。
  さて、早速、冷めない内に頂こう。
  麺を手繰り、肉を掻き分ける様にして、麺を浸して啜る。
  此方も本家同様、つけ汁は温めで、幾ら、今年、三十五年生きて来て猫舌だと知った僕でも、
  つけ麺のつけ汁は熱い方が好みだが、リアクション芸人が喜ぶ様な暑さは困る…。
  醤油の立った、スッキリした味わいで、一味唐辛子のピリッとした辛味と、酢の酸味が心地好い。
  とは言え、塩辛いと言う、尖った感じは無く、昔懐かしさが漂う、飽きの来ない味わい。
  道理で、中高年の客が結構居るのが頷ける。
  麺は、表面がツルツルとした平麺で、口当たりが良く、喉の通りも良い。
  水切りが、本家よりは若干緩い分、麺が乾いてくっ付く事も余り無く、箸を手繰る手の疲労も軽い。
  軽いモッチリとした弾力が有り、此の麺は中々に味わい深い。
  さてさて、何はさて置き、主役は如何見たって豚肉だ。
  本家同様、此の叉焼は実に出来が良く、しっかりとした歯応えの有る部位や、
  脂身が付着し、トロッと蕩ける部位や、赤身でもホロトロ感の強い部位も有り、多様な食感が愉しめる。
  然し、本家よりも薄く切られている感が否めず、見慣れた事も有り、
  気の所為かも知れないが、若干、強烈な印象は受けなくなった。
  そうは言っても、十分に旨い事には変わり無いが…。
  具は他に麺麻と葱が入り、此れもさっぱり感を演出している要素だろう。
  〆は、何時もの様に、原液の儘、グイッと飲み干す。
  前の晩、気分を害したので、自分への御褒美として、偶には良かろう…。