続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「函館麺屋 ゆうみん」【函館】

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◆「函館麺屋 ゆうみん」【函館】

 ◎「函館チャンポン麺」七八〇円

 …一月七日から四泊六日で出立した此の旅も、そろそろ終焉を迎えようとしている。
  今日は行程の五日目。
  昨日辺りから、来週月曜日からの社会復帰に向け、重度のサザエさん症候群を患い始める…。
  嗚呼、何もかもを棄てて、蒸発してしまいたいと思っても、そうする勇気は丸で無く、
  又、来週からは日々の暮らしに齷齪するのだろう…。
  斯くして、五日目の今朝は、折角の登別温泉なのだから、朝風呂に入れば良いものを、
  生来の面倒臭がりと、湯船に長く浸かって居られない暑がり故、寝床でゴロゴロ。
  起床して十五分で身支度を整え、食べ放題の朝御飯をガッツリと頂き、
  余計に腹を出っ張らせ、登別温泉バスターミナルから乗り合いバスに乗車して登別駅へ。
  九時四〇分発の特別急行スーパー北斗」六号に乗車し、今回の旅の最終目的地・函館を目指す。
  二時間の車中、休暇中と言えども、提出期限の迫った仕事に着手せざるを得ない…。
  JR北海道は昨年、石勝線のトンネル内で特別急行が脱線、炎上する事故を起こした為、
  現在、トンネル内では減速運転をしている関係で、定刻十一時五十三分から、一〇分程遅れて到着。
  人生で初めて降り立つ函館の地は、吹雪で旭川よりも寒い程。
  耳が千切れそうに成りつつ、先ずは荷物を今宵の宿「ラビスタ函館ベイ」に預けに行く。
  其れにしても、兎に角、寒い!
  元来、暑がりで寒さには割かし強い僕が言うのだから間違い無い。
  聞く所に拠ると、此の冬一番の冷え込みと言うではないか。
  如何して、僕の行く所、行く所、何時も悪天候が付き纏うのか…。
  函館の観光と言えば、先ずは五稜郭に行ってみようと、函館駅前停留所から市電に乗る前に、
  取り敢えず、昼御飯を済ませようとするも、如何せん、吹雪の中の猛烈な寒さで、
  何を食べよう、何処に入ろうと、彼是と考える余裕は全く無く、兎に角、寒さから避難したい。
  と言う訳で、函館駅前の屋根付き商店街の中にラーメン店が見えたので駆け込む。
  此の際、味がどうのこうのと言うつもりは毛頭無い…。
  ラーメン店と言うよりは、中華人民共和国料理店寄りと言った感じで、
  屋号は「ゆうみん」としてあるが、本来は「尤敏」と記す様だ。
  函館と言う事で「塩ラーメン」と、長崎ではない「函館チャンポン麺」と言うのが売りらしい。
  店に入り、テーブル席に通され、暖を取る。
  極寒の屋外から、暖房の効いた室内に入った時の暖かさは、途轍も無い幸福感に値する…。
  寒さで痛む顔や耳を摩り乍ら、メニューを一瞥し、「函館チャンポン麺」を発注。
  すると、辛い麺の様で、通常で唐辛子三本分を使用すると言い、増減の融通が利くと言うので、
  尻の「*」の部位の事も案じ、一本減らし、二本分にして貰う。
  辛いのが駄目な割りには、向こう見ず、無鉄砲、見切り発車な事が多い…。
  五分程で、冷え切った身体の腕白中年の前に、熱熱のラーメンが運ばれて来る。
  ちゃんぽんと謳う割りには、具は今一、豪快さに欠ける気がする。
  先ずは蓮華でプースーを啜ると、豚骨ベースだが、さっぱりしている感じで、
  長崎ちゃんぽんの様に白濁していると言う感じではなく、あっさり系の醤油豚骨と言った趣きか。
  然し、じんわりと辛さが込み上げて来る。
  湯気と相俟って、思わず噎せてしまう…。
  嗚呼、辛い。
  次に麺を啜ると、黄色を帯びた多加水の中細縮れ麺で、スルスル啜ると、麺の腰や、
  弾力と言った類の物は、残念乍ら、余り重きを置いていない様に感じられる。
  具は豚肉、白菜、人参、韮、木耳の他には、烏賊の下足、海老が夫々一本、一つずつ、
  薩摩揚げの様な練り物、高野豆腐の様な物が入り、印象度は何れも薄い…。
  辛さに悶絶し、外は凍て付く様なしばれる寒さだと言うのに、汗を噴出させて完食。
  五稜郭見物前の腹拵えとする…。

~御負け~
五稜郭タワーから臨む五稜郭
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トシちゃんこと、土方歳三
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