続・ROCK‘N’ROLL退屈男

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「回転寿司 まるかつ水産」【函館】

◆「回転寿司 まるかつ水産」【函館】

 …昨晩。
  昨日の正午に今回の旅の最終目的地である函館に降り立つ。
  日中は五稜郭タワーから五稜郭、函館の街並みを見下ろし、寒さに耐え兼ね。、宿に帰る。
  一休みした後、十七時半から、予め、函館山へと向かうバスの周遊を予約していたので出掛けると、
  観光の閑散期と、此の冬一番の寒気の御出座しに因る寒さの所為か、バスは貸し切り状態…。
  函館山にロープウェイで登り、今迄、写真やテレヴィヂヨンでしか見た事の無い夜景を、
  心の何処かで、然程大した物ではなかろうと、一寸馬鹿にしていたが、
  運良く雪も止み、晴れ、案内の中年女性曰く、此処迄綺麗に見えるのは余り無いと言う。
  対岸の下北半島の明かりも見え、一寸感動した儘、中華人民共和国人に支配され、
  喧しい中華人民共和国語の飛び交うロープウェイで下山し、宿に帰還…。
  十九時を過ぎ、そろそろ晩御飯の心配をするのだが、如何せん、此の猛烈な寒さ故、
  彼方此方を歩き回る勇気も無く、宿の敷地内に在る回転寿司店で手を打つ。
  今回の旅では、小樽の「回転寿し 和楽」に続いて二度目と相成る…。

 ◎「サッポロクラシック ビアグラス」四八〇円
 …店に入ると、店内は其れなりに盛況で、満席ではないが観光客で賑やかだ。
  カウンター席に通され、先ずは、外が幾ら寒くても、取りも直さずルービー。
  北海道最後の晩餐に華を添える「サッポロクラシック」だ。
  生来の馬鹿舌なので、麦酒の銘柄の味の違いは分からないので、酔えさえすれば味は不問とする…。
  さて、此方も御当地ならではの珍しい魚種が豊富で、ワクワクしてしまい、其れでは行ってみよう。

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 ◎「めばる」四八〇円
 …先ず、初っ端を飾るのは、高級魚の眼張から。
  地元の戸井産と記されており、こうして地の物を頂くのは旅の醍醐味だ。
  引き締まった身の弾力が特徴的で、味は淡白だが、旨味が有る。

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 ◎「金目鯛」五八〇円
 …続いても高級魚である金目鯛が気に成る。
  関東地方でも頂けるが、こうした機会でもないと、散財出来ないので…。
  上品な脂の載りで、しっとりとした口当たり。

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 ◎「八角」四八〇円
 …お次も、関東地方では中々御目に掛かれない八角と言う魚を。
  調べてみると、特鰭と言う魚の雄の事を八角と呼ぶらしい。
  此方も白身の淡白な味わいで、仄かに脂の載りが感じられる。

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 ◎「サメガレイ」三八〇円
 …続々と馴染みの薄い魚を、立て続けに行ってみよう。
  鮫鰈と言う魚も、生まれて初めて聞く名前で、名前の通り、鰈の仲間らしい。
  と言う訳で、此れも白身で、適度に脂が載り、鮫と言う名前の割りには上品だ。

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 ◎「油子」三八〇円
 …「油」の「子」と言う名前の字面から、脂の載った魚を想像する。
  然し、括弧書きが有り、鮎魚女と記されており、中でも「鰻鮎魚女」の事を油子と呼ぶらしい。
  鮎魚女は何度も頂いた事が有り、旨味が有って癖も無いので頂き易い。

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 ◎「真だちポン酢」六八〇円
 …小樽の「回転寿し 和楽」にて、北海道では真鱈の白子の事を「真だち」と呼ぶと学習。
  此方にも「真だちポン酢」と言うメニューが見られるも、品切れの様子。
  然し、神は僕を見放していない様で、レーンを最後と思しき真鱈の白子が流れて来る。
  透かさず手に取り、其の円やか、滑らか、クリーミーな味わいを存分に堪能する。

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 ◎「本まぐろネギトロ軍艦」三八〇円
 …此方は名前の通り、「まるかつ水産」と言う鮮魚店が母体の様で、鮪にも拘りが有る様だ。
  本鮪のメニューが充実しており、ふと、レーンを流れて来た軍艦に魅せられてしまう。
  本鮪の剥き身を載せた物で、生鮪か如何かは不明だが、本物の鮪の脂の甘味が芳醇だ。

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 ◎「おひょう昆布〆」二八〇円
 …さて、通常の発注に戻り、「おひょう」と言う名前に懐かしさが過る。
  其の昔、新千歳空港内の「朝市食堂」と言う回転寿司店で初めて頂いた。
  大鮃は、平目と言うよりは鰈に似た魚らしく、昆布で〆ているので円やかな味わい。

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 ◎「真ダラ昆布〆」二八〇円
 …お次も昆布〆で、白子の親方である真鱈を頂く。
  昆布と言うのは実に風味が良く、素材の味を引き出す様に思う。
  まったりとした優しい味わいで、じんわりと真鱈の旨味が出て来る。

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 ◎「活つぶ」三八〇円
 …北海道に来たのだから、ちゃんとしたつぶ貝を頂くのが妥当だろう。
  普段、安価なチェーンの回転寿司に慣れてしまうと、本物のつぶ貝の旨さを忘れ勝ちだ。
  本来はこうして肉厚で、物凄いコリコリとした歯触りで、磯の香りが強くないと。

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 ◎「生カキ軍艦」三八〇円
 …つぶ貝に続き、貝フェチには堪らない生牡蠣が有ると言うので迷わず発注。
  此方も地物の知内産との事で、小振り乍ら、プリッとした感じで美味。
  生牡蠣を食べられないと言う人はつくづく可哀想で、牡蠣は矢張り、生に限る。

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 ◎「カニの内子軍艦」四八〇円
 …余りに珍しい寿司が多いので、嬉しくて小躍りしそうだ。
  蟹の内子が有ると言い、此の手の珍味は堪らなく好きだ。
  蟹の解し身の上に、筋子か苺ヂャムの様に掛けられた内子は、僅かに塩気を感じるも、
  派手な味は無く、地味では有るが、寒い土地に来たと実感させて呉れる。

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 ◎「すじこ」三八〇円
 …「鮨処 いっしん」で欠かさず頂いている筋子だが、余所のも食べ比べてみたい。
  先程の内子の様に赤々とした其の色は、実に鮮やかで眩い程だ。
  味はと言うと、如何言う訳だか、「鮨処 いっしん」には敵わず、旨いのだが惜しい…。

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 ◎「なっとう巻」一三〇円
 …ちょいと箸休め感覚で、無難な所で納豆巻きを発注。
  此処最近、此の納豆巻きを頂く様に成ったのだが、寿司にも合う納豆と言う食材は素晴らしい。
  個人的には、納豆と鶉の玉子が軍艦に成った物が一番好き。

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 ◎「鉄火巻」二八〇円
 …同じく巻き物の中から、本鮪に拘っている店だけに、鉄火巻きが良かろう。
  葱トロ巻きとも少々迷ったが…。
  鉄火と言っても、中トロの部位で、脂が載って美味しく、そろそろ〆に向かうには最適。

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 ◎「塩水生ウニ」六八〇円
 …名残惜しいが、北海道最後の晩餐の〆は、プリン体の王様の雲丹で。
  地元・函館産と記されており、然も、「塩水生ウニ」とな。
  恐らくは、明礬等は使用せず、塩水に浸しておいた物だろう。
  変な苦味は全く無く、芳醇な甘味が口一杯に拡がりを見せ、何とも言えない旨さ。
  矢張り、雲丹はプリン体の王様の揺ぎ無い地位を確保している…。

 此の日は麦酒は大人しく二杯で我慢し、宿に帰り、大浴場で温泉に入って満喫。

~御負け~
函館山から臨む、函館市街の夜景。雲が晴れ、綺麗に見えるのは四日に一日程度だとか。
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写真中央に微かに見える明かりが、対岸の下北半島の大間。
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