続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「鬼福 まんぷく亭」【登別】

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◆「鬼福 まんぷく亭」【登別】

 ◎「豚肉のカレー焼き定食」七二〇円

 …一月七日十六時四十五分、寝台特急カシオペア」号に乗車してから始まった、
  四泊六日の旅も四日目を迎え、終盤に差し掛かった寂しさと同時に、
  来週月曜日からの社会復帰で、一気に引き戻される現実を思うと、暢気に愉しめやしない…。
  休暇中だが、提出期限の迫った仕事も有り、如何も、神経もピリピリし勝ちだ。
  そうは言っても、旅の行程は決まっているので、今日も旅立つ。
  旭川駅九時丁度発の特別急行スーパーカムイ」十四号で札幌駅に舞い戻る。
  其処で乗り換え、一〇時三十七分発の特別急行スーパー北斗」一〇号函館行きで、
  北海道有数の温泉地、登別へ降り立つ。
  矢張り、日本人たるもの、温泉にも行っておきたい所。
  日本人で思い出したが、北海道にも中華人民共和国人や大韓民国人の多い事。
  有りと有らゆる観光地に、下手をしたら日本人よりも多く派遣されている。
  奴等はきっと、「北海道はウチの領土だ!」と、支配を開始するに決まっている…。
  其れは兎も角、登別駅に十一時四十一分に到着し、海が間近に位置している分、
  内陸の旭川よりは暖かく感じられるのは気の所為ではない筈。
  登別と言えば、「のぼりべつくま牧場」しか知らず、流石に其処だけでは時間が持たないだろうと、
  駅構内のチラシや看板を物色すると、駅から程近い場所に水族館が在ると言う。
  「登別マリンパークニクス」と言う施設で、行ってみると、平日と言う事も有り、
  閑散としており、其れこそ、中華人民共和国人ばかりに占拠されており、日本人の僕は肩身が狭い程…。
  海洋生物、爬虫類、両生類を見物し、海豚や海驢の芸を観、時刻は十三時半を廻る。
  園内には食事が出来る施設も在ったが、駅前に気に成る店を発見していたので退園。
  登別駅前の一等地に立地する、山小屋風の食事処と言うか、食堂を目指す。
  調べてみると、ラーメン、牛丼、玉子焼き定食を限定数で一九〇円で提供していると言う。
  確かに、店頭にも一九〇円メニューが列記されており、嘘では無さそうだ。
  店内に恐る恐る入り、暖房の傍のテーブル席に腰掛ける。
  メニューを眺めると、「ラーメン」、「牛丼」、「玉子焼き定食」が一九〇円、
  「カキフライ定食」が五〇〇円、「サーロインステーキ定食」、「ビーフカツ定食」、
  「ポークカツレツ定食」は五九〇円、「豚丼」、「ポークチャップ定食」、「ポークソテー定食」、
  「ポークカツ定食」は十勝ホエー豚を使用し、五二五円と言うから驚きだ。
  此れだけ、安価な物を前面に押し出されては、其れを発注せざるを得ない感じに成り勝ちだが、
  其処は天邪鬼なので、敢えて其れ等は外し、他の物にする。
  其の中で目に留まったのが、「豚肉のカレー焼き定食」と言う物で、其れをば発注。
  時刻は十四時に成り、店内のテレヴィヂョンではワイドショウが始まる。
  程無くして、盆に乗せられて、件の物が遣って来る。
  見た目は、豚肉を焼き、其処にカレーのルウを絡めた様な感じ。
  味の想像は容易に出来るが、早速、実際に頂いてみる。
  おお、正に予想を裏切らない、想像通りの味わいだ。
  カレー味と聞いた時点で、カレーのあの味がピンと来るので分かり易いと言えば分かり易い。
  更に、カレー粉ではなく、カレーのルウの様な粘性の有る物なので、余計に想像し易い。
  肉はと言うと、バラ肉の様な感じで、脂身も赤身の均整が取れているが、
  時間が経つに連れ、肉質が見る見る固くなり、顎が疲労しそうに成る。
  出来立ての内は、焦げ目が付いて香ばしく、ジューシーで良いのだろうが、
  冷めて来ると護謨の様に化し、此れは入れ歯の老人には酷だろう…。
  此れはメニューには十勝ホエー豚と記されていないので、普通の豚肉なのだろうか。
  だとしたら、五二五円の「豚丼」等は十勝ホエー豚で、其れよりも二〇〇円も高級な此方が、
  他の普通の豚肉だとしたら、其れは其れで可笑しな話だ…。
  まあ、深く思い悩んでも、悩みが増えるだけなので止そう。
  確りと平らげ、寒さを凌ぐには腹拵えも重要なので、栄養を充填する。
  此の後、乗り合いバスで登別温泉ターミナルに行き、昨年、今上天皇も御宿泊されたと言う、
  「祝いの宿 登別グランドホテル」で受付を済ませ、「のぼりべつくま牧場」へ向かう…。

~御負け~
「のぼりべつくま牧場」の蝦夷羆の皆さん。
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「のぼりべつくま牧場」から見える、カルデラのクッタラ湖。
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四方嶺山から見下ろす登別市街と夕空の太平洋。
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